February 01, 2009

戦極育成選手トライアウト告知のアマ修斗無断使用表記に関して

 昨年末、総合格闘技イベント「戦極」を開催する株式会社ワールドビクトリーロードが発表した「戦極育成選手トライアウト」募集要項において、その育成方法として「アマチュア修斗で経験を積ませる」事が日本修斗協会への事前の申し入れのないまま無断で告知される事態が発生。
 日本修斗協会はこの件に関し、厳重に抗議。ワールドビクトリーロード・國保尊弘より謝罪および経過説明があり、これを経て日本修斗協会アマチュア普及委員長・若林太郎、同プロモーター会議議長および(株)サステイン代表・坂本一弘、國保氏の三者により年末年始をはさんで3度の会談が行われた。席上、若林よりいくつかの提案があり、意見交換の後に合意がなされ、日本修斗協会常任理事会もこれを承認。以下の2項目を決定した。

1)ワールドビクトリーロードは株式会社サステインとの共催で、2010年よりプロフェッショナル修斗公式戦を行う。

2)これに先駆けてワールドビクトリーロードは、2009年のプロ修斗公式戦、およびアマ修斗への開催協力を約束する。

 これによりワールドビクトリーロードは総合格闘技イベント「戦極」と並列して、2010年より(株)サステインとの共催でプロ修斗興行を主催していくこととなった。また(株)サステインは後楽園を主軸とした通常興行、新宿FACEを主軸とした選手育成興行に加え、ワールドビクトリーロードとの共催大会という3つのブランドで興行を実施していくこととなる。

日本修斗協会・若林コメント
「正直、最初は青天の霹靂という感じでしたが、國保氏に誠意ある対応をしていただいたので、協会としても前向きな対応を考えさせていただきました。当初はトライアウト合格選手のアマ修斗出場制限も考えざるを得ない状況でしたが、今回の合意により出場制限などは一切行われないことになります。もともとアマチュア修斗は選手に対する出場制限などはできるがぎり設けない方針で運営してきたので、今回前向きな合意ができたことを非常に嬉しく思います。ワールドビクトリーロードとサステインの合同興行に関する具体的な調整などはこれからですが、修斗はあくまで競技を旨とした運営をしていますので、新たな主催母体が出来ることは大歓迎です。とにかく今回の件に関しては、最善の形で解決できたのではないかと思っています。」

株式会社ワールドビクトリーロード・國保尊弘氏コメント
「今迄の経緯に対し改めましてお詫び申し上げますと共に、選手育成というトライアウトの趣旨にご理解をいただいた日本修斗協会の理事の皆様に感謝致します。プロフェッショナル修斗公式戦についての取り組みに関しましては、日本修斗協会様よりご指導を頂き今後更なる協議の上、サスティン様と共催させていただきたいと考えております。私どもの主催しております戦極同様、修斗発展の為、全力で取り組む所存です。またワールドビクトリーロードとしましては、関係ジムと共により格闘技が活性化するように努めて参りたいと思います。」


Posted by shooto_news at 05:32