「日本人は韓国人と相対するために死に物狂いで資料まで調べて全く馬鹿ですね！」という韓国人がたまにいる。
つまり韓国人は労力なしに日本人を罵倒する喜びを得ているが、日本人は韓国人を相手にするために多大な労力を払っており、コスト超過であるということであろう。

ここであるモデルをたててみる。

日本人論客Y氏（仮名、別にD氏でも可）は、国会図書館等で資料を発掘することを生活の一部としており、週に５時間はこの作業に費やしているとする。Y氏の場合、基本的にスレッドは投げっぱなしなので、EnjoyKoreaでの活動時間は週にせいぜい２時間程度とする。また、Y氏は資料のコピー代で時に万札が飛ぶというが、ここでは仮に平均して月に五千円程度とする。Y氏が本業で生産的な仕事を行った場合、１時間に2,500円の残業代がつくとして、氏がEnjoyKoreaに費やしているコストは、(5+2)*4*2500+5000=75,000円である。

一方、韓国廃人A氏（仮名、別にD氏でもI氏でも可）は壁貼りを生活の一部としており、１日平均30分は壁貼りに費やすとする。無論、壁貼りには元手（コピペ元）の探索が不可欠であるが、IT大国に住むA氏（仮名）にとって、反日DB巡回は週に１時間程度の作業であるとする。この他、日本美少女ギャラリー訪問や空想小説の執筆の時間もあるが、個人的な趣味の問題であるので対象外とする。A氏が就業しているとは寡聞にして知らないが、少なくともアルバイト程度はしているであろう。A氏が生産的な仕事を行った場合、日本の給与水準で1時間に800円程度稼ぐとして、氏がEnjoyKoreaに費やしているコストは(0.5*7+1)*4*800=14,400円である。

75,000円と14,400円とでは金額としては段違いであるが、Y氏がA氏と比べて60,600円分損しているかというと、そうではない。Y氏は75,000円が高すぎると思えば、すぐに生き方を改めるであろう。しかし、そうでない以上、氏はこうした生活を送ることに、少なくとも75,000円以上の喜びを享受しているのである。

一方、A氏は壁貼りから得られる喜びが少なすぎると考えるならば、壁貼りの時間を長くするか、身銭を切って調査に乗り出す等、攻め口を変えるであろう。しかし、そうでない以上、氏は壁貼りに費やすコストは14,400円以上では高すぎると考えているのであるし、それよりは日本美少女ギャラリー訪問や空想小説の執筆に時間を費やした方が良いと考えているはずである。

従って、両者はコストの大小にかかわらず、満足するだけの便益を享受しているのであり、単純なコストの大小では、個人のかける費用と、そこから得られる便益の差ははかれない。それでもなお、費用－便益を考えるならば、問題となるのは当該個人ではなく、第三者の便益である。