2月1日のながさきニュース
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長崎新聞
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県案支持44%、市案は19% 高機能病院問題で長崎大医学部生らにアンケート
県が長崎市に新市立病院と日赤長崎原爆病院を統合し高機能病院を建設するよう求めている問題で、長崎新聞社は、長崎大医学部・歯学部付属病院で学ぶ研修医と医学部生にアンケートを実施し、県、市の建設計画案の評価などを聞いた。その結果、県案は43・6%から支持を受けたが、市案は19・2%にとどまった。さらに新市立病院が将来の研修先・勤務先になる可能性については、実質五割が県計画であれば選択肢になるとしたが、市計画では三割弱と差が開いた。
アンケートは一月、長崎大の初期研修医四十六人と医学部五年生百九人の計百五十五人を対象に実施。回答したのは七十八人(回答率50・3%)で、内訳は研修医十八人(同39・1%)、学生六十人(同55%)。
医師国家試験合格後に義務付けられている二年間の初期臨床研修の研修先を選ぶ際に重視する条件(複数回答)を聞いたところ、全体の59%が「指導体制の充実」を挙げ最多。「初期研修プログラムの内容の充実」46・2%、「病院の規模や研修医の数」26・9%などが上位を占めた。長崎大病院で研修中の研修医だけで見ると、「出身大学だから」が61・1%で最多。学生では「実家に近い」「症例が多い」を挙げる人も多かった。
将来の研修地、勤務地として希望する地域については「県内」三十六人、「県外」三十五人とほとんど差はなかったが、研修医は77・8%が「県内」と回答。県外出身者が多い学生では「県外」が56・7%を占めたが、県内出身の学生に限れば73・7%が「県内」と答えた。
新市立病院の建設問題については、研修医、学生とも四割超が県の計画を支持し、市の計画は二割以下。
「新市立病院は研修先、勤務先として選択肢になるか」の質問には、21・8%が「県の計画であれば選択肢になる」とし、市の計画を選ぶ人はいなかった。「どちらも選択肢になる」とした28・2%を合わせると、50%が県計画を、28・2%が市計画を選択肢として評価した。「どちらも選択肢にならない」との厳しい評価も28・2%あった。
アンケート結果について、長崎大臨床教育・研修センター副センター長の安武亨准教授は「新市立病院の県計画が予想を超える支持を得ており、驚き。県外出身の学生にも研修先として評価されており、マグネットホスピタル(医師、患者を引きつける魅力のある病院)としての効果が期待できる」と話している。
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