出口がないので困っているのは、実は国民のはずだ。
1月5日に通常国会が召集された。
その通常国会に、麻生内閣はかねて国民に約束していたとおり1月5日、第二次補正予算案と関連法案を提出した。
1月13日、衆議院は補正予算案も関連法案も可決し、参議院に送付している。
しかし、参議院では、未だに関連法案の審議にも入っていない。
これで、マスコミは盛んに衆議院の解散を煽っている。
おかしなことではないか。
衆議院は機能している。
機能していないのは、参議院である。
審議妨害、審議引き延ばしに終始している参議院こそ、その存在意義を含めてそのあり方を問われるべきである。
私は、参議院第一党の民主党の責任が大きい、と思っている。
国民が声を上げるべきは、参議院を良識の府に変え、政党の支配から自由にすることではないか。
政局の渦中に入ることを止めさせ、政策本位での活動に専心させることではないか。
今のままの参議院だったら、私は参議院を解体させたい。
何故現在の憲法は、参議院の解散を規定しなかったのか。
これほど強大な存在に参議院が育ってしまう事態を、何故想定しなかったのか。
次の総選挙は、衆議院も参議院も同時に解散し、同時に民意を問うことが望ましいのだが。
余りにも制約条件が多いため現実には解を得ることができない難しい方程式が、私たちの目の前にある。
さて、どうするか。
やはり、政治家がそれぞれに総選挙後の政界再編の姿を事前に国民に示した上で、国民の選択を仰ぐしかない。
私は、そう確信している。
いずれ時間の問題だ。
■無題
私は、何はともあれ、参議院が変わることを期待しております。
なお、再議決要件の不備、再議決までの期間の長さ、衆議院優越規定の不完全さなどなど改正を要する事項が目に付きます。これらは、根本的な、現在の日本の統治システムの欠陥を示しております。
どう受け止められたかはともかく、私自身は今のことだけを考えているわけではありません。
■無題
参議院がどんな結論を出しても、衆議院ではその意思をまったく省みずにすぐに再可決してしまいますからね。両院協議会で合意を得ようという試みも、一顧だにされずに踏みにじられてしまいました。
いったい衆院議員の皆さんは,参議院選挙で示された民意をなんだと思って「粛々と再可決」なんておっしゃられるのでしょうか。
■何故なのでしょうね
GHQは一院制を希望したというのですが、何故二院制が残ってしまったのでしょうね。イギリスと違い、貴族だ華族だももういないのに。
■こういうことのようです。
二院制が残った経緯
http://www.ndl.go.jp/constitution/ronten/04ronten.html
・・・これに対して松本(烝治)は、(1)多くの国が議会の運営に安定性をもたらすため、二院制を採用していること、(2)一院制の場合には政権交代により、政府の政策が一方の極から他方の極に移るおそれがあること、それゆえ、(3)第二院があれば、政府の政策に安定性と継続性とがもたらされることなど、二院制の長所について説明した。そこで、ホイットニー民政局長は、GHQ案の基本原則を損なわない限り、二院制を検討してよいとした。
■いいかげんなこと言いなさんな
自民党に都合が悪ければ参院を解散させたいのですか。
あなた弁護士でしょう。憲法上できもしないことを口にしてどうするのですか。
参院は、国民の負託を受けて、野党に過半数を与えたのです。
あなたは国民の負託を無視するつもりですか。