民主党の小沢一郎代表は31日、全国郵便局長会(全特)の会合に初めて出席し、郵政関係者に支援を訴えたのに続いて地元・岩手入りし、自らの立候補先について国替えせず従来通り岩手4区から出馬する考えを示唆した。
東京都内で開かれた全特の会合に自民党議員は一人も招かれなかった。全特は「来るべき総選挙で政権交代を実現する」との宣言を採択。自民党との「決別宣言」となった。
この後小沢氏は岩手入りし、盛岡市内で開かれた県連大会で「本当の国民政権を打ち立てるため、私も含めて(現職の)岩手1、3、4の選挙区はもちろん、(新人の)2区に総力を結集してもらいたい」と述べ、4区からの出馬を示唆した。ただその後の記者会見では「すべての選挙区が決まって、衆院解散が見通せた時点で最終決定したい」と述べるにとどめた。
また同じ会見で、前社長らが外為法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された西松建設のOBが設立した政治団体から、小沢氏の資金管理団体が献金を受けていたことについて小沢氏は「その原資が違法なものと事実がはっきりすれば、その時点で(返却なども)考えたい」と述べた。【小山由宇、渡辺創】
毎日新聞 2009年2月1日 東京朝刊