家電量販２社、資本提携を解消へ  エディオンとビックカメラ

　家電量販店大手のエディオンとビックカメラが資本提携を解消する見通しとなったことが３１日明らかになった。約３％ずつ持ち合っている株式を自社でそれぞれ買い取るほか、相互派遣している社外取締役も近く辞任し、商品開発など業務面での提携もやめる。

　両社は２００７年２月、将来の経営統合も視野に入れた資本業務提携を結んだが、統合協議は進展せず、協力関係も商品開発など一部にとどまっていた。

　その後、ビックカメラがベスト電器の株式を取得し、昨年１０月には保有比率を約１５％に引き上げてグループ会社化。エディオンもベスト電器の株式を取得してビックと争う形となっていた。再編戦略でも対立が生じたことから、提携関係の解消を協議することになった。