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少女売春の8割が家出(上)

95%がネットで情報得る

 ソウルのある中学校で2年生に留級となったAさん(15)は昨年、学校の友人Bさん(16)とともに家出した。Aさんの父親は心臓麻痺(まひ)で亡くなり、祖父は脳腫瘍(しゅよう)で寝たきりの状態だった。「貧しいのが嫌になった」とAさんは話した。

 だが、Aさんたちが楽に過ごせる場所はなかった。未成年者のため、真っ当なアルバイトもできなかった。結局、売春によって生活費を稼ぐという道を選ぶことになった。

 家出してから1カ月後、インターネットのチャットサイトで「条件付きの出会い(売買春を条件に会う)を求める」と書き込み、連絡を待った。

 こうして二人は、ソウル・新村のモーテルを転々としながら売春に手を染め、Aさんは1時間に12万ウォン(約7800円)という条件で40人の男性と、Bさんは1回に12万ウォンという条件で7人の男性と性的関係を結んだ。

 昨年10月21日、青少年売買春監視・取り締まり班に摘発された二人は、「生活費を稼ぐ手段がなかった」と理由を話した。

◆家出→売春のパターン

 

保健福祉家族部(福祉部)が29日に発表した、青少年の売春に関する実態調査の結果を見ると、売春行為で摘発された青少年の中で最も多かったのは、家出した少女だった。昨年7月から12月の間に売春行為で摘発された青少年の80%を家出した少女が占めた。家出して生活費が足りなくなり、売春行為に走るというのが典型的なパターンになりつつある。青少年による売買春の摘発件数は、昨年上半期には36件だったが、下半期には69件と倍近く増えた。これについて福祉部は、経済危機の影響もあるとの見方を示している。

福祉部のパク・ウンジョン青少年保護中央監視団長は、「売春行為に手を染めた青少年の約半数(44.4%)が“生活費を稼ぐために売春をした”と答えた。ほとんどが家出した後、生活費を稼ぐために売春に手を染めていた」と話す。

呉允煕(オ・ユンヒ)記者

キム・ギョンファ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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