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築地市場移転先 汚水遮る地層一部未確認、データ非公表(2/2ページ)

2009年1月26日15時0分

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写真豊洲新市場予定地(手前)=08年5月、東京都江東区、本社ヘリから

 都側は「441地点のうち2地点で確認できなかっただけで、不透水層は全体的に連続しており、汚染が下に広がる可能性は低いと考えている。公表の必要はないと判断している」と説明。これに対し、専門家会議座長を務めた平田健正・和歌山大教授は「部分的に粘性土層が連続していない可能性はある。汚染対策をするのなら、その際によく調べ、汚染を処理すべきだ。信頼関係を築くのはデータしかない。都は不信感を持たれない情報の出し方をしてほしい」と指摘している。

 問題の報告書には、ガソリンや軽油など全石油系炭化水素(TPH)について、公表された土壌1キログラムあたり最大2800ミリグラムの60倍の17万ミリが検出されたことも記されていた。TPHの新濃度もベンゾピレンと同様、都は専門家会議終了後4カ月近く後に、元委員らにメールで報告したという。(香川直樹)

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