11月9日11時17分、私はJR高松駅に降り立った。通勤時間が片道2時間という生活に慣れてしまった私にとっては、高松への移動時間3時間は旅路と呼ぶにはあまりにも短いものであり、また心理的にも近い場所となってしまったようである。
それはともかくとして、黒猫さんの出迎えを受け、とりあえず「連絡船うどん」に入った。そう、岡山さんが
頭顔を覚えられたというあの店である。そこでうどんをいただき、宮脇書店に寄って木村お兄さんの到着まで時間を潰す。お、あの人の自伝に嘘みっけ♪(詳細は後日)
やがてお兄さんを乗せたフェリーがやってくる。接岸以前にデッキ上のお兄さん即発見。分かりやすすぎる。というわけで容易に合流を果たした我々一行だが、いきなりお兄さんと私が戦前の咸鏡道や豆満江のあたりがどうとかいう話を始めたため、黒猫さんが周囲を見渡し頭を抱えるはめになる。
3人を乗せた黒猫号は讃岐うどん屋を目指して走っていく。黒猫氏によると、「うどんタクシー」なるものがあるという。タクシーの中で運転手手打ちのうどんが食べられる…じゃなくて、貸切状態でうどん屋巡りをしてくれるタクシーだそうだ。お目当ての店があればその店が入ったコースを組んでくれたり、こちらでお目当てがなければお任せコースも組んでくれるという。
「そういうものがあるなら、ザリガニお姉さんに教えたらよかったなぁ」と木村お兄さんが言う。ご存知の方も多いだろうが、讃岐うどんの名店は高松各地に点在しているため、自動車無しでの移動が容易ではなく、さらに言えば店舗の発見自体が困難なことが多い。日本人ですらそうなのに、外国人にとってはよけいにしんどいであろう。そういう人々にとってはこのタクシーは実にいいものとなろう。
最初に目指したのは「なかむら」という店であるが、暗黒卿が来讃したときには満員で入ることができなかったらしい…え?今回も満杯?㍉なの? 仕方なく、やや離れたところにある「宮武」に行く。ここも行列ができているがとりあえず並ぶ。
「うどんタクシーがあるで」
黒猫氏の言葉で道向かいを見ると、たしかに一台のタクシーが止まっていた。さっそく撮影する。

30分強並んだ後ようやく店内へ。お兄さんの弾ける濃いトークのおかげで時間は気にならなかったが、さぞ行列の中で我々だけが浮いていたことだろうなぁw そこのうどんは以下のとおり。

載っているのはコロッケ
刀削麺のように太さだけでなく腰の強さも均一ではない麺ではある。麺通団の本では「エッジのきいた」と表現していたが、不確実性のもたらす驚きと楽しみとでも言おうか。私はかなり気に入った。
さて、次に向かったのは「小縣屋」である。ぱっと見は「パラダイス(CV:桂小枝)」臭がするのだが、まともな店である。ただ、黒猫氏の「しゃおこーを強制労働させてやる」という言葉が気にはなるのだが……
この建物は使用していないらしいけど
注文を終えると黒猫氏が席を外してトイレにいく。と、その間に店員がこんなものを持ってきた。
「つまり、これを下ろせいうんやな」そう、強制労働とはこのことであった。そう考えると、黒猫氏の長すぎるトイレも「俺が戻ってくるまでの間にどれだけ下ろせるかな、フフング」というネタ振りであると説明がつく。よし、ならば労働だ!と下ろしまくったのだが、その成果を写真に収めるのを忘れてしまった…OTZ
で、うどんはこんなの。

次に向かうのは「うどんアイス」が販売されている道の駅滝宮である。うどんアイスとはうどんだしをベースにしたアイスにチップ状のうどんが入っているものである。黒猫氏によるとうどんをこの状態に保つのに苦労したそうだが、ここまでしてうどんを入れるのにこだわるかーとのこと。うん、ウリもそう思うぉ。

なお、この道の駅でお兄さんと黒猫氏が私をうどん職人にしてしまおうと画策していたのはなかったことにする。
夜の部へ続く