韓国料理がどういうものであるかそれを包括して定義する言葉は知らない。
　日本料理にだってそんなものは知らない。

　仮に、「十分に処理されず、適切に管理していない」食材を「ぞんざいに扱う」こと「こそ」が韓国料理であると定義するのであれば、それを「グルメ」だとか「良い料理」と評価はしない。見た目はともかく、食材を適切に管理する、またそのことに万全を期するのは食品を扱う上での基本である。その基本を無視したもの「こそ」が「韓国料理」であるとする発言を真とするのであれば、zeong同様に私はそのようなものを口にしたいとは思わないのである。

　問題は「十分に処理されず、適切に管理していない」食材を「ぞんざいに扱う」こと「こそ」が韓国料理であるという主張（レッテル貼り）は、仮に韓国でも多くの料理人が、食材の扱いに万全を期し、しっかりと下ごしらえをして、丁寧な仕事をしていた場合、それらの料理人を酷く侮辱する事になると考えるのである。「お前達の料理など、所詮いい加減な処理、管理の下に、ぞんざいに盛りつけただけのものだ」と宣言するに等しい無礼な行為と見える。　個々の料理屋、または料理人に対してそのような評価を与える事は吝かではないが、わずかの経験をもってある料理のカテゴリー全てに自己の経験則を適用するとには全く賛成しないのである。　故に今回評価したのはあくまでも一枚の写真で示された個別の料理についてであり、それ以外のいかなる食品についても何の定義も評価も下していない。

　外国に短期の在住経験がある者や、しばしば渡航して一定の現地情報を得た者に、往々にして見られる行為に「自分は現地の穴場情報を知っている」というアピールをする事によって、自己の経験を誇示するものがある。裏通りの店や、現地の人間が行くような店に出入りする（してみせる）ことで、自己がその国に対する一人前の知識をもっているかのごとく振る舞うのを見かける。そして「レストランで出てくるような料理は本物じゃない！ＸＸという店は現地人が集まる店で、そこの店が最高なんだ」等の発言をするのである。ところが、考えてみると良かろう。料理が最高なら儲かるのである。いつまでも路地裏で汚い店なんか開いちゃいないのである。現地の人間が集まる条件とは、最高だからではなく、「そこそこ食えて安いから」程度の理由であり、それ「こそ」がある料理の集団を代表すべきものなどにはなり得ない。

　「すきやばし次郎の寿司なんか偽物だ。日本人はみんなかっぱ寿司に行っている。かっぱ寿司の製法、盛りつけこそ日本料理よ！」なんてことをたかだか数度来日した程度の、それも「すきやばし次郎」の寿司を食べた事もない毛唐がしたり顔で話しているのを想像してみるがよかろう。鼻先でせせら笑うか、憤慨するかのいずれかであろう。

　で、実際に韓国人が韓国料理を作っているスレを見てみた。

　日本料理とは異なる処理も見られ、またお手軽手抜きテクも見られるが、理にかなった処理と丁寧な仕事をしており、使われている食材の質も悪くない。仕上がりもぞんざいな印象は受けない。これは「韓国料理」の範疇から外れるのであろうか？まさか、そんな事はなかろうと考えているのである。

　さて、根拠もなく韓国料理をバカにしているのは一体誰であろうか？ 

http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=pfood&page=6&nid=72749&start_range=72736&end_range=72755

そんな総督府の忘年会は三悪人他の皆様で昼食に高矢禮弁当を食べた後、シガーバーでチャーチルサイズの葉巻を吸いながら感想を語りまくる会（予定）