「韓国が現在のように先進国を追従する模倣者戦略にとどまっていれば、源泉技術を保有する米国・日本を乗りこえられなくなるだろう」。25日で、韓国と縁を結んでから40年を迎える韓国IBMが、韓国のIT(情報技術)産業に苦言を呈した。
韓国IBMは最近発表した「韓国IBM報告書」で「韓米自由貿易協定(FTA)締結交渉が妥結することによって、韓国は今後先進国との激しい技術戦争に臨まなければならなくなった」とし、このように勧告。源泉技術を確保できない場合、労働力と価格競争力を備えたBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)などに追い越されるとのこと。
IBMは「韓国はこの10年間、IT分野で優秀な成果をあげた」と評価し「だが源泉技術が足りない状況で実現した急成長は、高付加価値の創出を遅らせている」と指摘した。続いて、源泉技術を確保するためには「政府が果敢かつ直接的な投資を行なうべき」とし「ハイリスクの投資の場合、政府がリスクを分担、国家F&D(研究開発)の効率性を増大させるべき」と忠告。とりわけ、韓国経済の問題点に20年間停滞している「成長動力」を選んだ。
一方、韓国IBM側は24日、ソウル三成洞(サムソンドン)のインターコンチネンタルホテルで開かれた第40周年記念行事で「これまで蓄積した知識と経験で韓国IT産業の発展に寄与したい」とした。韓国IBMは1967年4月25日に創立し、2カ月後の6月経済企画院に韓国初のコンピューター「IBM1401」を導入、韓国内にコンピューター時代を開いた。その後の15年間韓国コンピューター産業の「先駆者的」役割を果たした韓国IBMは、81年に韓国産パソコンが初登場して以来、韓国コンピュータ産業の「同伴者」に位置付けられている。