【ローマ=南島信也】イタリア外務省は30日、国連安全保障理事会の拡大問題について協議する国際会議を来月5日、ローマで開催すると発表した。中国や韓国、メキシコ、パキスタンなど70カ国の外相級を招待しているが、常任理事国入りを目指す日本、ドイツなどの4カ国(G4)は招待されていない。
国連総会は2月19日にニューヨークで安保理改革に関する政府間交渉を開始することを決めている。イタリアはG4が主張する常任理事国拡大に反対する国々の結束を固めるとともに、国際的な支持を広げたい考えで、交渉を揺さぶる狙いがあるとみられる。
在イタリア外交筋によると、イタリアがG4案に反対する背景には、ドイツの国際的な地位が向上することに対する警戒感があるという。