10年前の『TVタックル』を、出来るだけ再現(後)
たけし 「椎名桜子さんの発言とか、オイラに名指しで文句言わせたいような気もするけど」
(場内爆笑)
たけし 「だから、プール付きの大豪邸が金持ちだと思っている、秋元さんの貧乏根性なんだよね」
(場内、またまた爆笑)
大島 「映画が斜陽になる頃から、映画監督に貧乏なイメージがつきまとうようになって、まぁそのあたりは、僕にも責任があるかもしれませんが」
最後に、当時公開された、角川春樹の『天と地と』が話題に。
たけし 「こういうのはあれですか、あんまり悪口言えないもんなんですか?」
崔 「いや、そんなことはないでしょう」
たけし 「言っても、大した被害はないんですか?」
崔 「そんなに小さい男じゃないですからね」
たけし 「つまらなかったですね、この映画。怒りましたよ。『敦煌』でもそうだけど、日本テレビにチケットがいっぱい捨ててあったもん」
井筒 「僕も見たことあります。チケットが、束になって捨ててあった」
大島 「ずーっと昔の生粋な興行者が言ってたんだけれども、そもそも前売りというのが間違いなんだと。
前売りというのは、簡単に言えばダンピングなんですよ。
関係する会社にチケットを渡し、その会社は末端に押しつける。付き合いの金だから、金だけ渡して、チケットを捨てる。これは自殺行為だと。そんな風に昔から言われているのに、今ではその自殺行為を、大々的にやってしまっている。
お客さんは売れたという情報を信じて劇場に向かうと、あれだけ大ヒットとか言っているのに、席はガラガラ。
誰だってね、ガラガラの映画館で映画を観るというのは、つまらないものですよ」
田山 「みんなね、空虚な宣伝で、映画というのがそういうものだと思ってしまっているのですよ。
だから、椎名桜子と村上龍の映画に客が入らなかったというのは、せめてもの手柄ですね。あれで客が入っていたら、救いがないです」
(場内爆笑)
アシスタント 「興行ランキングに、皆様の作品が入っていませんが?」
たけし 「入るわけがない」
(場内爆笑)
たけし 「でもさぁ、崔さん、『南極物語』みたいな莫大な予算がかかった映画、やりませんかってきたら、どうする?」
崔 「やらないでしょうね」
たけし 「やらない?オイラ、引き受けて、50億の予算だったら何とか15億で完成させて、残りの35億をどうにかしたいなぁ」
大島 「そりゃあね、企業家も馬鹿じゃないから、そんな話を武さんに持ってこないよ」
(場内爆笑)
10年前の『TVタックル』の、75%を再現してみました。
楽しめたでしょうか?
この熱き議論に、参加したかったなぁ。