心臓が拡張しづらくなる難病「拘束型心筋症」を患う飯田市の小学1年生、山下夏君(7)の命を救う募金が目標額に達し、移植手術のため渡米することを書いた。善意が命を救う。すばらしいことだが、同時に疑問も感じた。臓器移植が必要な子供がいる限り、今後もどれだけ募金が必要になるのか。
国内では15歳未満のドナー提供は認められておらず、海外に行かなくてはならない現状に国内外からの批判もある。課題は少なくないが、海外に頼る現実を再考する時期に来ているのではないか。いつまでも善意に頼るのは怠慢だ。(隆)
毎日新聞 2009年1月31日 地方版