米国で500人以上が被害を受けた食中毒の発生源とされるメーカーのピーナツバターを使ったポップコーンが、日本で流通していることがわかり、厚生労働省は31日、東京都新宿区の輸入会社に対し、同区を通じて販売中止と自主回収を指示した。
厚労省によると、昨年7〜8月にポップコーン437ケース(約540キロ)が輸入されていた。このうち、輸入業者の倉庫に保管中の25ケース以外は、卸会社などを通して出荷された。米国ではこの製品による食中毒の報告はなく、同省は健康被害の可能性はきわめて低いとみている。
問題の米メーカーのピーナツバターによる食中毒では8人が死亡。発生源の工場がサルモネラ菌の汚染を知りながら出荷を続けていたことが判明している。