伊南地域などの母親らでつくる「安心して安全な出産ができる環境を考える会」は30日、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)についての勉強会と、妊婦のための交流会を同病院で開いた。地域でのお産を控えた5人をはじめ、住民ら合わせて40人余りが参加。お産の取り扱いを休止している昭和伊南の産科や小児科で今受けられることを学んだり、悩みごとなどを語り合った。
市教育委員会、伊南四市町村、昭和伊南と共催。「昭和伊南をもっと知ろう、活用しよう」をテーマに設けた。
第一部の勉強会では、昭和伊南の看護師、助産師が小児科、産婦人科の診療体制のほか、赤ちゃんの発熱などへの対応や、昨年から始めた「赤ちゃん相談」「産褥入院」について紹介した。
3月末に出産予定という市内の30代の妊婦の1人は、「昭和伊南でどんなことをやっているか聞きたかった。自分にとっていいお産になるなら、どんなことでも情報を得たい」と話していた。
この後、産褥入院を受け入れる病室を見学。マタニティーヨガも体験し、同会副代表で助産師の小林まゆみさんの指導で体を動かした。
第2部の交流会は、妊婦同士や同会との情報交換の場にと初めて開かれ、昼食を取りながら懇談した。同会の須田秀枝代表は「その時その時の妊婦さんに参加してもらって、定期的に継続していきたい」と話していた。