忘れたようなころにテレビ局の、やらせが明るみに出る。過去に悪質な事例が何度かあった。にもかかわらず繰り返す。学習をしていない。テレビだけでなく私どもメディアの問題でもある。
やらせで思い出すのは映画にもなったD・ラニアンの小説。幼い時に別れた娘がスペインで貴族と婚約して米国に帰ってくる。母親は貧しいリンゴ売り。だが娘の手前、貴婦人を装ってきた。
困った母親を街のボスやその手下が助けて貴婦人に仕立てる。連中も街の名士に化け一流ホテルで盛大に歓迎をする。もとより小説なのだが、やらせと「うそも方便」は紙一重の違いと知る。
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