相談を受ける「大分いのちの電話」の相談員
二十四時間体制で電話を受け付け、不安や悩みを抱えた人の切実な声に耳を傾ける「大分いのちの電話」(大分市)は、非正規労働者の大量解雇問題などで増加傾向にある深刻な相談に対応しているが、相談員の不足に加え、運営を支える資金不足もあり、頭を痛めている。
「死にたい」など、自殺に関する相談件数はここ数年、増え続けている。二〇〇八年は過去最高だった〇六年の九七五件を上回り、千百二十二件の相談があった。昨年末には派遣切りなどが問題となった。これに連動するように「住む場がなくなった」「仕事に就けない」といった相談が目立つようになり、今も雇用に関係する相談は続いているという。
現在、いのちの電話で実働する相談員は百六十六人。電話機を二台設置して対応しているが、深夜帯も含め、二十四時間フルに活動するには少なくとも二百三十人は必要という。人が足りずに一人で対応する時間帯では、電話がかかっても取れない場合がある。
さらに、ここ数年の寄付金の減収も運営に大きな影を落としている。約千三百万円の年間運営費の大半を、個人と法人の賛助会費や寄付金で賄っていたが、〇四年に約八百九十万円あった寄付金も、昨年は五百八十万円。公的な補助も少なく「ギリギリで運営している」状況だという。
小河清三事務局長は「相談員が寄り添い、耳を傾けることで自殺を踏みとどまる人も多い。相談が増えるということは、いのちの電話が必要なんだという証拠だと思う。善意で支えられている活動。応援してほしい」と話した。
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大分いのちの電話は、相談員の養成講座を開く。参加者を募っている。受講資格は、二十三―六十五歳で活動の趣旨に賛同してくれる人。講座は五月に開講し、一〇年一月まで前期と後期を合わせ、計三十五回ある。受講料は前期二万円(テキスト代として)など。カウンセリングの理論や実技、家族関係論、ストレスと心の病などについて専門的な知識を学ぶ。申し込みの締め切りは四月三十日。問い合わせは事務局(TEL097・537・2488)まで。
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