天敵 12/22/03
人が集まるところに参加すると、必ず天敵に出くわす。妻も私も同様だ。
こっちが嫌って居るんだから、あっちへ行ってくれと思っても、何故かまつわりついてくる。
幼稚園でも小学校でも、それ以降でもおんなじだ。
人間は集団生活と営む生物だ。 生物学で言う単独生活は許されないし、不可能である。
その代わりに、集団で生活する能力を生まれついて備えている。
ダウン症の子供でもきちんと備えている。
その能力こそが、三つ組と言われる能力の事で、自閉症はその大切な能力に欠陥がある。
ダウン症の子供たちの可愛らしさを見ていると、それに慣れた療育関係者が、
自閉症に出会うと怒り、発狂し、とまどうのもよく分かる。
一見同じように感じても、発生が全く異なるのだから。
子供の頃、その集団に入ると、無意識に(意識的に?)序列の決定行為のようなことが始まる。
私も、妻もバカでは無いから、勉強は出来る。
ところが周りの子供、特に私や妻と対局にある、頭は悪いが三つ組に長けている子供がいの一番に
まとわりついてくる。
多分、彼らの中では私や妻は、自分より序列が下で、ただちょっと勉強が出来るだけなのだろう。
彼らの存在は、私と妻にとって最もやっかいで、最も困った存在なのだ。
気に入らないのなら、放っておいて欲しいのに、やたらとまとわりつく。
それどころか、人を陥れたり、噂を流したり、物を隠したり、時には盗んだり大変だ。
実はこう言えるのも、35年以上経って今やっと気がついた事で、当時はさっぱり分からなかった。
例えばこんな事があった。
小学校2年の時にせんばやしのスーパーで買ったお気に入りの下敷きがあった。
厚みがとびきり厚く、何年も使い込んでいるから、表面に細かい傷がまんべんなく入り、
その傷が艶消しのようになってさらに使いやすい下敷きだった。
その下敷きが見えなくなっていたのが、ある日天敵のランドセルの中に見つけた。
「あれっ!オレの下敷き! 探してたんだよ。 永嶋君とっといてくれたんだありがとう!」
私はお礼を言い、彼のランドセルから下敷きを引き抜くと上機嫌で家へ帰った。
なんてこたぁない。 とっといてくれた・・んじゃなくて盗ってたんじゃないか。
実はこの話も、妻といろいろ話をしている最中に今年の8月になってやっと気がついた事なんだ。
信じられるか?
嘘のようだが本当だ。 なんと36年経ってやっと自分の下敷きが盗まれていたと気がつくなんて。
妻はもっとネタを持っている。利口そうに見えないのか、私よりいろんな変な子、
それも札付きの頭の悪い子にまとわりつかれている。
今で言うLDの連中だ。
もちろん、自閉症をその原因とするLDの子供じゃあない。
簡単に勉強の出来ない子供だ。
しかし、こっちは体育は下手くそだし、人付き合いは変だから序列が下なんだね。
向こうは人の気持ちを見るのが巧みだから、告げ口したり、うまい嘘を言ったり、
仲間はずれにしたり、まあからかって楽しむネタには尽きないんだ。
自閉症の子供を持つ親御さんも、私が言うことが何となく分かりませんか?
ところがだ。
それを一緒くたにする人たちもいるのにびっくり。
親が率先してやってるらしい。
私から見れば、いじめっ子に自分の子供を差し出すようなものだ。
味噌クソ一緒。
教育学の観点からのLDと、医学上も問題の自閉症(アスペルガー症候群)
それを一緒くたに混ぜ合わせるんだから。
ただ、数だけは揃うだろう。数をあつめてどうするんだ?
とても理解出来ないし、万が一組み込まれたならその子供が気の毒だ。
ただ、親が望むならしょうがない。
どうせ、自閉症の子供は自分の意見を上手になんか説明出来ない。
親も、自分の満足が第一。 効果なんか全くなくても、親が「効果抜群」と信じれば
効果抜群なんだろう。
結果が出る頃にはみんな死んじゃってるさ。
まあ、なんとか学齢期を乗り切り、社会人にもなったのに、
また天敵にまとわりつかれてる。
これは「ガセネタグループ」の連中だ。
どうしてもアスペルガー症候群、或いは高機能自閉症、ある時はアスペルガー障害、
はたまた広汎性発達障害、まあ商売だから呼び名は何でもいいらしいが、
とにかく、「見て分からない障害者で天才」でしかし追求されると「一目で自閉症」と分かる
障害者らしい。
かんべんしてちょ。
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