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12月26日(火)
今日は、東京が今年最後の日になります。与党は、通常国会を1月25日から開きたいと言っているようですが、それまで、私たちは、地元に帰り支援者の声に耳を傾け、次の政治課題を絞り込む努力をします。
来年は、法人税の減税、ホワイトカラーの残業無しでの弾力労働制度(エグゼンプション)、社会保険庁の廃止、教員免許の資格更新など教育関連法案、公的金融機関の統廃合、地方交付税の見直しと自治体破綻対応、3兆円の米軍基地移転対応法案等々、国内では格差問題や教育改革の具体案、外交では、日米同盟の見直しを中心とする安全保障などが最大のテーマになると思います。
先日、お腹の検査をしてもらいました。テレビモニターに写る自分の腸の中を見ながら、「よく頑張ってるなー」と声援を送りたい気分になりました。こうして、検査でもしないと体の事が意識できないというのは、健康だから。感謝しないといけません。年末は、少し休みを取ろうかと思っています。
皆さんにとっても、来年もいい歳でありますように。
12月22日(金)
群馬県の大泉町に行ってきました。
外国人労働者のメッカ。4万2千人の人口の16%を超える、6700人あまりの外国人労働者が居住している町です。実際は、役場に登録されたこの数字よりかなり多くの外国人が生活しているのだと思います。
ブラジル人の託児所、学校、レストランにショッピングセンターなどの施設が、ブラジル人の手によって経営され、彼らの生の声を聞くこともできました。同時に、大泉町の町長さんや、担当職員にとって、異文化との共生がいかに大きな行政負担となっていくか、切実な話も聞きました。
バブル期の人手不足を補うために始まった単純労働への外国人労働者の参入です。工場の中のことはともかく、社会全体に及ぼす影響とそのコストは、やっぱり、その労働力を活用する地元の企業が負担をするべきだろうという関係地方自治体の深刻な訴えに、私たちもしっかりと耳を傾けるべきだと、今日は、つくづく感じました。
12月19日(火)
今日で、国会も一段落。皆、地元へ向けて一目散に帰って行きました。
議員達にアンケートをとると、毎年、お正月までのこの時期は、様々な過ごし方があるようです。忘年会まわりは当然の事としても、何とかミニ集会なども企画して、今のうちに地域の組織を作ろうと努力する人。海外日程を入れる人。家族サービス。病気の治療や人間ドック。概して、お正月までは、自分の時間という人が多いようです。
選挙を意識すると、絶えず追いまくられているような心理状態になるのが議員です。ちょっと立ち止まって、もう一回原点を見直して、さあ、来年も頑張るぞと、元気が出せるように、明日からの時間を大事に使おうと思っています。
12月18日(月)
地元では忘年会のはしごが続きます。ほとんどは、ご馳走を前にして、一言ご挨拶。皆さんに出来るだけの握手をして失礼する事になってしまうことが、残念で仕方ありません。
しかし、一言二言、声をかけていただく、その言葉は大事です。その中に、私は今、私たちの置かれた立場を厳しく感じ取って反省もしています。民主党の存在感。選挙を主眼にした国会の闘いか、それとも本来の政策に立脚した上で、どっしりと戦線を張るか。マスコミの権力志向をどこで断ち切るか。次の争点を何と決めて戦うか。
「民主党、もっとしっかりせいや。」「ちゃんと、一つにまっとんのか、中川さん。」「がんばれや。」等々、今夜も、声援をいっぱい受けながら、もう一回原点に戻って、通常国会の戦略を考えます。
12月15日(金)
来週の火曜日まで国会が延長されました。
今日の最終日に衆議院では内閣不信任案を提出しました。これが提出された場合には、どの法案にも優先して本会議での審議を行う事となっているで、参議院も含めて、他の全ての審議が止まります。さらに、提出者の提案理由説明などは、時間の制限がないわけですから、やろうと思えば何時間でも演説席を占拠する事が出来ます。これを使って、期限切れまで引き伸ばし、法案を廃案にする事をフィリバスターと言います。今日は、菅さんが演壇にたって、安倍総理の政治総括を1時間にわたって行いました。
与党は、私たちが不信任案を出したとたんに、このフィリバスターを恐れて、4日間の国会延長で対抗してきました。多数決で延長が通されてしまうと、フィリバスターも効かなくなって、内閣不信任案も採決に持ち込まれて、多数決で否決です。
国会での野党の抵抗というのは、選挙で勝たない限り、多数決では絶えず負けることになります。負け方の極意をもっと勉強する必要がある。これが、今回の反省です。
12月13日(水)
国会の出口がどんな形になるのか、見えてきません。民主党参議院では、教育基本法を今国会中には採決させない。更なる審議を深める事を目標に、現場の交渉が続いています。
与党が、15日の最終日までに決着をつけるつもりであれば、明日と明後日は強行裁決になって、参議院は混乱します。それを避けるために、国会の延長を前提に、野党の協力を求めてきた場合に、野党3党がそれに乗るか乗らないか。こうしたやりとりは、今夜の現場の理事会から始まったばかりです。どん詰まりまでこないと、話がまとまらない。これが、国会です。
12月12日(火)
北朝鮮の人権侵害問題啓発週間で、様々なフォーラムが開かれています。今日は、難民問題を中心にしたシンポジウムのパネラーとして、自民党の小林参議院議員と一緒に参加をしました。
日本も、政党の枠を超えて人権法をつくれたこと。韓国やアメリカの議員と一緒に、国際議員連盟を結成して取り組んだことなどが少しずつ実を結んできました。
拉致問題は、日本独自の問題として二国間交渉だけに頼っていてはダメだということ。脱北者や北朝鮮国内の強制収容所などの問題と一緒に、世界が連携して取り組む問題だという認識が今回のシンポジウムを通じても徐々に拡がっていることがわかります。
それにしても、会を主催するNGOが当初目論んでいた、日・米・韓の人権大使の参加が得られなかったことは残念です。6ヶ国協議が次の日程を具体化する微妙な時で、北朝鮮はもちろん、中国の国内に潜む脱北者に対する中国政府の対応にも鋭い批判が出る会議だけに、各国政府が尻込みしたのだと思います。しかし、NGOの主催する会議に政府批判はつきものだし、出てきて当然なのだと思います。日本の政府に対しても、今回の会議では容赦のない批判が出ています。
武力を用いずに北朝鮮内部の体制を変えていく努力を本当にしていくとすれば、人権という切り口で北朝鮮の国民と連携していく政策は、特に民間の立場からとても大切な外交手段だと今日も確信しました。
12月8日(金)
明日(12月9日)から16日までの一週間の予定で、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」が始まります。
私も関与して、前通常国会で成立した「北朝鮮人権侵害救済法」の中で定められた運動を、拉致や脱北者などの支援7団体にアメリカのフリーダムハウスが協力して開催をします。
映画やドキュメント、写真パネルなどの映像情報や各種のシンポジウム、講演会を兼ねた国民集会など多彩な行事をそれぞれの団体が主体的に組み込んでいます。国民の皆さんに改めて、人権を守るという観点から、北朝鮮に対して、日本だけではなく、韓国やアメリカはもちろん関係国を結集して国際的な連帯をアピールしていく力強いイベントになれば良いと思っています。プログラムの詳細を望まれる方には、私の事務所にもありますので連絡下さい。(下記新着情報欄のリンクからも参照いただけます)
ブッシュ大統領も中間選挙で敗れ、ノムヒョン大統領は自ら辞意を漏らすほどに死に体の支持率。来年に向けての日本の政情を考えると、北朝鮮問題も、政策の根本的な見直しの時期に来ているように思えます。
12月7日(木)
民主党の税制調査会でも、来年度以降の税制改正について、議論が始まっています。今朝も、勉強会がありました。格差問題、少子化対策、年金医療、財政再建、地方分権など政策課題を見据えて税の構造をどのように設計するか、これからの選挙の争点としても、一番大切なものになると思います。
格差、少子化対策には、低所得者や子どもに対して子ども手当などの給付(負の所得税)制度を入れる。
年金医療について、2階部分の保険制度は所得比例であっても、1階の基礎的部分は税で負担。消費税(付加価値税)を福祉目的税化することで、その財源とする。
財政再建は、増税ではなく税金の無駄遣いの徹底的な見直しと、経済発展の果実で実現。
地方分権は、三位一体政策の結果、東京や大都市の一人勝ちという今の流れを、地方の政治力の結集でひっくり返し、財政調整の新ルールで地方格差を克服すること。
私なりに、以上の目標を作っています。
安倍総理は、特定道路財源に手を付けて、族議員達の猛反撃にあって迷走しているようです。もめることは面白いから、マスコミもこのことだけを取り上げる。通常国会では、もっと大事なテーマで税議論の土俵を作る必要があると思います。
12月6日(水)
党大会が1月16日に開かれる事になりました。
小沢代表の政権構想を党全体で議論しています。私の論点は、二つ。第一は、年金と医療福祉に国民の安心感を取り戻すには、税の投入を主体にして、保険料は、上げない。給付は、これ以下には下げない。第二には分権の問題。基礎自治体300を基本に考えるのであれば、その前提として、地域コミュニティーの再生を考えること。住民自治を自治体中心の自治よりもっと大切に捉えていくことが、日本でも地方分権が実現できるかどうかのキーになると思っています。
正しい方向でまとまって欲しいと思っています。
12月4日(月)
日曜日には、後援会の仲間と世界遺産の熊野古道を歩きました。木々の香り、澄み切った初冬の空気を満喫しながら、峠の道から遙かに望む太平洋の大海原。
帰路、久しぶりに熊野市長さんを訪ねて、近況を語り合いました。「中川さん、一次産業が元気になってきたんですよ。政策をしっかり入れれば、我々過疎地も生き返るかもしれない。どうしてだと思いますか?」いつものようにイキイキとした表情で語る市長の話に、私もつい引き込まれてしまいました。回復の兆しのおおもとは、中国の経済発展だというのです。熊野灘沿いの入り江で養殖する鯛やヒラメの高級魚の値段が上がってきた。林業も最近の外材の需給バランスの動きから見ると、中国などの買い付けの影響で、中期的には国産材がもう一度ペイする時代がやってくる。地元では、こうした企業の淘汰が行き着くところまで行ってしまった感ががあるだけに、新しい波に乗れる起業家をこの地で作れるかどうかが、鍵だと思うと語ってくれました。
時代の見極めは、まさに世界規模です。
12月1日(金)
防衛庁の省昇格法案が衆議院を通過しました。私たち民主党も賛成をしました。
北朝鮮の核実験が行われ、日本の世論が国の安全に敏感になっている時をねらいすまして、政府与党がこの法案を国会上程したということだとすれば、本当に考えさせられます。国内の状況だけを見て判断すれば、それは事実だろうと思います。しかし、そのために、周辺諸国の日本の政治右傾化に対する心配が確信的なものになりつつある事は、本当に残念です。「やっぱり日本は軍国主義に戻りつつある。」先日の韓国訪問で、向こうの議員達から何度も指摘され、うんざりしたのですが、しかし、一方で、安倍政権の「どさくさ紛れの対応」に、私自身も、その危険性を感じて、しばし、立ち止まることも必要だと思い始めています。
11月30日(木)
憲法の国民投票法案について、久しぶりに特別委員会の質疑に参加しました。与党と野党の法案の中身の違いの一つに、国民党票の対象範囲があります。自民党案は、憲法改正に限った国民投票。民主党案は、この際、憲法だけでなく一般の政治課題についても国民投票にかける道筋を作っています。
臓器移植で人間の生死を規定する時。日本のこれからの人口構成で、移民制度をどのように考えていくかを判断するときなど、生命観や倫理観、世界観などに基づいた判断は、政党間の論議や国会議員だけの話だけで決めていってはならないと思っています。
与党にとっては、時として国民の声は、自分達の政策を邪魔する声となります。タウンミーティングでやらせまでして国民が皆賛成しているという虚構を作り出すのは、その心理の裏返し。成熟した民主主義を実現する為にも、この法案で一般の国民投票を実現することに、与党も同調して欲しいと思います。
11月29日(水)
韓国の国会から突然の呼び出しがあって、行ってきました。北朝鮮の問題と、北東アジアの平和構築をテーマに議論をする予定だったのですが、韓国側から飛び出してきた話は、日本の核武装論議。日本のサイドから刺激し続けてきた靖国や竹島はもちろん、憲法改正論議、防衛庁の省昇格、安倍政権の誕生。すべてが、日本の右傾化につながっていると見ているようです。
北朝鮮の核実験に対して日本の国民が、「アメリカが本当は頼りにならない」と判断する日がくれば、日本世論は自衛隊の増強と核武装に傾くことになる。もしこれが、アジアにとって脅威となり不安定要素を作り出すのであれば、もう一方の選択肢としてアジアでの地域集団安全保障の体制作りに各国が準備を始めることだと主張しました。しかし、「日本が(地域集団安全保障体制の)メンバーとして歓迎されるところまで近隣諸国から信頼されているかどうかだ。」といった厳しい指摘がここでもありました。
韓国や中国の本音は、北朝鮮より「日本脅威論」。しばらくは、アメリカの核のフタで日本を押さえ込んでおくことが現実的、ということのようです。
11月22日(水)
年末の地方議会の開会を控えて、各県の現職知事や市長が出馬表明をするかしないか、周辺の憶測が加わってかしましくなってきました。民主党は、地方の首長の多選禁止や年齢基準と共に、自民党との相乗りを避けて独自候補を立てた上で戦うと言う事になっています。隣の愛知県は、早くに候補を決めて戦う態勢に入りました。我が三重県もそこの所は、ぜひすっきりと戦いたいものです。これから、調整が始まります。
11月21日(火)
衆議院の教育基本法特別委員会を総理大臣が出席して、もう一度集中的にやること。与野党に、この合意が出来たことで国会が正常化しました。沖縄知事選に我々が負けたことによって、与党が俄然、強気になってきているのが鼻につきます。基本法の論議は舞台が参議院に移りますが、中身の議論で、民主党の教育、特に教育委員会の大改革など、現場を中心にした政策がアピール出来ればと思います。
衆議院は、貸金業の規制法(灰色金利の廃止)や防衛庁の省昇格法案などが、後半国会の中心課題になります。しかし、両法案とも与野党が真っ向から対立する構図にはなりません。本当の闘いは、来年の通常国会までおあずけと言うことでしょう。私たちは、そのための弾込めを、今のうちにしっかりとやる。様々な情報を、皆さんからもぜひお待ちしています。
11月20日(月)
教育基本法の審議を打ち切って、強行に単独採決採決したのは、与党です。採決をされれば、それで審議は打ち止めになります。私たちは、法律の内容について、審議はまだまだ未成熟だから引き続き審議すべきだと主張して、採決には参加しませんでした。いつも悔しく思うのは、一連の行動をマスコミが見出しを付けると、「野党審議拒否」となってしまう事です。
今回の状況を打開する為に、与党の国対委員長から、与野党の委員長会談の申し入れがありました。私たちは、審議をすべきだと一貫して言い続けている訳ですから、早いとこ話し合いを持って、国会の正常化をはかろうと言っています。明日、国対委員長会談が行われます。教育関連の自殺、未履修、やらせ等の課題だけでなく、官製談合やAPEC関連の外交課題など、多くの懸案が出てきただけに、改めての予算委員会の開催などを前提にした与野党の話し合いになります。
11月17日(金)
昨日は三重県の野呂知事や行政担当者との懇談がありました。福島、岐阜、和歌山など知事の公共事業発注にかかわる談合や裏金の問題が続発している状況は、看過できないと思います。
たまたま三重県は、10年前に北川前知事が初当選した時に、カラ出張が発覚し、行政監査の改革をしたことが、よい方向に働いています。当時の経験が職員や知事に緊張感を生んでいるのだと、今は解釈しています。
その時の改革の基本は、情報公開だったと思うのです。県は公共事業のウエイトが高い。業界の談合も歴然として残っています。それだけに、更なる改革の努力と、知事だけではなく議会の機能強化も大事なポイントだと思っています。来年の通常国会では、重要課題の一つになると思います。
11月16日(木)
国会がストップしました。審議を打ち切って採決に強引に持ち込むことで審議を終結させようとする与党を審議拒否というのか、それに抵抗するために採決に参加せず他の委員会の開催にも応じない野党の姿勢を審議拒否というのか、マスコミの見方は分かれています。
問題が、教育の基本、憲法にも準ずる根本法令だけに、憲法の委員会で今やっている国会議論のような形で、国民的コンセンサスをつくっていく柔軟姿勢が政府・与党にあって欲しかったと思います。
安倍総理の勝手な思い入れで「今国会中に与党案を成立させろ。」というような話は、成熟した民主主義とはかけ離れた姿勢です。
これから舞台は参議院に移っていきます。激しい社会の変化の中で、子どもたち、そして親たちに起こっている心の不安や迷い、社会からの疎外などの問題に対応するために、学校や家庭、地域社会の現場に立ち返った議論を期待します。そんな状況を確認できた上でなければ、衆議院のサイドで振り上げた拳をどこに下ろすか、決められるものではありません。
11月15日(水)
国会が全面的に止まりました。与党の教育基本法の強行裁決に私たちが抵抗しています。教育現場や子どもたちのイジメ、自殺の連鎖。未履修の問題は、高校だけでなく義務教育の中学校にまで拡がり、さらに、与党がこの法案を作っていく過程での、タウンミーティングの「やらせ質問」やそのためのお金の支払いが明るみに出てきました。
政府・与党の法案作成過程で、その信用性がこれだけ揺らいでいるだけに、今、じっくりと問題解明をしないと、今回この基本法がたとえ国会を通過しても、国民の信頼を勝ち得たものにはならない。
「なぜ、こんなどさくさに紛れた中で、与党は強行裁決にこだわるのか?じっくり時間をかけて、議論をすべきではないか。」これが、私たちのこだわりです。
11月14日(火)
菅総務大臣の勘違い暴走には、私もとまどっています。過日の予算委員会(10月10日)で私が主張したのは、「北朝鮮の国民に対して、日本から自由と民主主義のメッセージを送る手立てを考えるべきだ。現在、民間の4団体によって、拉致問題を含む内容のラジオ放送が、海外の送信施設を使って行われている。日本も、民間のNGOが使える専用電波の確保をすべきではないか。」という趣旨でした。管大臣は、この発言を受けて、既存のNHKラジオ国際短波放送に対して拉致問題の放送をするように命令した訳です。これが大きな波紋を呼んでいます。
報道機関に政府が命令して特定の内容の放送をさせる事は、間違っています。今回の話は、菅大臣の勝手な思いこみによる暴走です。本来、私が主張した話は、民間のNGOが北朝鮮の国民に自由のメッセージを送りたいから、特定の電波を使う認可をして欲しいと言うことですから、民間放送の許認可の範疇で正しく判断出来る事です。
こうした理由で、いくら私が言い出しっぺだとしても、民主党としても、今回の管大臣の「命令放送」という結論には、反対です。
11月13日(月)
外国人労働者の問題について、このままの状態が続けば、日本もヨーロッパ諸国が抱える落とし穴にはまってしまうという危機感がありました。民主党の中に、今日、作業チームを作って対応策を考えることになり、その座長として政策のまとめをします。
単純労働者は受入れないという基本原則に対して、日系人枠や、技能研修制度などで抜け穴を作り、現実の企業の低賃金労働のニーズに応えようとするところに矛盾が出てきています。被害者は、中間搾取される外国人労働者。同時に、途中でこぼれ落ちた人たちによる犯罪の増加と地域社会でのストレスは、深刻なレベルになっています。
日本の制度の中で、本音と建て前がこれほど見事に違っている問題も少ないと思います。将来の国の形も見据えて、現状だましの制度自体の見直しも含めて議論しようと思っています。
11月8日(水)
国会に予備的調査という制度があります。衆議院の調査局が、法案の前提となる事柄の調査を私たち議員からの具体的な課題の提起
に基づいて調査し、それを公表することになっています。
地方分権の三位一体改革で、地方への補助金が削られ、その分が一括交付金化されたり、地方税に税源移譲されたりしています。このことによって、一体どのような市町村や県が、得をして、どこが損をしているか、調べる必要があると思い、その調査を依頼しました。
570ページに及ぶ調査結果が出てきました。内容は、予想通りで、格差は、確実に広がっている事が証明されたとおもいます。田舎の貧しい地域は、より厳しい状況に、一方、東京を頂点にして、元々交付税の不交付団体(豊かな)町は、より多くの財源を得ることになっています。私の地元、三重県でも、知事が「南勢で4か町村ほどで、財政破綻が免れない。」というコメントを出したことがありました。うなずける話で、事態は、深刻です。詳しい資料で裏付けの欲しい方は、CDにも落とせますので、どうぞ活用下さい。
11月7日(火)
「教育基本法の採決を10日にやりたい。」と、与党の正式な申し入れがあったようです。イジメ、自殺、履修の欠如に加えて、基本法をテーマにした政府のタウンミーティングでのやらせ発言。次から次へと教育現場での問題が出てきている状況で、与党も焦りが出ているように思います。
地方の教育委員会がその責任をハッキリ自覚していれば、様々な混乱の未然の防止が出来たはずだと、国会議論を通じてその声が高くなってきています。現状は、教育委員会の機能不全が、逆に現場の混乱を助長する形になっていることが問題です。民主党案のポイントもここに絞られています。教育行政責任は、知事や市長が果たし、教育委員会はそれを外部チェックしていくように改革したらどうかという提案です。さらに、子ども達があまねく教育を受ける権利がこの基本法で保障されると言うこと。この2点について、さらに深い国民的議論がなされるべきです。
まずは、現在の混乱をしっかり分析して、現場からの発想を大事にした議論をしなければ話になりません。
8日には、三重県津市でも地方公聴会が開かれます。我が中井洽筆頭理事の地元です。
11月1日(水)
ここに来て、与党の法案処理に対する圧力をヒシヒシと感じています。教育基本法、防衛庁の省への昇格法、北朝鮮制裁の国会承認など、来週中に本会議採決をしようと目論んでいる与党国対の意志が見えてきます。
学校でのイジメや自殺者の続出は、教育現場で実際何が起こっているのかを原点に帰って理解する必要があります。今、毎日開かれている衆議院の教育基本法の特別委員会での議論も、ここに焦点を当てた集中審議をしようと言っています。
防衛庁については、一方で自民党の中川政調会長、麻生外務大臣、中川幹事長などが核武装論を言い出した中で、防衛庁を省に昇格させれば、海外から見て、「日本の右傾化極まれり」ということになる。いくら安倍総理が政府見解の非核三原則堅持を打ち出しても、閣内不一致では信用できない。このことを整理しなければ防衛庁の省昇格の話も国会議論の俎上には上げられないと思っています。
このままだと、来週あたりは、国会の中にも大きな台風が巻き起こる状況にあるようです。
10月31日(火)
EU議会との政策討論会(日EU議員会議)に参加しました。フランスのストラスブールは、人口30万。ほぼ一日だけの滞在で残念至極ではあったのですが、ユネスコの世界歴史遺産に指定されている、情緒たっぷりのすばらしい街です。
老齢化で社会保障制度の財政的な行き詰まり、少子化対策や外国人の移民と労働環境の問題、国連の平和維持活動やテロに対する取り組みなど、日本の政策課題との共通項がなんと多いことか。討論の相手が議員達だけに、様々な角度から多様な考え方が出てくる事もとても面白いと感じました。
中国や韓国などにも立ち寄り、関係者と北朝鮮問題の協議をしてきました。北朝鮮問題は、日EU議員会議でも、もちろん、一番の関心事。核武装論も含めた日本政治の右傾化をどのように説明するのか、と問いつめられました。北朝鮮問題以上に、日本の国内世論の方が気になるような状況。
ヨーロッパ各国とアジアの周辺諸国。今回意見を交わした人々の懸念に、改めて、外から見た北朝鮮問題は日本問題なのだ、と認識しました。
10月18日(水)
党首討論がありました。どこまでも立ち位置をごまかす安倍総理に、小沢代表が憲法をベースにハッキリしろと迫ったことは、よかったと思います。北朝鮮に対して、周辺事態法で処理しようと思えば日米安保の枠組み。テロやイラクの時のように、特別措置法で処理しようと思えば国連の集団安全保障体制の中での日本の対応になる。私も、今回は、アメリカから言われたから周辺事態だと、なし崩しに見なすことではなく、落ち着いて、国連の枠組みの中で、日本の憲法下で出来ることをやると名言するのが正しいと思います。安倍総理の頭の中で、このへんの整理が出来ていないことが分かりました。心の動揺を映すテレビは、恐いものです。
10月17日(火)
国会では北朝鮮の問題を中心にした委員会論議が続いています。「アメリカと相談をした上でないと、日本の具体的な対応は、決められない。」はっきりしない担当大臣からの答弁は、総括するとこんなところでしょうか。
自民党の中川政調会長の「核武装」発言は、与党や政府部内でも困り果てている様子です。同じ中川だけど、弁解の余地無しで、迷惑千万です。
明日18日には、党首討論。19日に本会議が入りそうですが、その後20日からは、補欠選挙の最後の追い込みで全員一丸となって頑張っていきます。
10月15日(日)
今日は、地域の自治会が主催する運動会のラッシュ。7会場ほどをはしごして、ヘトヘトになりました。突き抜けるような青空のなかで、三世代、四世代、保育園から老人会まですばらしい笑顔があふれていました。
皆の話の輪の中に引っ張り込まれると、話の中身は「北朝鮮」と思いきや、違うんですね。皆の足元から、介護保険料、病院の自己負担、地方税が軒並み値上げとなってきたことが実感としてジワリと効いてきた。さらに、病院からは充分に回復していないのに患者が追い出され、地域の防犯対策でパトロールにかり出され、娘がケンカして嫁ぎ先から子どもをつれて戻ってくる。こんな時代を作り出したのは「間違った政治」ではないか。テレビがどんなに騒ごうと、地元の話題は「生活」だと、つくづく感じました。
10月12日(木)
13日の金曜日には、テロ特措法の延長が本会議にかけられることになりました。インド洋で海上の武器輸送や不審船の警備にあたる多国籍軍に日本の自衛隊の給油船が洋上給油を続けてきました。航空自衛隊もアフガニスタンへの物資輸送の支援をしてきたわけですが、その活動をもう一年延長したいというのが趣旨です。
アフガニスタンもイラクも、最近では事態が悪化するばかりで、泥沼の状況が続いています。イギリスのブレア首相も対テロ政策の失敗を認めて退陣します。中間選挙をむかえたアメリカのブッシュ大統領も、この状況の中で、テロ政策の失敗を民主党から追究されて支持率を急激に落としています。小泉さんは退陣しましたが、その対策を引き継ぐという安倍総理は、現実から目を背けては駄目だと思います。中東政策を練り直す勇気をアメリカに説くべきだと思っています。
10月11日(水)
「金正日は、安倍総理の後援会会長になってしまったな。」と、誰かがため息混じりに言っていました。まこと、韓国のように、「北朝鮮が核実験をしたのは、ノ・ムヒョン大統領の太陽政策が間違っていたからだ。」と真っ向から切り込める状況とは、日本は正反対。しかし、世論が落ち着いたところで、私たちも結論を出さなければなりません。
本当のところ、ブッシュ−小泉ラインの対北朝鮮強硬路線が正しかったのか。それとも、ノ・ムヒョン、フー・チンタオの宥和政策が正しかったのか。金正日は、この二つの路線の裂け目を、核実験で狙い撃ちしたのだと思います。
10月11日(水)
北朝鮮の政権中枢の権力構造について、情報が入ってこないことが残念です。金正日を取り巻く軍部の人脈や、金正日一族の間の人間関係の中で、様々な権力闘争が行われているのだと思います。
唐突なミサイル発射があったと思えば、今回は事前の予告宣言、実行アナウンスまで伴う用意周到な地下核実験。どのグループが軍事行動を推し進めようとしているのか。逆に、こうした暴挙を阻止しようというグループがあればぜひ知りたいし、国際社会が楔を打ち込むこともできるのだと思います。
中国や韓国が鍵を握っています。彼らの情報網を駆使して、頑張るときです。武力行使で態勢を転換することの過ちを繰り返さないためにも、情報が必要だと思います。
10月10日(火) 予算委員会にて質疑。 北朝鮮の核実験にともなう諸問題、安倍総理訪中・訪韓の中身とその成果、BSE問題に係るアメリカとの交渉 などについて質問しました。 質疑の全体については 衆議院審議中継 をご参照下さい。 衆議院審議中継→ビデオライブラリ→10月10日→予算委員会。 「ひとこと」は明日更新します。 |
10月4日(水)
予算委員会が始まります。田中真紀子さんの起用は、マスコミの間でとても評判がいいようです。菅さんや岡田さんの正統派と、真紀子さんには違った角度で切り込んで、安倍さんを裸にしてほしいと思っています。
それにしても、総理の中国と韓国の訪問が決まったところで、北朝鮮が核実験を持ち出す意図がわかりません。金正日がアメリカとの二国間交渉をやって、ブッシュ政権から経済制裁の解除と体制の保障の約束が欲しいというのなら、このタイミングは間違っています。安倍さんにとっては、国民の関心が靖国や歴史認識に集まっていたものが、ここで拡散してしまいます。北朝鮮の計算違いで、国民の関心が靖国から北朝鮮にそれてしまって、安倍さんが救われたようなことになる可能性があります。さらに、外の敵が脅威を増せば、時の政府はそれを利用して国民の目を国内の問題からそらせる。強い権力を求める国民の気持ちを、安倍さんが人気取りに利用することがあってはならない。昔から行われてきた政治手法に、わたしたちはしっかり対抗しなければならないと思っています。
10月3日(火)
文科省が来年度新規予算で140億円要求している放課後子ども教室は、授業の終わった子どもたちを地域でめんどうみようということなら、教室を開放して国がその費用の1/3を負担していくという事業です。一方で、厚労省が従来から、放課後児童クラブ(学童保育)という形で、親が共働きの子どもたちを放課後学校の外で集団保育する制度を組み立ててきました。この予算が、来年度190億円。地域の現場では、双方が子どもの取り合いをしてどうするんだ、と困惑しています。
去年は、この二つの省が幼稚園と保育園を統合すべきだという世論に押されて、しぶしぶ話し合いをしました。その結果が「こども園」。折衷案は、使い始めると矛盾だらけです。役人の縄張り争いは、元の組織をぶっ壊さない限り治るものではなさそうです。
10月2日(月)
自民党は横綱相撲がとれなくなったと、つくづく思います。選挙を意識して、国民受けする敵をつくる。魔女狩りです。
今日の代表質問では、安倍さんだけではなく、中川幹事長が社会保険庁の「解体的見直し」論議で、これまでの不祥事は「全て労働組合が悪いのだ」と極端な感情論で的を絞ってきました。馬鹿らしくて反論する気にもなりません。私たち民主党は、早くから社会保険庁は解体して国税局に吸収合併させることが正しいと言い続けてきました。それにもかかわらず「労働組合」を出すことによって、民主党が社会保険庁解体に反対しているようなイメージをつくることができるのではないか、という誰かの浅知恵なんだと思います。
教育基本法の日教組も、これからの議論でやり玉にあげようとしているようです。国会の議論が姑息な選挙キャンペーンでは、情けない話です。
9月28日(木)
外国人労働者の受入れを中心に、日本の労働力を将来に向かってどのように確保していくのかを考えるプロジェクトを立ち上げようと思っています。少子化が背景にあり、企業にとっては周辺国との為替レートの格差メリットで、工場を海外に出すか、それとも外国人を受入れるかの選択だと思います。しかし、話はそこで止めずに、将来のこの国のあり方、開かれた国とするのか、それともこれまでのように閉鎖的な制度を維持するのか、大事な選択がかかっているのだと思います。法務省の役人論議では限界があり、このまま「とりあえずの制度修正」では、将来に禍根を残すと思っています。
9月27日(水)
私のこれからの仕事が決まってきました。所属委員会は、予算、テロ・イラク特、憲法です。予算は、理事。党の方は、引き続き国対の筆頭副委員長ということです。それぞれ目玉の課題が山積しています。忙しくなりそうです。
9月26日(火)
国連人権委員会に提出される予定の、北朝鮮の人権状況に関する報告書の概要が明らかになっています。
国民の間に栄養が行き渡らないことが、特に女性の健康状態を蝕み、子供を産み育てることができなくなってきている現実。先般も、見せしめのための公開処刑が日本のテレビで報道されていたように、些細な社会規範の逸脱を極刑に処するような恐怖政治。報告書では、こうした生き地獄から脱出した人たちが本国送還された時に刑罰の対象としないように求めています。
先日も、日本のNGOを通じて支援の要請がありました。中国国内に潜伏する元在日の子供達が脱北して日本へ来ることを求めているから、日本の大使館で早く保護して欲しいということです。60年代に「地上の楽園」といううたい文句でだまされ、北朝鮮に渡った元在日の人々9万5千人は、北朝鮮でも日本国内以上の差別を受けて苦しんできました。歴史のクレパス(割れ目)に落ち込んでしまって、救いを求めている人たちです。
9月25日(月)
民主党の臨時党大会が開かれ、小沢さんが代表に再選されました。2年の任期です。激動の2年にしたいものです。
ここ何年かで、私たちの意識もずいぶん変わったように思います。小泉政治の功罪の一つかもしれません。
「新しい時代を」「改革を」というスローガンが胸に響いた時代がありました。それだけで人の心が動いた15年前の細川政権誕生への流れが懐かしい。それが、今となっては少し色あせた感じがします。時代はすでに動き出している。
今日の党大会に参加して、つくづくと感じるのは、今、動き出した社会をどのように捉えるかです。「新しい時代」の中身、「改革」の成果を問う声に私たちがしっかりと答えることで、政治の信頼を取り戻すことだと思っています。現場の発想と具体的な政策で勝負する時だと思います。この国会が大きな山になります。
9月22日(金)
腹の出っ張りを引っ込めるために、宿舎の近くの神楽坂を必死で歩いていたら、古今亭菊之丞の落語の会と出会いました。
神楽坂「粋な町づくりの会」が通りの中間くらいに位置する毘沙門天で企画した、それこそ「粋な会」でした。若い真打、菊之丞が語る江戸古典落語は、切れのいいスカッとした笑いがあり、スタッフによって幕間に振舞われたワインやチーズのもてなしもあって、会場全体がとてもあったかい雰囲気に包まれました。
こんなところから「町づくり」は、いいですね。江戸の粋が神楽坂から匂い立つといいと、これからも楽しみにしています。
9月21日(木)
「5000円以上の乗車は、半額。」としてきたこれまでの方針を切り替えて、「9000円以上を1割引きとします。」
昨日、大阪の茨木市に補選の応援に入った時、地元のタクシーの中でぶら下がっていた札が目に付きました。
「大阪は何でも、安けりゃいいと過激な競争をするから困るんですよ。自分で自分の首を絞めるんならええけど、経営者はわたしたち弱い立場のドライバーの首を絞める。わたしらの労働条件、ムチャクチャですわ。締めこんだ後に、こうして値上げするんですから。せこいよ。」
「大阪だけやない、タクシー業界だけやない。日本中でこんなことがまかり通ってるんやから、なんとかするさかい、大谷さんをよろしく、運転手さん。民主党や。」
身近な生活実感が選挙に結び付けば、とつくづく思います。
9月20日(水)
予想どおり、安倍さんが自民党総裁選挙を制しました。全ては、この国会の対応から始まると思います。
安倍さんの口からは、教育基本法とテロ特措法の延長がこの国会の大きな課題だと言及されたようです。
ここがどうもピンと来ない。違うよ、安倍さん。
次の総理大臣は、靖国問題を清算して、この際、ぜひ日本のアジアへの回帰を成し遂げてほしい。さらに、小泉政治でズタズタになった国内の教育、雇用、地域の格差や不安に対して、ずっしりと安定感のあるセイフティーネットを準備してほしい。
これが、安倍さんに対して国民が最も期待することではないか、とわたしは思っています。
9月19日(火)
国会日程について、議運の交渉が始まっています。今日の筆頭間協議では26日の国会召集と28日の本会議と開会式について、合意が出来ました。後の日程については、国会の開催期間も含めて、まだ合意が出来ていません。
与党は12月15日までの81日間をとりたいと言っていますが、中身の法案についての説明をしないままに日にちだけを提案していることが問題だと言っています。特に、前国会からの懸案事項の「教育基本法」をこの国会中に採決して通してしまいたいという安倍さんの意向が伝わってくるだけに、「ムチャはするな。」と言っています。
憲法と同じくらい重要な基本法案として位置付けるなら、国民の参加のもとに一年や二年、充分時間をとって議論をしよう。今のままだと、国民の間に基本法の中身は充分に伝わっていません。すぐ採決などと言わずに、まず、この議論の枠組みの同意を国対委員長レベルで確認する必要があると思うのです。
「この会期中には、教育基本法の採決はしない。」ということをはっきりさせた上で、日程の協議に入ろう、と言っています。
9月14日(木)
議院運営委員会の筆頭理事間で久しぶりの話し合いを持ちました。与党から、正式に国会日程の提案をしたいということです。
26日(火)に国会召集。首班指名で総理大臣を決めたい。28日(木)には正午からの本会議での委員長指名などを経て、午後1時から天皇陛下をお迎えして国会開会式。続いて29日(金)に新総理大臣による所信表明演説。翌週10月2日(火)には、本会議での各党代表質問をスタートさせたいという意向です。会期は12月15日までの81日間を希望することも伝えられました。
私たちはこれを受けて日程の検討に入りますが、まず、今回の臨時国会にどのような法案と承認事項を政府与党は提出したいのか、それを早く説明するように要求しています。
安倍さんの本質を国民と共にじっくりと見極められる国会にしていきたいと思っています。
9月13日(水)
インターンの学生たちが対話集会を開いてくれました。その感想。
皆、イキイキとして、元気をもらった感じ。男よりも女の方が全体の話をリードしていく流れは、この会に限ったことではないらしい。少子化の話になると、男子学生が皆、自分は育児休暇をとって子育てをしたいと言い始めた。若い世代の時代適応力に脱帽。
日本の若者、しっかり進歩しているじゃないかと改めて嬉しい気持ちになりました。
9月11日(月)
田舎の病院に医者が行かない問題で、現場の話を聞きました。
地域の病院への派遣人事を、これまでの文科省管轄大学医局の裁量人事から、卒後の新臨床研修の制度を創設して研修医と病院が自由に選択する制度にしたことで、厚労省が管轄する病院のイニシアティブで競争原理をもとに行う人事にしたこと。その結果、古い医局中心の人事制度は壊したけれど、次のルールを作らずに自由競争をやれば、職場の責任が細分化され、生活の刺激もある都会の大病院を目指して研修医が殺到することになる。尾鷲市のように、田舎では、お金で釣っても、もともと裕福な医者は反応しない。これまでの医局に代わる何らかの強制的な手立てがないと、僻地医療は成り立たないだろう。
以上が結論として導かれた、医療現場の本音です。
あらゆる分野での規制緩和の結果は、この医師の偏在問題に象徴されていると思います。新しい、日本型競争ルールが作られなければならないと思います。政治です。
9月10日(日)
26日からの国会開催が決まりました。議運は筆頭間協議が13日。理事会の開催は21日を予定しています。
マスコミは自民党の総裁選一色で、わたしたち民主党の影が薄くなっているのは悔しいことです。しかし、国会が始まればこっちの出番。国内の格差問題、財政破綻、外交の失敗を3本柱に頑張ります。
地元では恒例の「住民の声を実現する会」を開きました。テーマは学童保育と県の森林環境税の是非。
身近な課題の問題点を、市議会や県議会の皆さんと一緒に具体的に絞り込んでいくことは、わたしにとっても貴重な勉強になります。参加していただいた市民の皆さんからも、回を増すごとにいい意見が出てきます。この方向でぜひ発展させていきたいと思っています。
8月31日(木)
「中国人の研修生だと、しっかり残業してくれて15万。日本人の派遣が同じ労働時間で30万。最近はブラジルの方が高くて40万は稼ぐでしょう。中国人研修生の場合はこれにピンハネがあるらしいから、本人に渡るのはもっと少ない。でも彼らはそれなりの金をためて国に帰ります。」
「社会保険については、派遣会社で平均半分が入っていればいいほうでしょう。まともにやれば皆つぶれます。」
「最近ではブラジル人による自分たちの派遣会社ができていて、しっかり稼いでいます。」
などなど、企業訪問では派遣と外国人労働者の話題に事欠きません。この地域が自動車産業を中心とするものづくりのメッカだけに、派遣と外国人労働者にまつわる問題が山積しています。もう少し奥に入り込んで、制度の改善と彼らの日本での安定したステータスにつながる受け入れの仕組みを考えなければと思っています。
8月30日(水)
ビルマのカチン族の女性が人身売買によって売春組織に売られている現状を打開するために協力して欲しい、と日本で活動するNGOの代表の皆さんが来室されました。現在、8千人のビルマ人が日本に滞在し、その家族、子ども達が日本政府の難民認定を待っています。
ビルマ、今のミャンマーの軍事政権。北朝鮮の軍事独裁。アフリカの部族抗争。とんでもない政権が権力を掌握して、国民に多くの犠牲を強いる状況下では、少数民族や女性、子どもなど社会の弱者に一番のしわ寄せがきます。テロの本質も、アメリカを頂点として異質なものを排除しようとする考え方が世界的な規模で拡大している現実を直視することで、初めて解決の糸口が見つかるのだと思っています。
軍事力を行使しないという日本であれば、少なくとも難民認定の弾力化で、今、その犠牲となっている人々を日本の社会全体で受入れ、吸収していくくらいの度量を持ちたいものです。
8月29日(火)
久しぶりに議運のメンバーが顔を合わせました。来年度の衆議院予算の概算要求をチェックするためのものです。
「いや、民主党はしっかり怒っておられるそうですな。」
与党の筆頭理事から、国会開会を22日にするという官邸サイドの一方的な新聞報道について、開口一番この言葉が飛んできました。さらに、
「私たち与党の議運はもちろん、国対にも一言の相談もありません。われわれも頭にきてますのや。22日には開けませんぞ。」
ということで、与党からは国会開会日程について、私たち野党に対して未だ正式な打診はありません。
8月28日(月)
岡田さんと一緒に、中部のものづくり最先端の工場視察をしました。コンピューター制御の機械加工装置で世界を席巻している山崎マザック、航空機やロケットの三菱重工業、最先端LSIで工場増設が進む富士通多度工場。どの工場も活況を呈していました。
マザックは、団塊の世代の退職で大量に卒業する技術屋を、いかにして若い世代の教育で補えるか。三菱は、パイの小さい特殊な世界だけに、防衛庁の先端機材調達予算の先細りが技術集積を弱体化させるのではないかという不安。富士通は当面の活況にシリコンの高品質素材の供給が追いつかない局面がくるのではないかという指摘がありました。
それにしても、大きなロケットのドンガラの中は燃料の液体水素と酸素で、ペットボトルの下にエンジンをつけて飛ばしているようなものだということ。東京と大阪を1分とちょっとで飛ぶのだそうです。考えさせられました。
8月25日(金)
統一地方選挙に向けて、三重県の民主党で県連マニフェストを作ろうということになりました。今年いっぱいで完成品にできればいいと目標を定めています。関係の県議会議員や市町村議員からも提案を受けたり、県連ホームページで一般県民からの公募もやって、参加型マニフェストを作ろうと思っています。
例えば、少子化対策や雇用の安定を促すために、現状法律の産休と育児休業の給付金の支給額を、県・市町村の上乗せで、両方70%の確保を実現して、休暇の取得率60%以上を達成する。県の公共調達の70%以上を地元企業に発注することを条例で知事部局に義務付ける。病院の医師不足を解消するために、勤務医に対する所得の上乗せ補償を行い、その原資は開業医からの特別税の徴収でまかなう。などなど、このままで公開すれば、ドキっとする内容の提案が沢山出てきています。思いつきでなく、じっくりと戦略的に考えていこうと思っています。
8月24日(木)
大阪9区、大谷信盛氏の応援に池田市に入りました。悲惨な事件のあった大阪教育大学付属池田小学校。川端康成の生地でもあると聞きましたが、基本的には阪急電鉄沿線の落ち着いたベッドタウンという感じでしょうか。ダイハツの本社があります。
補欠選挙は10月といっても、市民の反応はいまひとつ。全国の国会議員や関係者を全てこの街に動員して、選挙を盛り上げ投票率を何が何でも持ち上げる覚悟でやり抜く。民主党の選対の気持ちがよく分かりました。
それにしても暑い夏です。
8月23日(水)
お母さんたちの感覚が変わってきています。子どもの状態を少し説明しようとすると、「毎日仕事で精一杯。くたくたの私にこれ以上何をしろと言うの。」とキレてしまう。自分の気の合うごく限られた人たちだけと交流して、そこで出てきた話を「世の中の人はみんなこんな風に考えているから、先生の考え方を変えて欲しい。」とうったえる。しかし一方で、子育てに自信がない状態で悩み続けている。
ある保育園をたずねて園長先生と懇談した中から出てきた話です。子育てが決していい方向には向かっていない。若いお母さんたちは、孤独なのかもしれません。
8月22日(火)
「新型のインフルエンザウイルスが、鳥インフルエンザから派生して人間に本格的に感染して、世界的な大流行を起こす可能性が大きくなってきた。アメリカはすでにブッシュ大統領の危機管理が発動されて、プロトタイプワクチンの製造や、地方自治体の対応が具体化されつつある。厚労省は、今度のウイルスが過去のアジア風邪やスペイン風邪と比べて、数倍の毒性を持っていることを、国民に情報開示すべきだ。その上で、タミフルの備蓄だけではなく、プロトタイプワクチンの製造を速やかに認可することなど、危機管理対応を今すぐ進めるべきだ。」
厚労省国立感染症研究所の岡田先生が、国の対応の鈍いことに危機感を募らせ、一生懸命に説明してくれました。この問題こそ、政治家が本当のリーダーシップを発揮することで、数百万人の命が救われる、そんなイシュウだと思います。
9月からの国会の大きなテーマにしていきたいと思っています。
8月21日(月)
お盆休みは二日ほどとることができました。
50歳を過ぎてから体力の衰えが気になりだしたことの反動でもあったのですが、妻に引っ張られて地元の錫丈岳(860m)に登ることにしました。吹き出る汗、次第にももが張って足が前に出なくなり、あごをつき出す有様は、自分でも情けないと惨めな思いをしつつ、普通の二倍の時間をかけて頂上制覇はなんとか果たしました。伊勢湾の彼方まで見通すことのできる展望に、心が洗われる思いがしました。
この辺で生活パターンを変える必要があるのかな、と思っています。健康で、人生、足が地に着いた生き様を真剣に考えることだと、ここ数日のリフレッシュタイムは教えてくれました。
8月18日(金)
モンゴルでの会議を済ませて、ソウル経由で日本に帰ってきました。韓国では、めぐみさんの夫、金英男さんのお姉さんにあらためて会うことと、北朝鮮からの脱北者を一時収容するハナ院という施設を見てきました。
お姉さんは、マスコミにもみくちゃにされ、中間に入った人たちから本意でない言葉が伝えられたりで、自分の本心が伝わらないことに心を痛めていました。横田ご夫妻には、ぜひ直接お会いしてお話をしたいと、何度も繰り返しおっしゃっていたことが心に残りました。
ハナ院は、予想していた以上に充実した施設で、不安な脱北者たちにとって落ち着くことができる環境になっていると思います。訪問したときには、300人ほどの人々が院長の講演に聞き入っていました。
そのほとんどが若い女性。たぶらかしから人身売買、売春等々、身に降りかかる辛苦の罠を断ち切ってここまでたどり着いた人たちです。犠牲者はまだまだ増え続ける兆しがあると言います。
○地元・同行秘書のひとこと
午前・午後とも四日市市内の企業へ挨拶回り。「まだまだ地方では景気がいいという実感なし」これが本音のようです。
夜は楠地区の青年部(正翔会)との懇談会。税金・財政の話から学校給食についてまで、幅広い話題で活発な意見交換の場でした。
昼食はそばでした。夜は大変空腹だったようです。(8月18日 担当:山口)
8月17日(木)
長いこと御無沙汰しました。帰国後の処理と盆踊りめぐりで、あわただしい毎日を送りました。
休みも少しとって、すがすがしくいつものペースに、今日やっと戻ってきました。
大阪の大谷候補の補選応援に入りました。まだ、選挙ムードとはほど遠い雰囲気ではありますが、大谷さんの復活と、民主党に対する再度の期待は、しっかりと手応えがあります。
一緒に付き合ってくれた府会や町議会の議員さんたちの軽快なノリにすっかり魅了され、三重県生まれの私も、「やっぱり関西やな」などと納得して帰ってきました。
勝ちたい選挙です。
7月31日(月)
明日から中国、モンゴル、韓国の旅に出ます。
民主党の中に「日中21世紀の会」という日中友好議連があり、毎年、訪中を重ねてきました。今回は、小沢さんの後だけに、中国共産党ともう少し具体的な日中プロジェクトの話し合いに進めればと思っています。
モンゴルでは、7日に北朝鮮の人権問題に関する国際議員連盟の3回目(去年は東京で開催)の総会をウランバートルで開くことになっています。韓国のファン・ウヨ議員と仕掛けた多国間議員外交が着実に実ってきました。日本のNGOでは、家族会、救う会、特定失踪者問題調査会、北朝鮮難民救援基金なども参加します。議員は6ヶ国、38人の出席が予定されています。
同時に、最近、地下資源の開発をめぐって多くの注目を集めている国だけに、通産大臣にも会います。
日本への帰りに、中国の瀋陽に立ち寄り、北朝鮮からの脱北者の救済をしている日本総領事館の現場の様子を聞き取る予定です。さらに、韓国では、先日北朝鮮を訪問した横田めぐみさんの夫・金英男氏のお姉さんに会うことにしています。北朝鮮では、実際、何が話し合われ、どのようなことを感じて帰ってきたか、ホンネの話を引き出してみたいと思っています。韓国拉北者家族会のチェ・ソンヨン会長にも会う予定です。
小泉さんも、9日、10日とモンゴルを訪問されると聞いています。チンギスハンによるモンゴル建国800年の行事も沢山あるそうです。日本に戻ってくるのは11日の夜になります。
7月29日(土)
アメリカの牛肉が輸入再開にこぎつけたようです。
「アメリカでは、全頭検査をする態勢の業者がある。しかし、農務省の圧力で外に対して声を出せない状況があり、日本の業界と組めれば政府間の無謀な取り決めに一泡吹かせることができるのだが・・・」
という話がアメリカから舞い込んできました。この辺の話を突っ込んだ形ですすめて、日本の「弱腰外交」を次の国会でしっかり糺していきたいと思います。
7月27日(木)
とにかく暑い日が続きます。クーラーの部屋と灼熱のアスファルトの間を行き来していると、体が調節不能になるのでしょうか、ふやけてぐったりしてきます。
ポスト小泉政権をめぐって、自民党では、安倍さんが森派離脱をしたり、谷垣さんが立候補の名乗りをあげ、消費税増税宣言をしたりと、少しにぎやかになってきました。
地元の懇談会では、民主党も選挙をするべきだという意見が多く出ます。仮に小沢さんの対抗馬がなくとも信任投票でいいじゃないかというのです。「うん、それも一理ある。」と私も、うなりました。党員やサポーターの皆さんには、何らかの形でぜひ参加をしてもらわなければならないところです。
7月26日(水)
土壌や大気の科学調査を担う会社は、地元の四日市市のような、過去に公害問題を抱えてきた地域では欠かせない存在です。その社長さんの指摘。
「県や市の行政スタッフに、中身の理解ができる技術屋さんがいなくなった。民間に環境基準のチェックを任せるにしても、その会社がしっかりとした技術レベルにあるのかどうか、今は誰もチェックできない状態だ。多くの問題が表面だけでごまかされている可能性があるのではないか。」
世の中の事象がルールにあっているかどうかチェックする会社を、ちゃんとチェックしているのかどうか。さらにチェックするのは誰か。国会では、姉歯氏の問題に端を発する耐震強度偽装が争点になったばかりですが、建築物の構造計算だけに限ったことではない。行政システムの新たな、そして大事な課題です。
7月25日(火)
北朝鮮の人権侵害、拉致や脱北者問題に関する国際議員連盟の第三回総会をモンゴルのウランバートルで開く目処がやっと立ってきました。
日本からは、民主5人、自民2人の国会議員に加えて、難民救援基金や救う会など4つの支援団体の代表も参加することになりました。開催地のモンゴルはもちろん、韓国やヨーロッパ、アフリカ諸国など六ヶ国以上30人ほどの国会議員と7つのNGOの集まりとなります。
韓国のファン・ウヨ議員と一緒に始めた運動が、アメリカや日本で北朝鮮の人権法として結実し、さらに国際的な連携が育ちつつあることがとても嬉しいのです。8月7日に予定される会議には、モンゴルの真っ青な空と、大草原の雄大さに負けないくらいの「北朝鮮の民主化」へ向けての大戦略をぶち上げたいと思っています。
7月23日(日)
ミニ懇談会の会場では、どこでも、まず新聞で話題の県議会元議長の狼藉と警察による逮捕の話題で始まります。
本当に残念であり、申し訳ないと思います。真実を尽くすことが大事ですが、一方で、本人が非は非と素直に認めて謝り、反省することが原点だと思っています。それができないようであれば、失格です。民主党県連の処置は、これに沿ったものであり、正しかったと思います。
権力は、時に、おごりを生み出します。我が身にふり返り、自省していきます。
7月21日(金)
毎日、企業訪問と地域のミニ懇談会が続きます。どこの会場でも、皆の不安が日々増大しているのが伝わってきます。
「少子化というが、今の時代に子どもたちが本当に人生を全うできるのか、そこに確信が持てなかったから妻と相談して子どもは一人にした。」「年金は本当に大丈夫なのか。」「国の借金は?」
「テレビでは皆が口々にしゃべっているだけで、将来の形が見えてこない。この国、本当に大丈夫なのか、中川さん。」
政治が信頼を勝ち得るまで、国民のこうした問いかけは、続くのでしょうか。
私たちの本当の挑戦は、自民党に勝つことなどより、国民の信頼を勝ち得るところまで頑張ることだ、と最近つくづく思うようになりました。
7月20日(木)
一国の外交や軍事行動は、国内の政治権力闘争の投影であるとは、よく言ったものだと思います。
イスラエルの右派が暗躍しています。イスラエルの無茶苦茶な軍事報復は、目的がヒズボラに拉致されたイスラエル軍兵士2人の奪還だけだとは、到底思えません。三年前に私が訪れた時も、ガザや西岸地域の占領地からの入植者の撤退には、右派勢力が徹底抗戦の構えをみせていました。今回のヒズボラやハマス相手の全面戦争は、この右派の思惑どおり、撤退をチャラにする効果があったと言うことです。さらに、この戦争で、イスラエルは「究極の敵は、イランとシリアだ。」と言い続けています。アメリカがその言葉に乗る可能性があります。イランやシリアに対して、またしても先制攻撃による政権転覆などと言い出したら、たまりません。
イスラエルの右派、アメリカのネオコンを国際社会の連携で、押さえ込むこと。日本は、ヨーロッパと連携して、声を出すべき時だと思います。
7月19日(水)
中部の山岳地帯を中心に、集中豪雨の被害が出ています。土石流の威力はすさまじいもので、私も2年前の宮川流域での集中豪雨で、直後に現場に入り、猛威の前に愕然としたものです。この時期の雨が、熱帯のスコールの様相を呈してきたようにさえ思えます。
それにしても、気象台もそろそろ局部的な集中豪雨に対して、その具体的な予測を出す技術的な革新をすべき時ではないのか、と思います。関係自治体に事前の警戒態勢と避難命令の根拠を具体的な規模と時間で提供できれば、市町村の首長はどんなに喜ぶことか。
毎年繰り返す惨事。今回も関係自治体の首長さんたちには、避難勧告について厳しい総括を迫られることだと思います。
7月18日(火)
地方選挙も近づいてきて、マニフェストが話題になっています。市長や知事などの首長は、大統領と同じですから、ぜひ分かりやすい課題をマニフェストで取り上げてもらいたいとお願いしています。
議員の場合はどうか。議会は、多数決での意志決定だけに、個人のマニフェストは無理なのでしょう。だから会派でまとまって取り組んだらどうかと言っています。特に、三重県の「新政みえ」は政権与党だから、がんばって欲しいと思います。
県で、独自の基準を作って欲しい課題。ディーゼル排気ガスのNPxとPMの流入規制。広告などの独自規制を含む景観条例。自動車の駐車違反に関する独自基準。公的発注の何パーセントかは地元企業で受注を確保する枠組みをつくる条例
。企業の本社誘致を促す制度。等々、考え始めるときりがないのですが・・・。
7月15日(土)
今年も夏祭りの季節がやってきました。一日の締めくくりは、各地区の盆踊りや、伝統の祭り「虫おくり」などに参加して、皆と酔いしれることで終わる日々が続きます。
政治は「まつりごと」とは、よく言ったものだと思います。今年の国会の教訓は、永田メール。若い者だけが騒いでもだめ、中年の実務経験と長老の大きく包み込む包容力などが、持ち場持ち場で役割を果たして党の総合力となることを、わたしたちは学びました。
なるほど、盛り上がりのある夏祭りの運営を見ていると、それぞれの世代が、ちゃんとその役割を果たしていることに気がつきます。日常とは一味違った、一人ひとりの表情。祭りは、いいものです。
7月14日(金)
「以前は、景気が上向いてくると商店のチラシが増えて、地元の印刷業界も忙しくなるのが常だった。しかし最近では、チラシも全国ベースで、東京一括発注。私たちの入り込む余地は、本当に狭くなってきたと感じる。」
今日の企業訪問で、地元の印刷会社の社長さんの言葉です。あらゆる業界で、大手の一括系列化によって、地方の中小企業のシェアが小さくなるか、企業そのものが系列化ないしは吸収され始めているのが明らかです。発展途上型の一極集中経済です。
行政にのみ、地方主権とか分権とかの議論が偏っています。民間企業の本社が地方に立地することの方が、東京にいるよりメリットある社会制度。道州制の議論などは、この原点から進めなければ、と思います。
7月13日(木)
今日は久しぶりに休みを取って、気のおけない仲間と、これも年に3回ほどのゴルフを楽しみました。暑かったこと。スポーツドリンクを2本飲み干し、サウナの汗よりもっと噴出してくる爽快な蒸し風呂体験という感じでしょうか。
発見。ゴルフ場が過剰だと言われつつ、経営が大方、外資になってしまったと言われつつ、三重県のゴルフ場のほとんどは、存続し続けていること。キャディーの派遣業依存、ゴルフ場のメインテナインスの外注化など中身が変化していること。沖縄や長崎出身のキャディーさんにはびっくりしました。
スコアー。三重県の北勢地域は、ゴルフ場のメッカ。「うちの山をゴルフ場に売ったよ。」と言う人たちが、毎日裏庭に足を運ぶように、コースに出られる環境です。だから、皆、うまい。レベルは、高い。そんな中で、私は、いまだ苦行のゴルフ。人様に自慢できるようなスコアはありませんのです。
7月12日(水)
四日市市の中核市への移行について、大矢知地区の産業廃棄物処理が未解決だから今の時点では申請しないとすることは間違っている、といっています。県が、この問題を最後まで責任を持って処理するというのであれば、この問題だけを切り離して、中核市への業務移管をすればいいのです。
県は、産廃事務が四日市市に移れば、四日市市は交付税の不交付団体だから、国からの産廃事務に関する交付金がなくなることが問題だといいます。国は、産廃だけを切り離して業務移管することは、分権を推進していく受け皿としての中核市の趣旨に反する、といいます。この二つの理屈をつけて、もし四日市市が中核市の申請を先送りするというのであれば、その判断は間違っていると思います。
県の言い分も、国の言い分も、四日市市が腹をくくれば充分に克服できることだと、今日、総務省の担当者と法律上の再点検をしてわかりました。あとは、市長と議会がどこまで本気で中核市になろうとしているか、その意志が問われます。
7月7日(金)
建設省三重工事事務所。今日はここで、工事発注の現状をききました。
去年の9月以降、法改正に基づいて、国土交通省にも一般競争入札が導入されています。三重県でも、四日市市や松阪市は一足先に導入しましたが、最低入札価格が同額で並んだ場合には「くじ引き」が行われていて、「技術力を評価しないでくじ引きなどということでは、安かろう悪かろうでいいということか。」と参加者にはずいぶん不評を買っていました。
価格競争で最低価格を入れたものには100点で、そのベースに30点プラスして技術点や専門性などその他の要素を加味して配点することが始まっています。例えば、工事期間を30日に設定して、これより短く仕上げるための提案をさせて評価するなど、提案型の工夫をすることは、わたしは、市町村や県と比べていいんじゃないかと思っています。
改めて今度は、業界サイドの話をきこうと計画しています。
7月6日(木)
来年の予算要求に関して、役所の内部議論が始まっています。今日は、わたしの所管する衆議院の事務局や国会図書館のスタッフと打合せをしました。
わたしの要求はどちらも情報発信機能を充実すべきだということです。具体的には、日本国内はもちろん、海外からアクセスがあった時に、日本語や日本学の専門家の手を借りなくとも、日本の国会で議論している中身と法律が直接分かる態勢を作ることが必要な時代になってきたと思います。
先日、訪韓時に、日本で成立した北朝鮮人権法を説明資料として韓国語で欲しいと方々にお願いしました。衆議院事務局、外務省、内閣府等々、どちらも英文訳さえそろえていないという事実。また、そうしたものが必要だということが分かっていても、どこで担当するのか分からないという返事にぶち当たって、愕然としたものです。
インターネットに、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語に加え、となりの国の中国語、韓国語などのサイトは必携なんだろうと思います。ビジネスや貿易関連法などの実用分野だけでなく、憲法、教育などの基本分野の国会議論と法律の内容が、周辺諸国の国民によって直接のアクセスで理解してもらえる枠組み作りをぜひ実現しようよと、ハッパをかけました。
7月5日(水)
北朝鮮の内部が混乱しているのでしょう。軍部の暴走と内部の権力闘争的要素があるのだと思います。まず、情報を確実なものにすることが先決です。
私は、韓国の対応に注目しています。最終的に、北朝鮮の暴挙をノムヒョン大統領がどのように説明するか。金正日の権力基盤をどこまでも擁護しようと、最新の注意を払ってきたのはノムヒョン大統領ですから、北朝鮮軍部を牽制する動きを見せるのでは、と思っています。
日本の対応も、北朝鮮の軍部と金正日を区別しながら打ち出すべきだと思っています。
7月4日(火)
「パチンコ屋に託児所ができる時代や。うちの会社にも託児所を作ることにした。働き盛りの女性は、子育ても真っ最中。離婚が増えている中では、託児所は大事。」
「ブラジル人学校がある。でも、月謝が四万円以上かかる。と言って、日本に出稼ぎに来た親たちは困っている。将来はブラジルに帰っていく子ども達を、どうして無理やり日本の公立学校に拘束しようとするのか。通訳や、特別の加配で(公立学校に)お金をかけるのであれば、ブラジル人学校に助成をする方がずっと効果がある。子ども達のためにもなる。」
各地区の懇談会で心に残った、住民の声です。
7月3日(月)
北朝鮮拉致問題で、横田めぐみさんの夫といわれる金英男氏に、そのお母さんとお姉さんが再会をした映像がテレビで流れました。先日、訪韓をした際に韓国政府与党の関係者と「めぐみさんの立場」について、突っ込んだ議論をした時のことを思い出します。
「韓国政府は、これを政治問題化しない方針だ。拉致問題ではなく、離散家族の再会ということで北朝鮮と合意をし、お母さんを北朝鮮に送り出した。過去に遡って、どっちが悪いから謝れとか、責任をとれ、とかいうと、収集がつかなくなる。なぜなら、韓国政府も軍事政権時代には北朝鮮に工作員を送り、要人の暗殺計画や北朝鮮国民の拉致をやった可能性がある。証拠も明らかになっている。日本が拉致問題を犯罪として政治問題化すれば、北朝鮮は硬化し、戦争中の強制労働や日本への連行を取り上げる。問題の解決にはならない。」
韓国政府のこのスタンスが、北朝鮮に付け入る隙を与え、今回の再会を彼らのシナリオ通りの「政治的」一大キャンペーンに仕立てているのです。政治問題化して利用しているのは北朝鮮なのです。
今のノムヒョン政権が、過去の韓国政治を根本から否定することで成り立っている構造は、危険だと思います。
7月1日(土)
亀山市で開いた懇談会で、給食のあり方について活発な意見のやりとりがありました。亀山市は去年、となりの関町と合併しました。中学校の給食が関町にあって亀山市にはなかったことから、今後どうしていくかということになっています。亀山市にもぜひ中学校給食の導入をして欲しいという親の要望がある、と見込んでいたのが、まんざらそうでもないので結論が出ないということらしいのです。
関町の給食センターから各校(幼保、小、中)へ同じメニューをデリバリーする方式の評判にも問題が。となりの鈴鹿市は、民間給食センターから希望者のみに配達することとしたが、その数が伸び悩んでいるという報告。しかし、中身の改善と単価を400円から300円にしたら、少し上向いてきたという話も飛び出しました。
一番ショッキングな話は、子どもの好き嫌いで給食の残飯が山ほどでるということ。現代の家庭の状況が子どもの偏食に映し出されているのです。こんな身近な話も、問題点を突き詰めて見つめてみると奥が深いのです。
6月30日(金)
6月10日の誕生日をむかえ、免許証の更新に行きました。一応、無事故、無違反のゴールドを持っています。運転する機会が少ないだけのことですが・・・。
一般には、更新時、一時間の講習を受けることが義務付けられていますが、私たち「優良運転者」は30分でいいことになっています。一連の手続きを終えて、いや、役所仕事のお粗末さと、その状況を辛抱している皆さんの思いに、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
まず、県をまたいでのサービス。東京でも更新手続きができると聞いたので、早速千代田区の免許サービスセンターに行きました。開口一番、「三重県の証紙を貼って申し込んでください。」現金でも、東京都の証紙でもだめ、「三重県」なのです。思わず、「あなた、三重県までとりに行けと言ってるの?」と聞き返してしまいました。
あきらめて、国会が終わって、一段落してから地元の警察署へ。30分の講習を楽しみに参加をしました。ごめんなさい。内緒ですが、つい、うとうとと船を漕いでしまいました。それでも「講習済」の判子を押してくれたから、文句は言いにくい。しかし、この講習のために、参加者は皆、半日仕事を休んで来ているのだ。「もし、この講習を全国でこれからも続けていくというのなら、よっぽど性根を据えて中身を考えろ。」このことを誰に言おうか、考えながら会場を後にしたのでした。
6月29日(木)
民間建設投資88%up、集合住宅20%up、戸建て住宅6%up、さらに工業用地の不足が日増しに目に余る状態。
これが、四日市から亀山にかけてのわが選挙区の状態だということを、今日訪問した大手のデベロッパーからあらためて説明されました。
上場会社の工場進出に伴って、その設備資金投資などは、昔は、信用金庫なども含めた地元の金融機関からも直接借り入れがあり、地元で回る資金が60%以上見込めた。しかし最近では、全てが東京本社決済で、地元金融機関も、地方で集めた金を東京で運用するということを強いられる。地元金融機関からは、このような説明がありました。
経済的に調子が最もいいとされる我々の地域でさえ、一般にその実感がつかめない理由の一端がここにあります。工場が来て、家が建って、金が回っているように見えても、実際は、企業活動では地方から資金が東京に吸い上げられてしまうだけ。地元住民は、土地を貸すか売るかの地主利益を享受することで終わってしまっている。
私は、究極の地方主権は、企業の工業誘致ではなく、本社誘致だと主張しています。
6月28日(水)
北朝鮮人権法をもって、韓国に行ってきました。
与党のウリ党と野党のハンナラ党では、反応が違います。
「北朝鮮だけでなく韓国も、軍事政権下では北から南に人々を拉致した。だから、私たち韓国政府は、北の罪を一方的に責めない。現在の犠牲者の人権を回復させるための交渉をしている。日本も北の過ちを責めれば、北は、戦時中の日本による強制徴用を責めるだろう。これでは問題の解決にならない。」こうした見解が、ウリ党に共通しています。
これに対してハンナラ党の見解は、「自分たちの正当性をいうために、ウリ党は過去を全て否定する。北に対して盧武鉉大統領は、アメとムチのアメばかりだ。このままでは北のペースだ。日本と韓国、アメリカが協調して北にあたる必要がある。人権法はそのためのカードだから、韓国でもぜひ法案化したい。」と、日韓連携への熱いメッセージです。
6月26日(月)
トヨタ自動車の堤工場(プリウス製造)と、ここに鉄板を供給している新日本製鐵の名古屋製鉄所に行きました。
ラインに並ぶロボット溶接機がいっせいに作業を始める様は、一つ一つに人の心が宿しているようで、愛おしくなってくるのです。「それぞれに、どのような名前がついているんですか。」と思わず聞いた仲間の気持ちに、ジンときました。
新日鉄では、6千人の従業員がここ10年で2千人になったにもかかわらず、世界一の品質の薄鋼板をより多くの量で供給していること、40%以上が50代で定年を一挙にむかえることなど、この産業の壮絶な合理化の歴史を理解しました。
国会の公用車も、定番のクラウン一辺倒では時代が見えていないという話にもなりました。
公用車よりも、自分で運転を楽しむ議員が増えてきた、といいます。しかし中には、最近買ったプリウスを駐車場の壁にぶつけてしまって、周辺から要注意の紙を貼られそうだと告白する議員もいました。
6月23日(金)
財務省の官僚たちと懇談しました。
ノーパンしゃぶしゃぶ以降の役人バッシングと小泉政権の行革推進で、大学生の進路選択に役人志望がめっきり減ったといいます。その結果、最近の採用で、従来の質を確保することが難しくなってきていると嘆くのです。
家に帰って、そのことを大学生の息子に確認すると、「役人なんて誰も行かんよ。資格取るなら、弁護士、会計士、就職なら外資系の金融やコンサルとかが、成績のいい順番に決めていく。」と言います。
これでいいのか、ニッポン、です。
6月22日(木)
「中川さん、パチンコ屋が託児所を始めよった。若い母親が子供をほったらかしでパチンコに熱中した結果、子供が何人も犠牲になってきた。パチンコ屋の対応は、早い。うちの工場もこれに負けずに、女子従業員に託児所を開くと約束した。離婚率の増加で、シングルマザーが増えてきている。みな、喜んでくれとる。」
ある企業の社長さんが、話してくれました。
「施策の体系化だ、全体とのバランスだ。」
と、屁理屈の多い官僚に比べると、会社経営者は、問題解決型発想で、即実行。
それにしても、パチンコ屋の託児所こそが、少子化対策の突破口になる可能性はあるのではないか、と、私は今、真剣に考えています。
6月21日(水)
地元をまわっていると、景気のいびつさが目に付きます。
「東芝の四日市工場が増設の前倒しで、工事関連の人々が押しかけ、四日市周辺のビジネスホテルが常時満室。」
と行く先々でため息混じりに語られます。
中部新国際空港への海上アクセスもお客さんが順調に伸びていると報告を受けました。来月からは、名古屋のイタリア村への新設航路が追加されるといいます。
一方で、諏訪(四日市市)の商店街に代表される中心地の寂れ方は、尋常でなくなってきました。中小企業金融公庫によれば、こうした個人商店と土木、建築関連企業の業況は、さらに悪化をたどっているといます。
両方に共通しているのは、大手企業の進出に対抗する手立てが打てないこと。特に民間の設備投資がかなりすすんでいるにもかかわらず、工事を受注するのは東京で商談成立させた大手ゼネコン。政治の世界では地方分権という名目で交付税がカットされ、東京の一人勝ちがはっきりしてきたように、民間でも大手系列が地方を浸食し吸収し始めています。
次の国会の大きなテーマの一つは、この問題だと思っています。
6月20日(火)
地元で毎日、ミニ懇談会の日々をおくっています。今日は北朝鮮のテポドンに刺激されたこともあってか、
「日本は当たり前に軍隊をもって、核武装もしたらええ。アメリカに一兆円以上の金を払っていても、いざとなったら本当に日本を守ってくれるか疑問や。」
こんな意見が出席者からポンポン飛び出してくるのには、驚きました。
しかし、テポドンに皆が本当の脅威を感じているかといえば、「まともに標的に向かって飛ぶ代物ではない。」と、笑い飛ばしているわけですから、困ったものです。
日本が右傾化している、という感じはありませんが、国民の間に「ストレス」がたまっていることは、確かです。
6月19日(月)
私の地元後援会に熊野古道を「歩く会」というのがあります。各月に一度、バスを2〜3台連ねて、古代より踏みしめた修験者の道を楽しく歩いています。私の数多い(?)楽しみの中でも、ダントツに気持ちがいい一日が過ごせるのです。
昨日の日曜日は、皆が少し浮気をして、上高地を歩きました。午前中の激しい雨が、まるでウソのよう。雨上がりの大正池から歩く遊歩道は、むせ上がるような森の匂い、小鳥の澄み渡るさえずり、所々の谷間に残雪を残し、青空の中にくっきりと広がる北アルプスの稜線がパノラマのように眼前に広がっていました。
「この国会期間中にずいぶん太ったね。中川さん。」という仲間の言葉はどこ吹く風、おいしいモノも沢山食べることが出来ました。今度、一緒に歩きたいという人、ぜひ連絡下さい。大歓迎です。
ややっこしい国会の後、私にとっては至福の時ではありました。
6月16日(金)
国会が終わりました。
日銀の福井総裁の問題も含め、村上ファンドへの関与が官界、政界にどれほどの広がりを見せるのか、社会保険庁の破綻、アメリカの基地移転に関連した日米関係の見直し、防衛庁に群がる利権構造など、国民の立場からさらに追究しなければならない課題を多く残しました。
政府が重要法案と規定したものを、次々と審議半ばで与党がほっぽり出したものも前代未聞です。与党が敵前逃亡した感じで終わった国会でした。
議員は皆地元に帰りました。国民の手応えが、私達の元気の素をつくります。
マスコミは、ここ当分、小泉後継の話題で明け暮れるのかもしれません。私達の存在感は、議員一人一人が地元でガンバル。これしかない。こんなことを自分に言い聞かせて、私も地元に帰ります。
6月15日(木)
日銀の福井総裁の1千万円で、民主党はどのように攻め込むのかと、マスコミの皆さんの質問が続きます。
小泉さんの指名責任を突いて、不信任案も出せるのではないか、ということです。
これを出さなかった場合は、「(民主党の)メンバーの中に同じような投資をしている人がいるから矛先が鈍った。」という話が出てくるというのです。
このような挑発にのって、これまで私たちは何回も失敗してきました。じっくり、じっくりです。
6月14日(水)
先日、地元の学校の先生方からお叱りをいただきました。修学旅行で国会見学を入れ、政治に対してこども達の関心を喚起すべく、頑張っている。しかし、国会の受入れがあまりにも旧態依然として、こども達の国会に対する「夢を育む」状況からは、ほど遠いという評価です。
今日、さっそく国会事務局に提言をしました。
1.折角のこども達に、守衛が案内するのではなく、職員OBでもいいから国会の「語り部」を募って、興味深くガイドする体制をつくったらどうか。
2.春と秋の見学が重なるピークの事前調整が必要だ。
3.模擬国会など、休会中の国民に親しまれるイベントなど、工夫することは大歓迎。
4.こども一人一人のセキュリティーチェックで時間がかかりすぎている。
5.食堂のメニュー
等々。
「国会をみせてやるのだ。」と「国会の現状を広報して、国民にわかってもらいたい。」との意識の違いだと思います。
職員が一番嫌がることは、国民に叱られることではなく、国会議員に叱られることだと、このごろ、私もやっと分かってきました。
6月13日(火)
「内閣不信任案」が民主党から出されるのではないかと、自民党国対は、必要以上に警戒をしています。
これが出ると、どの法案の審議よりも優先して処理をしなければならない規則があります。衆議院も参議院も各委員会の審議がその時点で全てストップをして、次の本会議で「不信任案」が採決されるまで、待たなければなりません。
国会の最終日が16日と迫っていますから、1日でも空白ができると多くの法案がたなざらしになって廃案となる可能性があります。
自民党は、強引な議運委員長職権で、今日から16日まで毎日本会議を立てる手立てを実行してきました。採決する法案は、ないにもかかわらずです、です。「内閣不信任案」が民主党から出てきたら、即その場で、本会議を開き採決をする態勢を整えたというころです。9月になったらやめることになっている小泉さんですから、この際、民主党は「不信任案」を出すに至らないだろうと、何回も言うのですが、相手は信用しないようです。
「そこまで、自民党が民主党の「内閣不信任案」を期待しているのだったら、この際、出そうか。」とは、うちの幹部の話です。国会とは、本当に面倒なところです。
6月9日(金)
赤坂の議員宿舎が来年の2月に完成します。以前から古い宿舎の整理をどうするのか、議運の課題になっていました。
赤坂の新築分で300戸。衆議院の議員定数は480人。これまで議員宿舎の入居は、最高の年で401戸。だから、赤坂以外で100戸を確保し、後は、財務省に返還すること。具体的には、青山宿舎と高輪宿舎を廃止することとしたい。九段宿舎には、耐震工事を入れて使い続ける。これが事務局案でした。
私達の指摘は、宿舎が利用できる議員の基準を厳密に運用すれば、400戸も確保する必要が無くなるのではないかと言うことです。本人が本当に住んでいるのか厳密にチェックすれば、数字は320戸くらいに下がる可能性がある。皆が襟を正せば、九段宿舎も必要で無くなる可能性があるとすれば、ぜひ私達自らがそれをやろう。こうした意見が大勢をしめてきました。
当たり前の事です。
6月8日(木)
来週には北朝鮮人権法案が成立する目処がたってきました。拉致問題で、経済制裁を含む厳しい対応を政府に求めていることと同時に、脱北者の保護や支援、その他人権が侵害されている人々の救済、NGOへの財政的支援など、日本政府としてできるだけのことはするように努力義務を課しています。
私が作成に関わった法案(民主党案)で当初求めていた、この問題に対する担当大臣を置くことや、脱北者を難民として広く救済するというところまではいかなかったのですが、現状、NGOの活動への支援と、帰国した拉致被害者の皆さんだけでなく脱北して日本に帰ってきている100人ほどの脱北帰国者にも支援の道筋が開くことになります。韓国やアメリカの議員たちにも早速連絡して、連携の輪を広げていきたいと思っています。8月にはこの問題に関する国際議員連盟の総会をモンゴルで開く準備を進めています。
6月7日(水)
後援会の「よつば会」が、掛川に一日旅行をしました。山之内一豊の妻千代。私も、憧れの目をもって見ています。
バスの中で、メタボリック シンドロームの話題になりました。胴回りが男性で85センチ。女性で90センチ。これ以上の皆さんは、要注意。こうした中味が医療法の中に入っていると説明しました。しかし、最近のアメリカやヨーロッパの話では、太った人と、成人病の相関関係はないという結論が出始めている。それなのに、今回の法案で日本が敢えて基準を作った背景は、製薬会社の圧力があったのではないか。こんな議論も飛び出しました。
とにかく、皆が、私のおなかを見て、「89センチ!それなら許せる。」と、言ってくれました。後は、妻の厳しい基準をどうクリアーするかです。
6月6日(火)
北朝鮮人権救済法案の詰めが最後の段階にきています。アメリカや韓国の状況と連動させるためには、脱北者救済の問題を政府の責務として法案の中に書き込むべきだというのが、わたしたち民主党の主張です。
在日朝鮮人の人々やその日本人配偶者(日本人妻・夫)を中心に、これまで100人あまりの人々が北朝鮮を脱出して日本に帰ってきています。1960年代をピークに、9万5千人の在日、3千6百人の日本人妻が北朝鮮に渡りました。当時の日本社会で厳しい差別を受け、北朝鮮が「地上の楽園」だという朝鮮総連や赤十字のうたい文句にのって渡った人々です。
しかし、北朝鮮では、かつての日本社会以上に厳しい差別と偏見の中で、彼らはまたもや最下位に位置づけられてしまったと言われています。その人たちが、日本の親戚や友人を頼って命をかけた脱北をしてくるのです。
拉致被害者も、こうした元在日の人々の苦難も、国家の歴史の中で、その割れ目(歴史のクレパス)に落ち込んでしまった人々です。
拉致問題と同様、国家の責任において、こうした人々一人一人の人権を回復すること。これも、日本の過去の歴史の清算だと思います。
6月5日(月)
メタボリックシンドローム。医療法の改正案が衆参の厚生労働委員会で議論されたときに、この話が本当か、それとも健康食品や医薬品会社のでっち上げか、大議論になりました。
このことを何年も前から言ってきたヨーロッパやアメリカの学者は、「よくよく調べてみたら、あれはウソっぽい」と最近になって言い出しました。日本の医療審議会の学者や厚労省の役人が今、これを法案化してきたのはどういう意図があるのか。
私も、85センチは厳しすぎると思います。(うちのカミさんの基準はもっと厳しいのですが・・・)
クールビズとメタボリックシンドローム ウエスト現在89センチ。 6月5日 |
6月2日(金)
昨日は衆議院事務局が院外での飲食について不適切な支出があったことを新聞で指摘された件について、事務総長から調査結果の報告が議運の理事会にありました。次長をトップに事務局内での調査チームを作り、現在の事務総長が就任した平成15年11月27日以降の書類を調査して報告書を作成したといいます。
国勢調査活動費の中の議院運営調整費で支出した中で、94万円ほどがスナック等で職員だけが飲食した分であった。事務総長が決済したが、最近の社会通念では不適切と考えられるので、事務総長が返却した。さらに、庁費といわれる費目でも、新任・退任などの懇親会を中華料理店で職員だけが開いた分の100万円あまりも事務総長がすでに返却した。また、局長や部長レベルで決済し支出した620万円の庁費分も不適切なものだったとしています。
帳簿だけを見ていると、議運のメンバーと意見交換など、議員の出席があったかのような支出の説明が記録されている項目があるが、どうなのか、という質問などがでました。事務局の答えとしては、「それは、本当は出席はなかったが、支出理由の便宜上の記述だ。」との説明でした。自分たちだけの懇親会に、議員の名前を使って予算を得ていたということです。あきれた話ですが、議運としては、国民に対して、誤解のないように一つ一つの項目について、さらに詳しい情報開示をするよう指示しています。
6月1日(木)
法務委員会で問題になっていた共謀罪の法案について、自民党が突然、民主党の修正案に丸乗りするから採決しようといいだしました。2週間ほど前には、自民党案を強行採決する所まで行きながら、寸前で議長の裁定がはいり、踏みとどまった経緯がありました。
今回のように、丸乗りされると、民主党としては正直、困った話です。
筋の悪い話は、廃案が理想。なまじっか私達が対案を用意したのがあだになってしまいました。
民主党国対も、渋い顔をしながら、「自民党が、今度は私達の法案を強行採決するような場面になったら、まさか自分達の出した法案に反対だと言って、抵抗できないしなあ。」と、ぼやいています。
5月31日(水)
国会事務局の改革について、議運の衆議院事務局の改革に関する小委員会から中間報告が出てきました。
5年間で5%の定数削減。いらなくなった建物や土地の売却。車や警備などの合理化や民間委託など、リストラの部分はこれで終わったわけではなく、「たゆまざる努力」が必要だと思います。
肝心なところは、我々の立法機能と国政調査権の活用が出来る体制をいかに作るかという点です。
具体的には、調査局の見直しです。現状の仕事の中味は、調査業務よりも委員会運営のロジに割かれる方が多い。現在の調査局は各分野の専門家がそろって議論の深掘ができる体制と能力が備わっているとは、誰も見ていないということです。ここにメスを入れて、現状でまず手のつけられる改革をしたのかどうか、しっかりチェックをしたいと思っています。さらに、その運用の中で、自分達の都合のいい人事とか待遇とかで勝手な城を作らないように見守っていく必要があるとも思っています。
調査活動費の支払い目的に、不適切なものがあることが指摘され、事務総長が一部返済をしました。明日1日の議運理事会で、さらなる調査の報告を聞いた上で、今後の議運としての調査体制を議論する必要があります。過去5年間(書類の法廷保存期間)に遡って調べる必要があるということと、これからの問題として国会も情報公開の対象とすること、議員のかかわる支出についてその基準を作る必要があることなどを主張していきます。
5月29日(月)
横田めぐみさんの夫とされる金英男さんのお母さんとお姉さんが、国会の拉致特別委員会で発言をしました。
今回のDNA鑑定の端緒を作った、韓国の拉致被害者家族会のチェ・ソンヨン代表も証言をしました。
彼のモットーは、直接の情報を集めて、行動を起こすこと。
2年ほど前に、私が彼らに会ったときも、韓国政府の非協力的な態度に家族会のメンバーと抗議の断食をしている最中で、目だけが異様に光っていたのを覚えています。
「中川さん、日本に行って証言をさせて欲しい。私は、北朝鮮から4人の拉致被害者を救出してきた。彼らと一緒に日本の国会によんで欲しい。」
この言葉が、彼の2年前の訪日を実現し、そこから日韓の連携の中で今回のDNA鑑定の一致に結実しました。
「次の目標は、国連の人権委員会で証言すること。中川さん、よろしく。」と言って、元気に帰って行きました。
5月26日(金)
29日(月)には、衆議院の拉致問題特別委員会で横田めぐみさんの夫キム・ヨンナムさんのお母さんとお姉さん、韓国の拉北者家族会代表のチェ・ソンヨン氏や横田さんご夫妻の5人が出席して、参考人として質疑が行われます。
日本と韓国が拉致問題を通じて、強く結ばれ、北朝鮮に対して協力して被害者の救済にあたっていく流れを作るきっかけになる質疑だと思います。
明日、土曜日には、日本の救う会が主催する「日本と韓国の連携を強めていこう」という趣旨の大会が星陵会館で2時から開かれます。これには、私達の国際議員連盟の共同議長であるファン・ウーヨー議員とソン・ヨンソン議員が出席すると連絡がありました。もちろん、私も出席をします。
拉致が日本と北朝鮮の問題だけではなく、世界の課題なのだと言うこと。また、北朝鮮の人権問題は拉致だけに限らない。韓国の行方不明者、離散家族や脱北者は、もちろん、強制収容所など北朝鮮国内の悲惨な状況に対する戦いを日本も一緒に行うということが、本当の多国間連携につながるという私の信念が、少し実ってきたように思っています。
5月25日(木)
明日、教育基本法に引き続き、憲法改正に関わる国民投票法が、衆議院に提出されます。
6月1日の本会議では、自民と民主両案が同時に趣旨説明と質疑が出来ることになる予定です。
両案の違いの中では、国民投票の性格付けが一番大事なポイントだと思っています。
自民党は憲法改正だけを対象にした国民投票でいいと言っています。しかし、私は、一般の課題の中で国民に直接聴く方がふさわしい課題が、いくつも出てきていると思っています。
最近では、臓器移植に関わる人間の死の定義など、国民投票で決着させるのが一番だと思いました。
この際、一般の課題にも対応できる汎用国民投票、これを是非、成立させたいと思っています。
5月24日(水)
民団と朝鮮総連のトップが、将来の統合を期して久方ぶりの会談をしたことで、多くの波紋がひろがっています。
基本的には、韓国と北朝鮮の統一が民族としての悲願であるのと同じく、二つの組織の統合は、在日の人々の悲願なのだと思います。このタイミングが、「なぜ、今なのか?」ということでしょう。
民団の関係者と会う機会があったので、「私としては、それぞれ本国政府の意向が強く働いて、このタイミングなのだという印象を強く受けた。日本の状況を考えると、いいタイミングとはいえない。」と伝えました。今回は政治的キャンペーン。地方参政権の運動や、朝鮮学校などでのこども達の教育方針など、具体的な事業をどのように融合していくかというようなレベルでは全くないと思われます。
アメリカの在米コリアンの社会は「自由と民主主義」を尊重する基本原則を標榜していて、もちろん一本にまとまっています。在日の一人一人の意志で、すっきりと統一が出来る日を、私も期待したいし、応援もしていきたい。
衆議院では来週から、北朝鮮人権救済法案が、拉致の特別委員会で本格的な議論に入っていく予定です。拉致はもちろん、脱北者の難民救済も含めて、金正日体制で苦しむ人々の救済をしている団体の応援をしていきたいと思っています。
5月23日(火)
議員宿舎の統廃合をしていきます。
宿舎は現在、九段、高輪、青山と赤坂にあります。赤坂が耐用年数がきたために建て替えとなり、数年前から建設してきたものが来年の2月には完成。既存の二ヶ所分を集めて300戸、27階建ての宿舎になります。
この結果、一番古い青山宿舎の解体は決定。そして、もう一つ、九段か高輪のどちらかを壊すことになりました。
念のためにと思い、両方の建物の耐震強度の調査をした結果、なんと、九段の場合は全体が1に満たないと同時に、1階、2階の一部分で0.5を割る数字が出てきました。高輪も一部分で0.5を割っています。
単純な取り壊しだけでなく、改修とそれにかかるコストや、あと何年の耐久性か、などと、事務局の説明が至極混乱し始めて、困っています。
新築宿舎の家賃をいくらに設定するのかという問題も含めて、国民のみなさんに「これならしょうがないか」と納得のいく整理をすること。これが今週の議運の課題になってしまいました。
5月22日(月)
この日曜日と月曜日、民主党男女共同参画推進本部の主催で、女性の地方議員大会がありました。
「民主党は、ずっと女性の支持率が低いと同時に、女性の地方議員の数は圧倒的に少ないのでは?」
マスコミ諸氏から質問がありました。
女性支持率が低いという問題に対する従来の答えは、「民主党議員のイメージが、頭のいい優等生が人生の挫折もなく議員となり、ハートよりも議論を先行させるような冷たい感じがあるから。」でした。
今回、私が受け持った「勝てる選挙のノウハウ分科会」に集ってきた女性議員は、ひと味ふた味、違った感じです。
第一に、いわゆる労働組合の組織が丸抱えで支えている議員がほとんどいなかったことに驚きました。
第二に、皆、関連の国会議員のために精一杯の選挙運動をやっています。
そして最後に、彼女たちは、地方議員の活動に充足感をもち、もっと身近な問題を市民に近い立場で取り組みたいという熱意があります。
どのようにしたら、彼女たちような議員をもっとたくさん作れるのか。真剣に取り組む価値のある課題です。
5月19日(金)
法務委員会の共謀罪が、与党の強行採決突入の最後の段階になって、河野議長の裁定が入り、結論先送りとなりました。
医療制度改革法に続いての強行採決というイメージには絶えられないということや、この法案に対する世論の厳しい批判を考慮しての措置だと思います。
河野議長は、与野党の国対委員長に対して、「問題が国際的な条約に基づく国内法の整備ということであるだけに、与野党が対立して強行採決の中で成立させることは、避けたい。」と発言されたといいます。
官邸筋の意向も働いたのかもしれませんが、議長にはすばらしいリーダーシップを発揮していただいたと思います。
さて、来週以降に、引き続き両党間の駆け引きが続きます。
強行採決を封じ込まれた形の与党が、どのような態度に出てくるか、見モノです。
民主党に対しては、あらためて、どのような要求があるのかは別として、与党の選択としては、民主党案の丸呑みか、または、棚上げして廃案という選択肢が残ります。
5月18日(木)
今日は、国会の与野党全面戦争の前哨戦になりました。
厚生労働委員会にかけられて医療法が与党によって強行採決。
続いて、今日の本会議も私たちが予てから審議の要求をしていた「がん対策法案」を退け、社会保険庁の改革法案を先行して趣旨説明という日程を強行しました。
しかし、わが党の国対は、同じ戦いでも、医療法は局地戦、明日出てくるであろう法務委員会の共謀罪の採決では全面戦争という戦略をとることとしていました。
議運では、泣く泣く、自重しながら、抵抗の戦線を広げずに我慢しています。
明日は、参議院も巻き込んで、思いっきりやるゾーと、意気込んでいます。
この2、3日、ストレスがたまりっぱなしで、精神衛生上は本当によくありません。
5月17日(水)
党首討論の評価が面白い。
与党の議員たちは、「正直なところ小沢さんに少しやられたかな」という感想。逆に、野党の党首たちは、口をそろえて「静かすぎて迫力にかける」と言います。
小沢さんの強みは、自分の土俵に小泉さんを引っ張りあげることが出来る度量のあることだと思います。
それと対照的に、相手の土俵に引きずり込まれた小泉さんの脆いこと。自分の党が出した教育基本法案もしっかり読んでいないことまではっきり分かるほど、論理性のない答弁が印象的でした。
他の野党の党首は、自分たちも討論に参加させろということを訴えているのだと思います。
厚生労働委員会の強行採決に関連して、議運ではその決着のための交渉をしています。
連休を過ぎた段階で、未採決の法案や条例が35本以上も残っています。与党のあせりが手に取るように分かりますが、小手先の対応で乗り切ろうとしたことが、今日の結果を招いたと言っています。
共謀罪の強行採決が目前にあるだけに、国会はますます波乱含みです。
5月16日(火)
小沢代表は、地方まわりの合間をぬって、民主党の議員と期別懇談会をもっています。
今日は、3期、4期で、中華料理を囲んでの一時間でした。
三宅島は、松原仁議員が自民党の石原伸晃議員と戦う選挙区。最初は東京都知事選挙や、被災した三宅島の状況など、選挙談義で盛り上がったのですが、気がついてみると魚釣りの話題に。
「最近では、周辺の海に漁師が近づかないことから魚がいっぱいいて、つり放題だと聞く。久しぶりに、また行ってみたいな。」
小沢さんのこんな話を聞いて、私もつい、「国会を早く終えて、釣りに行こう。」などと叫んでしまいそうになりました。
小沢さんは明日水曜日に党首討論。私は厚生労働委員会の与党強行採決が待っています。
5月15日(月)
民主党の教育基本法要綱案ができました。→民主党 日本国教育基本法案要綱(PDF 28KB)
自民と公明が口角砲を飛ばして議論した「愛国心」については、「日本を愛する心を涵養し・・・」と前文の中で素直に表現されたことが、とても痛快だと思います。
他の分野でも、時代の変化を前提にした書きぶりや、家庭や地域の原点に戻った姿勢は、荒削りながらとても評価できると思っています。
議運では、後から民主党単独の提出にはなるが、私たちの基本法もぜひ本会議で趣旨説明、質疑を行うという前提で、与党案の明日火曜日の本会議上程を認めることとしました。
しかし、いつものことですが、与党は私たちの法案の提出を出来る限り無視して、本会議にはかけさせまい、としています。
「本音のところでは、民主党案の方がいいよ、中川さん。」というささやきが、与党議員から聞こえてくるのは、大いに元気が出ます。
5月12日(金)
来週は、なかなか大変な週になりそうです。
教育基本法改正案の本会議での趣旨説明をしたいとの申し入れに対して、民主党案の同じ条件での提案説明を確保したいということ。さらに、教育基本法の特別委員会の現場では、この法律の審議を半年以上かけて、地方公聴会なども入れ国民的な議論の参加を前提に、この国会中の採決など、よもや与党は考えていないでしょうねと、念を押していく事から始まっています。
水曜日には、党首討論が予定される中で、与党が、厚生労働委員会の医療法改正案と法務委員会の共謀罪の修正案の採決を矢継ぎ早に求めてきています。与党がこのまま突っ走ってくると、強行採決となり議場が混乱して、すべての審議がストップする可能性が出てきました。一方で、建築基準法の改正案(マンションの耐震偽装の対策案)が実質審議に入ってきただけに、証人喚問も含めて、この問題の政治家との絡みを究明する動きが出てきます。
盛りだくさんび課題を、来週はどのように裁いていくか、この週末にゆっくり考えてみます。
5月11日(木)
昨夜は、アメリカ大使館のドノバン公使に招かれ、東アジア外交の専門家たちと久しぶりに熱の入った会話を楽しむことができました。
「アメリカの外交官は、口をそろえて自由と民主主義という普遍的な価値を実現することがアメリカの正義だと言う。イラクの武力によるレジームチェンジ、中国への人権批判や北朝鮮の軍事体制批判など、ブッシュ政権になってからこの流れが加速した。あなた達もそうか?」
と石を投げ込んでみました。
「我々が介入しなければ、どんなに悲惨な状況があったか考えて欲しい。世界の世論は、ただ座して見ていろということではないだろう。」
という彼らの話ももっともなことです。
中国で同じ話題を取り上げると、中国外交官は、中国モデルを言います。
「政治は権力集中で全体をコントロールしながら、経済を開放して資本主義を取り入れる。アジアは特に政治を民主化してしまうと大混乱になって、最後は軍事政権化してしまうことが多い。だから、北朝鮮を経済自立させることを先行させよう。」
と彼らは言い募ります。彼らにとって、アメリカの価値観は、どこまでも世界の基準です。
せっかくのご馳走をいただきましたが、「今日のステーキ肉を、アメリカンビーフでおもてなしできないのが残念です。」とは、よく言ったものです。
5月10日(水)
明日の本会議では、グアムへの米軍移転の交渉結果について、説明があります。
7000億円の日本側負担は言うに及ばず、今回の極東米軍の再編は、全体として日本の自衛隊をアメリカの軍事システムの一部として有機的に組み込む流れを加速させることだと思っています。
アジアを軸に、世界がアメリカの一国主義を否定して、多国的な地域連携を模索していく時代に入っていくことが確かだと思えば、アメリカ一辺倒で安全保障を構築していくことが、いかに危険なことであるか、ここで立ち止まってじっくり考えるときです。
5月9日(火)
教育基本法改正案についての国会論議入口で、攻防が続いています。
与党は、「愛国心」という言葉をめぐって公明党との折り合いがついたから、あとは国会を通すだけだ、と高を括っているフシがあります。
私たちは、憲法に次ぐ大切な教育基本法だから、与野党が対立して政治キャンペーンとするような国会論議では、ダメだ。民主党も積極的に参加するから、国民的なコンセンサスをつくる方向で、国民の参加を促すことができるような時間を充分にとれる法案審議にしよう、と言っています。
具体的には、「この国会では強硬な採決はしない。」とか、「次の国会でも継続的に審議をしながら、じっくりと取り組む。」などの意思表示を与党のサイドから出すべきです。
これには、しかし、与党の立場としては、国会の延長問題も絡んで、はっきりとは言い出せないとしていますが、どうでしょうか。
どのようなシグナルを送ればいいのか、明日(の議運の理事会)まで充分に考えて整理をして欲しいと言ってあります。
5月8日(月)
連休は、韓国に行きました。
韓国の議員とともに、北朝鮮のケソン工業団地に視察に入ることを目論んだのですが、北朝鮮当局に拒否され、失敗に終わりました。
しかし、一方で、金英男さんが横田めぐみさんの夫であるかもしれないという情報を日本側にもたらし、その後、金氏のお母さんのDNA鑑定の道筋をつけた、韓国の拉北者家族の会のチェ・ソンヨン代表に会うことができました。(詳しくはかわら版253号で。)
彼は、2004年3月に、衆議院の外務委員会で参考人としての証言をした韓国の拉致被害者3人とともに、民主党の招聘で来日しています。
「韓国政府が冷たくても(統一省長官が「横田さんに会わない。」と言っても)、韓国と日本の拉致被害者が結ばれ、その両親が直接会って、これからの深い協力の絆を確認することは、大きな意義がある。韓国と日本が連携して北朝鮮に向かっていくことが、一番大切。15日からの横田滋さんの訪韓は、そのことをアピールすることだ。」
と熱を込めて言います。
私たち民主党が提出した「北朝鮮人権救済法案」も、自民党とうまく折り合いがついて、国際連携に結びついていく努力をしていきたいと思っています。
4月28日(金)
今日の本会議、耐震偽装に対しての建築基準法改正案の提案と質疑で、連休前の衆議院国会が一段落しました。
連休明けの8日以降には、与野党が対立し、国会が紛糾する課題が山積みです。
法務委員会の共謀罪が、与党の強行採決の可能性。厚生労働委員会では、医療制度改革が、やはり最後の採決で紛糾する可能性があります。
一方、私達は、課題になっていたがん対策法案についても審議に入る要求をしていきます。
さらに、教育基本法について、与党は9日にも特別委員会を構成して本会議審議に入りたいと言います。
憲法にも匹敵するような法案を、与党は国民的な議論を抜いて、ただ国会を早く通してしまいたいという意図で特別委員会をつくりたいと提案しているのであれば、それは間違っている。
まず入り口で、国民参加の議論が出来る枠組みを話し合おうと言っています。
同時に、9日の本会議では、額賀防衛庁長官が訪米して約束してきたグアムへの米海兵隊の移転経費の中味を説明する必要があると要求しています。政府も、連休明け早々には、説明する必要を認めています。
どうか、充実した連休を過ごしてください。
4月27日(木)
22日からアメリカのワシントンで、北朝鮮の人権侵害に対する抗議を全面に出した「北朝鮮人権週間」の催しが開かれています。
日本からは、横田めぐみさんのお母さんを中心に家族会や救う会の皆さんが参加して、議会証言をします。
ブッシュ大統領にも会うことは、大きなアピールができることだと喜んでいます。
このイベントを主催しているNGOの代表で、ディフェンスフォーラムのスザンヌ ショルテ女史は私たちの同士で、長年、脱北者や北朝鮮国内の収容所などでの人権侵害を先頭に立って糾弾してきました。
今回は、彼女の招待で、民主党から渡辺周衆議院議員が渡米し、アメリカや韓国の国会議員と共に全体集会で演説をする運びになりました。
私は、日本の拉致問題が北朝鮮による人権侵害の象徴として、世界の舞台でとりあげられ、アメリカや韓国の国会で共通の課題として問題解決を目指す所に持って行きたいと思っています。
そのためにも、韓国の拉致、行方不明者、離散家族や脱北者の問題を日本でも連携して取り上げ、「北朝鮮の人権侵害と闘う」という共通の価値観をアピールすることが大切です。
今回も、渡辺議員ががんばって、アメリカや韓国の議員と連携を取り、成果をあげてくれると思います。
4月26日(水)
与党から、教育基本法の本会議提案を、連休明け九日にしたいと正式な要請がありました。
憲法に次ぐ大事な問題だから、政党間の対立の中で政争の具にしてはならない。
この国会中にどうしても採決に持ち込む、などというような狭い考えではなく、一年、二年と時間をかけて、国民のコンセンサスづくりをしよう、と言っています。
小泉さんの退任を意識してか、最近の与党国対には横綱相撲をとる余裕のかけらもないようです。
4月25日(火)
厚生労働委員会の医療制度改革法案と法務委員会の共謀罪が、委員長の職権で勝手に審議の日程を決めてしまって、強引に審議時間の短縮を図ろうとする動きが出ています。
両方とも大事な法案で、中身がしっかりと国民にも理解される必要がある。
各委員会の現場で厳重な抗議をし、自民党の数の横暴がいよいよ本格的になってきた、と警戒しています。
議運での協議も、与党側のこうした「連休までに何もかも済ましてしまえ。」という態度が続けば、これ以上日程協議を続けることは出来ないということになり、次の本会議の開催が宙に浮いている状態です。
今日は、院内の蕎麦屋の前で、自民党の細田国対委員長とすれ違いました。
「教育基本法の改正案を連休明けに提出する予定だから、よろしく。ぜひ、特別委員会で(審議したい)。」
という話でした。翻訳すれば、「この法案も今国会中に早く片付けたい。」ということです。
どこまで国民を巻き込んだ広い議論ができるか。教育の実態と新しい時代の流れを見据えての日本の教育理念をハッキリさせていく場を作りたいものです。
それだけに、蕎麦屋の前で、チョコチョコっと片付けたい、という話は、とんでもないことだと思っています。
4月24日(月)
千葉の補選で勝てたこと、本当に感謝しています。すっきりしました。
今日は、日本経済新聞とアメリカのCSIS(戦略国際問題研究所)共済の日米関係シンポジウムに出席しました。
テーマは「激動する北東アジアと日米」。
「昔は日米といえば経済問題だったのが、今では安全保障やアメリカ戦略の中の日本と中国などと話題の次元が違う。感無量だ。」
とコーディネーターがつぶやいていたのが印象的でした。
ジム・ケリー、マイケル・グリーン、カート・キャンベルなど実践で活躍した立役者の話には、実感がこもっていました。
「靖国問題はアジア周辺諸国に対して、日本のクレディビリティーを損なう負の要因。日本外交のソフトパワーの源泉は信用力だけに、これを外圧によらずに早期に解決する必要がある。」
私は思わず、
「国民の意思が靖国問題に終止符を打つことを選択した、と外に向かってハッキリと理解してもらうには政権交代。」
といったシナリオになるよう、私たちが頑張ることだ、と叫びたくなりました。
一方で、アメリカにとって日本が大切な最大の理由は、価値観を共有していることだといいます。
日本が外交的に頑張れば、アメリカの価値観が拡がる。いかにも、アメリカ的な「思いこみ」ではあります。
4月21日(金)
衆院千葉7区補欠選挙(今週の日曜日が投開票)の応援で、流山市に来ています。
昨日の嵐と蒸し暑さとはうってかわって、今日は冬のような寒さです。
続々と駆けつける仲間の議員とともに、熱い応援演説で、千葉7区(野田市、流山市、松戸市の北半分)から、民主党を元気にしましょう!!
4月20日(木)
行革法案の採決がありました。
多くの課題を残したまま、国民に対しても具体的な実像を示すことなく衆議院での議論終結を迎えたことは、残念です。
一方で、衆議院の事務局の改革論議もこれからヤマ場を迎えます。
5%の職員削減については、ロジ的な業務のアウトソーシングと団塊世代の自然減で対応できるというレポートが届きました。
問題は、調査部門です。
国会の立法機能が今以上に強化されなければならないとすれば、現状の調査関連部局の体制は見直す必要があります。
専門家集団を本気で育てること。調査部局としての調査権が与えられた上で独立性を持たせること等、この際、根本的な改革が必要だと言っています。
4月19日(水)
法務委員会が紛糾しています。
「共謀罪の審議を明日からやりたい。」と言う要求が突然与党から出てきました。
この法案については、過去に2回ほどの国会審議を経て、あまりにも大きな問題が内在していることがハッキリしたために、継続のまま今日に至っています。
違法な計画をするために集まっただけですぐお縄にすることは、権力の乱用につながるということです。
麻薬やテロなどの組織犯罪を対象にしていることは分かるが、現在の枠組みでは、あまりにも乱暴な定義であるだけに、戦前の治安維持法を思い出させるという指摘です。
民主党も修正案を出す予定だから、政府が非を認めて修正をするというのであれば、我が方の話と合わせて、国民が安心する議論の枠組みを作ろうと言っています。
ここでも、与党は、何を焦っているのか理解できません。連休前に駆け込みをたくらんでいるのです。
4月18日(火)
連休を間近に延長国会になるのかどうかというせめぎ合いをしています。
与党からは、矢継ぎ早に本会議での法案趣旨説明要求が出てきています。
耐震強度偽装問題がらみの建築基準法改正案、容器包装リサイクル法案、年金法などです。
ところが、こうした法案の審議を受け持つ国土交通委員会や環境委員会では、現在進行形の法案審議があって、その最中にまた他の法案など審議できるはずがないといいます。
年金の厚生労働委員会などは、医療法の審議がまだこれからなのです。
そんなに焦ってどうするんだ。審議もせずに法案だけ通せばいいなどと言う話は、いくらなんでも異常じゃないかと言っています。
官邸からの直接の指示が今回も与党国対に届いたようです。
4月17日(月)
東京での政策セミナーでは、 日本エネルギー研究所の十市勉さんに「世界の現状とこれからのエネルギー戦略」を話していただきました。
中国やインドのエネルギー需要予測の伸びを前提にすると、中東を中心にした供給サイドの不安定さから起こったこれまでの石油ショックとは、根本的に違う状況が現在の高騰にはあるという指摘に、私たちもしっかり耳を傾けます。
国内で調整できるところは、縦割り行政で多少の障害はあっても、何とかなる。
しかし、国際戦略は、外交、安全保障、産業政策、環境などをトータルに織りなしながら、強いリーダーシップで進める日本としての戦略が必要です。
十市さんの話を聞いて、政治がそこの所に踏み込んでいく事が、今、いかに大事かということを実感しました。
今回、ご参加いただいた皆さんには、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
4月14日(金)
今日の本会議で、伊藤公介議員も含めた3名の議員在職25年の永年勤続表彰がありました。
耐震強度偽装問題に絡んで<政治力>を使ったのではないか、という疑いに基づいて私たち民主党は伊藤公介議員の証人喚問を要求しています。
「証人喚問の要求が出ている、その最中での表彰は、本人にとっても心から喜べるものでもないだろうから、今日の本会議で(表彰を)実行することは見合わせたらどうか」
と議運の理事会などで進言してきました。
与党が強引に表彰におよんだことは、その見識を疑います。
4月13日(木)
行革委員会の民主党議員の指摘のなかで、役人の天下り、受け皿公益法人などへの随意契約発注に加え、その周辺企業との癒着の構造が明らかににされています。
「この構造を断ち切れば、公共調達40兆円の中の2割は節約出来る。」とは菅さんの口癖。
こんな話をしていたら、
「パソコンがNEC、プリンターはキャノン、それに続く電話は日立、とここ何ヶ月かに購入された議員会館の機器なんて、性能と価額に関係なく談合の順繰りみたい。」
と鋭い指摘が秘書から飛んできました。
我々のチェック機能の怠慢です。
4月12日(水)
厚生労働委員会が空転しました。
民主党の提出したガン対策基本法の審議を与党がしないというから、現場の担当理事が怒り出すのは当然です。
保育園と幼稚園を一体化して、こども園にしようという法案についても、厚生労働委員会が文部科学委員会と共同で審議をしようと提案しています。これについても、「時間がないから出来ない」と素っ気ない返事しかありません。
与党が、法案の審議時間を何とか短くしようと戦々恐々としている姿がハッキリしてきました。
明日も、厳しい交渉をしていきます。
4月11日(火)
<議運の筆頭理事として>
民主党の態勢がしっかり整ったことを受けて、これからの後半国会、与党との交渉をさらにシビアーにがんばります。
まだ本会議審議入りしていない、この先の重要法案としては、証券取引法等改正案、教育基本法改正案、国民投票法などがあります。
自民党が国会の会期延長をしないで片付けたい、という意向であれば、連休前の本会議審議入りを求めてくると思います。
党首討論や行革の特別委員会での総理大臣出席など、私たちのアピールを最大限効果的な形で舞台設定をしたい、と思っています。
4月10日(月)
政府の行革論議と同時に、国会の事務局の行革について結論を出していかなくてはなりません。
人員の削減については賛成。一方で、私たちの立法機能を補佐する分野は現状貧しいものです。
具体的には、衆議院調査局や法制局、図書館の調査課の機能をもっと充実させる必要があるということです。
私は、2点、指摘しています。
第一は、調査局を法的に独立させて、検察的な権限も付与しながら各省庁に強く踏み込める状況を作り出すこと。
人事においてもここに専門家集団の育成が出来るシステムを作ると同時に、この分野に各省庁からの出向を認めないこと。
第二に、法制局員が国会に出席して意見を述べる法的根拠をつくること。
従来から民主党は、アメリカ式のGAOの創設を主張してきました。現在の自民党の感覚では、「とんでもない」という事になるのでしょうが、行革の機運が出ている今、少しでも立法府としての理想に近づけようということです。
4月7日(金)
119対72票で小沢さんが新しい代表に決まりました。
小沢さんの演説の中に、「まず、自分自身を変え、党を変え、日本を変える」この決意の表明があったことに、感銘を受けました。
これまでの、小沢さんに対する批判に耳を傾け、謙虚に出直そう。民主党も同じように原点に戻ることが必要だ。
このことに共鳴して、私も一票を投じました。
菅さんも、サッパリと、こだわりを超えて執行部の中に入ってくれる意思表示をしてくれたことに感謝したいし、あらためて尊敬の念を強くしています。
一致団結して頑張っていきます。
4月6日(木)
韓国の政府関係者と懇談する機会がありました。
ノムヒョン大統領は、竹島問題や靖国を大きく取り上げ、自国民のナショナリズムを煽ることで、自身の政権維持のために利用している、といった日本の外務省の内部分析資料が問題になっています。
彼は、中央日報が韓国内でこれを大きく取り上げ、話が先鋭化することを心配しています。
さらに、韓国の政治は、現政権の北朝鮮融和政策と、それに対して台頭しつつあるニューライトの勢力がせめぎあい、これが近い将来の波乱要因だと言います。
ノムヒョン政権を延長させるための憲法改正論議まで出てきました。
一方で、ナショナリズムを自分の政権維持の道具に使っているのは、ノムヒョン大統領だけではありません。
日本の小泉総理は、靖国にこだわり続けてナショナリズムを煽った、ということでは、もっと重大な責任があります。
中国も含めて、それぞれの国のリーダー達が、外に敵を作ることで国内の問題を切り抜けようとして、周辺国との大事な外交関係を犠牲にしている現状を早く転換したいものです。
4月5日(水)
民主党の代表選が始まりました。
わたしは、小沢さん、菅さん、どちらも今の状況では適任だと思い、決めかねています。
これから、お二人の話の中で三つのことを見極めようと思います。
@政策に歴史観
A政権交代のシナリオは、選挙で勝つこと。新たな政界再編を求めない。
B選挙後の挙党一致への構想
おそらく、投票箱の前まで行って、初めて決断できるのでしょう。
サバサバとしたさわやかな選挙を祈る気持ちで期待をします。
4月4日(火)
医療の関係法案は、結局6日に本会議での趣旨説明となりました。
ガン対策については、今国会中に与党案をまとめて提出され、
民主党案と一緒に審議することとなりました。
しかし、与党よりも先に民主党がガン対策を打ち出すことに、これだけの「やきもち」が出て、
最後まで抵抗があったことは、情けなく思います。
国民の立場はどこに飛んでいってしまったのか、与党の器が見えた思いです。
4月3日(月)
議運の交渉が決裂しました。
総理大臣はもとより、厚生労働大臣は、行政改革特別委員会に集中している時期であり、さらに医療法関連の重要法案を審議するゆとりは、本来ないはずだ。
今日に引き続いて、明日も総理大臣の出席を本会議で求める(医療法関連の趣旨説明をする)とすれば、国家基本政策委員会(党首討論のこと)でも、これを前例として一週間に2回でも3回でも、他に委員会など総理の国会出席があるときでも、それに加えて党首討論をやることを認めるのか?
(※国家基本政策委員会の申合せでは、各院の本会議、予算委員会及び重要広範議案の委員会に総理が出席する週には、国家基本政策委員会は開催しないことになっています。)
民主党の議員立法パッケージ3つを与党の対案として趣旨説明、質疑をすることが前提であるのに、その中の「ガン対策法案」だけを切り離して、質疑を認めないとする理由には承服できない。
ガン対策について、民主党に先を越されるとまずいから、法案審議を封殺しろ、という思惑が与党側にあるとすれば、とんでもない話です。
政党のやきもちで国民の期待を踏みにじることは許せない。
明日は、強行採決をしてでも、与党案の趣旨説明をする、と与党側は言っています。
民主党の弱み(代表の辞任、等々)につけ込んで、この時期に一気に行けということのようです。
負けられません。
3月31日(金)
代表の辞任が決まりました。賛否いろいろ意見があると思います。
しかし、本人がそう判断したことである以上、受け入れ、今後、これを教訓として、皆が一致団結してまとまる体制をつくること。
今日の思いは、そこまでです。
3月30日(木)
政府が提出した法案に間違いがあったから修正したい、と2点ほど正誤表が出てきました。明日、官房副長官が議運の理事会に出席して陳謝することになっています。
去年の年金法案でもいくつか修正がありました。その後、チェック体制の見直しをすることになっていましたが、効果が出ていないようです。
官僚の力が落ちてきた、と危惧する人がいます。特に、法制局の職人気質が多く退職していく中で、そこをコンピューターで補うことでは十分な対応にならない、と説明する人もいます。
特別に頭のいい学生は、昔は官僚、今は医者。
そんな説明を教育関係者から聞くにつけ、モノの資源を効率的に再配分する国家戦略だけでなく、人間の頭脳をどの分野に有効に配分するか、という戦略がこの際必要なのだと思います。
行革法案の課題もそこまで深掘の議論をしたいものです。
3月29日(水)
国会に出される法案の対案とは、何ぞや、という課題があります。
農林水産委員会で議論が進んでいる農家の経営安定を確保する法案では、民主党の対案が光っています。
農業全体の補助金1兆円を、コメをも含めたあらゆる作物の栽培面積と生産性に応じた比率で配分して、農家に直接所得の保証をしよう、ということです。
かたや政府案は、麦と砂糖の原料作物など限られたものの栽培に対して、WTOへの対応で所得保証制度をいれようとしています。
この場合は、同じ手法でも適用の範囲と次元が異なります。
一方で、今度テーマに取り上げる医療法などの改革法案があります。
民主の議論は、ガンに対する戦略的な対応、産婦人科や小児医療の抱える深刻な問題に対する対応など、喫緊の課題に対して最優先で答えを出そうというものです。
一方、政府案は、医療情報の提供や地域の医療計画の見直し、従事者の教育などとともに、医療保険などの見直しで制度の破綻を回避する意識が働いています。
この場合は、現時点での最優先の課題のとらえ方に違いがあります。
どちらのケースも、本当は、法案の欠陥などを充分に修正した上で、両方合わせて成案としていけば、国民のためには一番だと思います。与党は、どうして野党の提出したものを闇雲に否定するのか、残念なことです。
3月28日(火)
北朝鮮から日本の脱北者救援のNGOの活動家4名に逮捕状が出され、日本政府に対して引き渡し要求が出たようです。
飢餓と貧困、人権蹂躙を逃れるために北朝鮮から脱出してきた人々を救援することが、金正日政権にとっては「公民を誘拐、拉致した」刑法違反になるという理屈です。
並の神経では出せない話です。
日本の拉致問題に対抗して、これでケンカができると思っているとすれば、あまりにも稚拙です。
私たちが国会に提出している「北朝鮮人権救済法案」は、日本のNGOや在外公館の職員に対して、脱北者の救済を日本の国内法で合法化してバックアップしようとするものです。
自民党からも人権法が出てきますが、これは、拉致問題の解決を促して、充分でない場合、経済制裁を発動させようという内容です。
両方を合わせて、ぜひ法の成立に持っていきたいものです。
3月27日(月)
東京では桜が咲き始めました。
4月9日には、地元後援会のメンバーが千鳥ヶ淵の桜を見に来ます。
もう一度、寒波でも来ないとその頃には桜が散ってしまう、とあせっています。
議運の筆頭間は、まだ、正常化していません。
行革の理事間の話し合いがまとまって、民主党の北橋理事が納得しない限り、
議運は動き始めることはない、と言っています。
大事な行革の議論は、入口から丁寧に積み重ねること。
国民に大きく影響する話がたくさん含まれています。
3月24日(金)
今回の行革法案も、法案では枠組みだけを作って、
中身については将来の検討とか、政令、省令で別途決めることとしているのが特徴です。
先日、横路副議長と懇談した時に
「最近の傾向として、法令そのものが空洞化してきて、枠組みだけのものが多すぎる。
これを放置して、中身を政省令に委ねる事は、役人の思うとおりに法律を運用する事だから、
国会が関与する余地を縮めていることにもなる。」
といった指摘がありました。我が意を得たり。
機会を見て、議運としてのコンセンサスをつくった上で、政府に申し入れたいと思っています。
3月23日(木)
行政改革関連法案が本会議に提案されました。
中身が確定しないまま組織を一元化しよう、職員の数を削減しよう、地方や民間に事業の移管をしよう、
ということですから、実際の委員会議論になるとかなりもめると思います。
「具体的な方法はこれから考えます。まず、法案だけ早く通してください。」
という答弁では、切り抜けられるはずがありません。
今日の本会議に付す前提として、私たち議運の筆頭理事間では二つの合意をしました。
委員会の審議時間を充分とること。
出席大臣は、総理大臣を含めて予算委員会のように全員で答えること。
さらに、馬淵議員が事前に、具体的な内容について質問主意書という形で提出した内容に、政府が答えるように要求しています。
先ほど、行革の特別委員会の筆頭理事間の話し合いがあったようです。
私への報告は、以上の条件が現場(各委員会の理事)にサッパリ伝わっていないということです。
頭にきています。
議運の筆頭間の合意がいとも簡単に無視されるのであれば、これ以上の交渉は続けられない。
このことです。
3月22日(水)
アメリカからの情報では、小泉総理の6月訪米が本決まりになったようです。
今回、初めてホワイトハウスでの会談と公式晩餐会が予定されているようで、ブッシュ大統領が小泉総理退陣への花道を演出するということでしょうか。
7月15日から17日には、ロシアのサンクトペテルブルグでG8サミット。
小泉総理の胸の内は、こうした最後の檜舞台をどのような形で終えようとしているか、そこが問題です。
国会を会期内にすべて終了した上で、後継指名を華々しく演出しながら、外交日程もゆっくりとる。
これが第一案とすれば、もう一方では国会が終わることで本人のレイムダック化が進み、最後の花道に存在感がなくなってはつまらない。国会を延長することで政治的影響力を維持し、後継指名にも存在感を示したい。
どっちが真実か、早く見極めたい と思っています。
3月17日(金)
今日の本会議では民主党の農業政策を網羅する基本的な法案が提出されました。
コメも含めた直接所得補償で農業者の生産意欲をあげ、食糧の自給率を50%以上に引き上げよという意欲的な農政大転換です。
うれしかったのは、民主党の議員が活き活きとしてきたこと。
政策立案に立ち戻って国会で議論を尽くす。やっと、トラウマから抜け出ることができる自信が皆で確認できたと思います。
来週の半ばからは、衆議院は行政改革の議論に入ります。
政府提出の法案は、
「プログラム法で、具体的な中身についてはこれから考える。とりあえず数値目標を並べました。」
一言で言うとこうなります。
現実の状況がいかにひどいか、そのことを踏まえると数値目標だけではまさに絵空事。中身なしで国民にどのように責任が果たせるか。これが行革のシナリオです。
本物の議論をします。
3月16日(木)
衆議院の新しい宿舎(赤坂)が来年の2月に完成する予定だそうです。
300戸だとすると、一番古い青山宿舎の取り壊しは確定です。
あと、高輪と九段の二つのうち、どちらを取り壊すかが問題となります。
私は、30年以上前の建物だから、この際、耐震強度の調査をして、それを参考にどちらを壊すのか判断しよう、と言っています。
しかし不思議なことに、事務局はモジモジしているだけで、なかなか動く気配がありません。
担当者の目の焦点が合っていないことも気になりました。
そこで今日、この問題について専門家の参考意見を聞く機会がありました。
九段宿舎などは、その当時の状況と工法を勘案すれば、強度が基準値の0.5を下回る可能性がある、といいます。
愕然としました。
「そういえば、地震が来るたびに予想以上によく揺れると感じてた。」
とは、同居の子供達の話です。
3月15日(水)
懲罰委員会の議論が混乱してきました。民主党の調査結果を見るまで結論を持ち越すとか、情報提供に介在した元記者を証人喚問するとか言い出しています。
自民・公明は永田問題を引き延ばして、これでもか、これでもかというふうに民主党攻撃の政治キャンペーンをするつもりです。
自民党は、この問題を終局させる条件に、民主党・永田議員連名で新聞紙上に「お詫び広告」をすることなど多くの話を出してきましたが、民主党はすべてを呑んでいます。
それにもかかわらず、自公は問題の終結を引き延ばして、いたぶり続ける意図のようです。
マスコミ世論は、永田議員本人に議員辞職をさせろということに傾いてきました。自公の思うツボに落ち込んでいくことが悔しくてなりません。
国会もだんだんイジメの陰湿な舞台になってきました。
3月14日(火)
茶業振興議員連盟が久しぶりに開かれました。
三重県は、日本でも3番目のお茶の生産県。健康ブームとペットボトル需要で、お茶の需要が順調に伸びていること。高級茶を中心に輸出の流れも出てきたことなど、明るい話題に包まれました。
他の食品と同じく、産地の表示が課題となっていることから考えれば、宇治茶やメーカーのビッグネームに埋没して、ひたすらその味付けに使われる伊勢茶にとっては、世の中に出るための大きなチャンスがきていると思います。
ブレンドの味付け原料に使われることの多い現状を見ていると、根っこのやさしい三重県人の姿と重なって、ついつい、思いが募ります。
3月13日(月)
南カリフォルニア大学の学生達と、国会の中で懇談する機会がありました。
私の学生時代に、すし屋で意気投合したゴードン・バーガー教授とも、久しぶりの再会となりました。
私達は、日本が、アメリカ一辺倒の態勢から、それなりに独立したポリシーがもてるように模索している。日本のアジアでのリーダーシップを言う前に、まず、アジアの一員として日本が周辺諸国から認知してもらうことが先だと思っている。
こんなことを言ったところ、彼らの中に多くの共感をえて、驚くほど積極的な反応がありました。
ブッシュの一国主義やネオコンに、西海岸の学生はしっかりとした危機感のようなものを持っているように感じました。
3月10日(金)
西村真悟議員の辞職勧告決議案が自民、公明から出てきました。裁判の判決を待たずに、公判が始まったところでの提出は、千葉の補選を与党が有利に導きたいという意図が見えます。
鈴木宗男議員や松浪健四郎議員、古くは中村喜四郎さん、藤波孝生さんなど、これまで野党が中心になって決議案の提出をしてきたものが、今回、立場が逆になります。
立場が変わると、やっぱり、議員辞職を求める限り、しっかりとした憲法のもとでの根拠が必要だと主張したくなります。
政治活動の一環の中で違法行為を犯したというより、弁護士資格を乱用した罪を問われていることが理由で議員を辞職しろというのも、これまでの例から言えばなかったことです。
議員の身分がどんどん軽くなってきていることに、危機感を感じています。
国民の立場から言えば、国会議員の信頼を取り戻すことがまず先決だということなのでしょう。
どっちにしても、議運のテーマがまた一つ増えました。
3月9日(木)
昨日は、久しぶりに懐かしい昔の友人達に会う機会がありました。
国際交流基金は、私の古巣。その頃の同僚で、ビエンナーレ室長の井上隆邦さんが、私の地元三重県の美術館長としてトラバーユすることになり、東京での送別会をしました。
彼はフランスの滞在が長かったのですが、日本に帰ってきた早々には北陸市に招聘されて、文化担当副市長になってしまいました。その後、基金に戻って、今回、美術館長です。
このような人生の描き方ができる職場がどんどん増えれば、世の中、もっともっと楽しくなる。
彼の笑顔に、これからの日本人のライフスタイルの片鱗を見る思いがしました。
3月8日(水)
国会の中の食堂や様々なお店の「施設使用の認可」が毎年行われます。
今月中にその期限がせまっていることから、いろいろな声が寄せられてきます。
極めつけは「国会の中は、レトロ。時代から取り残された雰囲気は面白いけど、どの店もサービスなんてモノじゃないね。」「議運の責任放棄がこんなひどい状態にしているのだから、何とかしろよ。」という声が強いのです。
いや、これも議運の仕事なんだと、改めて分かりました。何から何まで本当に幅広く、目がまわります。
3月7日(火)
今日の懲罰委員会の理事懇では、30日の登院停止では日にちが短いから法律を変えてもっと厳しい条件を作るべきだ、という話が出たようです。
永田議員に対して、より重い罰則を科すために、法律を今変えて適応しろということです。
今作った法律を過去に犯した罪に遡って適応することを遡及というようですが、これをやっては法治国家の日本が泣きます。
まず、今の法律の中で永田議員の処分を速やかに決定する。その過程で法律自体に矛盾が出てくれば、それを受けて法律改正の議論を議運で行う。
こうした手順が真っ当だと思っています。
3月6日(月)
土曜、日曜と地元に帰って、有権者の厳しい声を聞きました。
私たちに対する期待、2大政党制への予感が大きかっただけに、その分、皆さんの失望と情けないというお叱りが大きいと感じました。
永田メール問題での総括では、二つのことをハッキリしなければならないと思います。
一つは民主党の組織としてのガヴァナンスを洗いなおすこと。個人プレイとチームプレイのケジメや、危機管理のあり方など、とことん反省した上での新たな態勢だと思っています。
もう一つは、永田議員がどうしてだまされたのかの真相究明です。もしメールが情報仲介者の捏造であったとすれば、それを永田議員につかませ、質問させた意図は何だったのか。
どちらにしても、反転攻勢、元気出して頑張ります。
3月3日(金)
やっぱり渡部恒三さんは存在感があります。
両院の議員総会でしみじみと語った国対委員長就任挨拶は、本当に皆の心を打ちました。
私たちの犯した過ちを、深みのある言葉で次の戦いの糧へと変えていった。
まさにそのような演説でした。
月曜日から、新たな陣容のもとで、私の議運も精一杯がんばります。
火曜日にさっそく筆頭間の協議をします。国会の行革について、もう少し詰めた話をしようと思います。
3月2日(木)
渡部国対委員長にはまいりました。
「これは、民主党国対ではなく、日本の国対だ。」とみなが言っています。
味のある、面白い国対運営になるのでは、と今から楽しみにしています。
一連のメール騒ぎもここでピリオド。
マスコミの皆さんも、週末はしっかり休んで、いい記事を書いてください。
ご苦労様でした。
3月1日(水)
日曜日に、みんなで歩こう会(後援会の企画行事)に参加しました。(残念ながら雨で世界遺産の熊野古道は歩けませんでした)
深い森の中で、参加者の一人、宇宙学の権威 佐治晴夫先生のお話を聞きました。髪の毛の1/10のサイズの宇宙がビッグバンで今猛烈なスピードで広がっているということです。
「宇宙の果てはどこなんでしょうか」と質問が出ました。「今、宇宙は外に行けば行くほど広がるスピードが速くなっています。私たちが認識できるのは光のスピードが限界なので、光のスピードで認識できるところまでが宇宙です。宇宙の果てはそこにあります。」というような話だったと思います。
私たちが議運で交渉のタネに使っているようなロジックがここにある、と思って笑みがこぼれました。
2月28日(火)
永田議員の会見から、議員総会での代表や幹事長の説明まで、今日は長い一日でした。下手な弁明よりも素直なお詫びがまず必要だった、ということです。
永田さんもそのことを念頭に、不確かなメールの信憑性であったにもかかわらず、個人名を出して攻撃したことの非を認め、深く反省しています。
国対委員長辞任も大きなことです。
しかし、武部さんや自民党は、まだこだわりがあるようです。メールがニセモノだったと本人がはっきり言うまでは許さない、ということでしょうか。
この次は、議運で始まる懲罰動議が焦点になるのでしょう。
自民党がこれほどまでに心配してこだわることも、こちらから見ていると異常です。
様々な怪情報がマスコミの間を飛び回っています。
2月27日(月)
永田議員自身の会見によって、明日、メールの信憑性に確信が持てなかったことと固有名詞を断定したことに対する謝罪をすることになりました。
周りにいた私たちも、彼の発言を充分にコントロールできなかったために、民主党に対する国民の期待に背いてしまったことは、申し訳なかったと思います。
本当に残念な気持ちでいっぱいです。
民主党として調査をした結果についても、明日、中間報告が発表されます。
個人の議員の発言を党が事前に詳細な検閲をして封じることは出来ないとしても、このような大きな問題は、少なくともチームを組んでチェック体制を敷いた上で戦略性を持って議論の俎上にのせる態勢を作ることが大切だ、と肝に銘じました。
しかし、今回の事件でライブドアをめぐる政界との癒着やそれに伴う犯罪行為の疑惑が晴れた訳ではありません。
私たちは、腰が引けることなく、4点セットをはじめ、厳しい追及をしていくことだと思っています。
2月24日(金)
北朝鮮人権侵害救済法案(民主党案)を提出しました。
日本には北朝鮮から逃げ出してきた脱北者と言われる人々が百人ほどになってきました。
この人々は金正日の圧政下に置かれた北朝鮮国民の惨状の生き証人です。
アメリカの北朝鮮人権法と歩調をあわせて、人権という共通の価値観で韓国、ヨーロッパと連携することで外交力をつくる。
そのことが、拉致問題の解決への道筋だと信じています。
2月23日(木)
今日は少し疲れました。あることないこと、方々のメディアから洪水のごとくあふれ出る情報に、うんざりという感じです。
一つずつ確かめていくと、首相官邸に行き着くことの多い事も癪の種。
今日も繰り返しますが、私たちが明らかにしなければならないのは、実際のお金の動き。具体的な銀行口座のふたを開ければ、白黒ハッキリするのです。
永田議員が無鉄砲だったことは認めます。しかし、事件の裏付けを警察やマスコミなみに確実なものにした上でしか国会での議論の対象にしてはならないとしてしまっては、国会の真相究明は死にます。
国会内の発言に対して議員はその責任を免じられているのは、「怪しいモノはここを取っ掛かりにしていい。」ということです。それで手がかりを見つけたら、後は警察か国政調査権で国家権力をバックにした捜査をする。そのための国会議論です。
国会は警察とは違うのです。このままでは、銀行口座の開示が、メールの真偽にすり替えられてしまって、巨悪が逃げてしまいます。
首相官邸の情報操作のねらいはそこにあります。
2月22日(水)
突然に武部幹事長の名前が出たものだから、自民党もびっくりして
「あのメールはニセモノだ」と、しきりに宣伝しています。
大事なことは、銀行口座の中の情報を直接チェックすることです。
マスコミでは自民党の宣伝にのって、メールが本物かどうかが争点になっているようですが、
核心は、お金が動いていたかどうか、です。
2月21日(火)
地球温暖化対策で、京都メカニズムが活用される準備がすすんでいます。
日本では、民間事業者が海外での二酸化炭素削減プロジェクトに投資や技術支援をして、達成した削減分を日本の削減枠にカウントすることを可能にするための国内法が、この国会に出てきます。
世界全体でとりあえず1兆円を超える環境ビジネスが創設されることになります。
ここでしっかり主張しなければならないのは、アメリカや中国など京都議定書に参加していない国の企業には、このビジネスには参加する資格を与えない。このことだと思います。
2月19日(日)
情報提供者が特定でき、口座番号も分かった。そしてメールのコピーだけではなく、電子情報も存在することが確認できた。
あとは、「堀江」さんと「毅」さんとの間にどのような金銭の受け渡し、情報の交換があったのかを特定することになります。
ここは、公権力の介在がなければ踏み込めないところだから、予算委員会の決議をもって国政調査権を発動しようと言っています。
懲罰動議が議運にまわってきます。議運での議論は、予算委員会での国政調査権の発動を待って、その結果次第です。
本当は、情報提供者が表に出てきて証言してくれることが一番いいと思っています。しかし、永田議員同様、様々なプレッシャーやリスクに悩みながら、次の行動を真剣に模索しているようです。
彼らの勇気を期待します。
2月16日(木)
慎重に仕組んだ仕掛け花火が炸裂したような、永田議員の予算委員会の質問でした。
問題のメールは2週間ほど前に届けられたということですが、真偽を見定め、タイミングを計った攻撃です。
武部幹事長の次男の名前が飛び出し、3000万円の振り込み要請がなされたメール。
今回だけに限らず、シリーズで出てくる可能性すらあります。第三者に飛び火する可能性も否定できません。
いずれにしても、検察の押収したPCの中は、深い闇からとんでもない世界が出現する情報の噴火口でもあります。早期に全容の解明がなされなければならないと思います。
国会は、しばらく混乱を続けるでしょう。
2月15日(水)
議員宿舎の家賃が民間の家賃と比べると、べらぼうに安い。こんな批判があります。
今日は、家賃基準を聞く機会がありました。
衆議院では、九段、青山、高輪、赤坂に宿舎があります。赤坂は現在立て替え中ですが、九段3LDKが5万6千円。高輪3LDKは6万円。青山2DKで1万3450円となっています。
これだけ安い根拠は、公務員宿舎の規定に準拠しているからだと分かりました。
公務員宿舎は、まず、居住面積で家賃の基準を算定し、それに地域と築年数を加味した係数をかけたものとすることが、政令レベルで設定されています。(第13条)
宿舎だけではなく、調査費、議員秘書、退職金、自動車(公用車)や新幹線など、国会議員の待遇に関する問題を、全体としてどのようなレベルにすれば国民も納得し、同時に、それなりの人材のチャレンジを促すことになるのか。
この国会中に議論の場を作ること。これも議運の課題だと思っています。
2月14日(火)
所得税やたばこ税の増税の問題を含む、予算関連の税法改正案が16日に本会議で趣旨説明され、審議に入ります。
私たち民主党は、予算委員会の質疑で課題となった、伊藤公介議員の証人喚問や、防衛施設庁の問題などにかかわる資料請求から逃げ回っている自民党に対して、
そこのところをちゃんとしないと本会議(での趣旨説明→審議開始)には入れない
と言い続けてきました。
伊藤公介議員の、政倫審でのマスコミ公開審議が確約できたことから、16日の本会議設定となったのです。
自民党に、このような、たとえわずかなことでも、飲ませるには大変なエネルギーがいる。
議運の交渉をやっていると、大事な時間が無駄に流れるように思われ、大きな徒労感を感じます。
2月13日(月)
国土交通省が道路運送法の改正案の説明にきました。
NPOや地域で取り組んでいたお年寄りなどの送迎をするための<白タク業>を、市町村が主催する地域の協議会で、既存のタクシー会社などとの調整ができれば許可していこうという内容です。
百歩前進だと思います。
ただし、協議会の認定基準を国土交通省が詳細に省令でつくるというから、それはやめたほうがいい、と言っています。
こんな問題こそ、市議会が条例という形でルール化する。
これこそが、地方分権の出発点だと思っています。
中央の各省は、地方議会を無視して、協議会や審議会から市長へというルートをつくります。
結果は、地域の実情にそぐわない全国一律の基準が問題になる。悪者にされるのは市長。
これでは地方の独立したマインドは育ってきません。
2月10日(金)
先日、北朝鮮から韓国に逃げてきた脱北者とその支援者達が国会で集会をもちました。
食糧を求めて中国に逃げてきた人たちは、若い女性であれば人身売買や売春組織の犠牲に、男性は奴隷のごとく労働搾取の対象となる、そんな実態の報告がありました。
日本には、元在日や日本人妻を中心に、これまで100人くらいが救出され帰国しています。
今回の日朝交渉では、危険を顧みずこの人たちを救出し北朝鮮の人権状況改善を強くアピールし続けている日本のNGOの7人が、名指しで北朝鮮から「犯罪人」扱いされ北朝鮮への送致を求められました。
「この中に中川さんの名前が入っていないのは、おかしい。」などとNGOの人たちが笑いながら言いますが、国民の命や人権を考えない金正日体制にはムシズが走ります。
来週にはそんな状況に対して、日本の国家として救済をする意志を込めた「北朝鮮の人権侵害救済法案」を民主党を中心とした議員立法で提出します。これは去年の通常国会では、自民党や公明党の賛同が得られず廃案になったものです。
今回は、自民党もその気になってきたようです。
2月9日(木)
自民党の武部幹事長が頑張っています。
「民主党を攻撃する材料をしっかりつくれ。」という幹事長の号令のもと、副幹事長の菅原議員が予算委員会におしかけて、これまでの民主党の議員による不祥事事件を持ち時間一杯使って主張しました。
与党議員から見ても、不自然で異様な出来事に映ったほどです。
「ここで民主党が頭にきて審議拒否から国会が大騒ぎになれば、耐震強度偽装問題を始めとする4点セットからマスコミの目をそらすことができる。」
こんな計算をした上での暴走なのかな、と私たちも最初は警戒をしました。
しかし、予算委員会が止まった時点での自民党国対の混乱振りを見ると、これはやっぱり武部さんのいつもの勇み足。瞬間湯沸しにまた火がついた程度のことだったのだと思います。
まったく困ったモノです。
2月8日(水)
春休みを利用した議員事務所体験。
インターン制度で事務所を手伝ってくれる大学生の受け入れをしています。
現在、三重県の事務所で3人、東京事務所で1人(2月末からの予定)。それぞれが、とても感度がいいと思います。
政治家の姿を身近にして、「怒ったり笑ったり。うどんやラーメンが好きなんだ、この国会議員は。」などと、ありのままを理解することは、容易なようです。
そこからもう一歩、その向こうにどんな世界があるのか、どこまで掘り下げて最後の研修レポートが出てくるか、楽しみです。
一緒に仕事をしている地元事務所の秘書たちも、彼らに見つめられることで、若さに刺激され、華やいでいるようです。
2月7日(火)
国会の行政改革を考える小委員会が、議運の中に出来ました。
国会事務局職員の定員、給与レベル、組織や民間委託できそうな機能など、これまでトータルでは議論が出来なかったことです。
「国会議員の身分や特権については、どうなるのか」
「年金については、中途半端な廃止で終わったけれど、退職金の条項は残ったまま。ほっておくわけにはいかない。」
早速こんな話が出てきました。
私たち国会議員が自分たちで決めれば、また「お手盛り」と言われるのだとすれば、国民各層と専門家で審議会を作ってもらって、その人たちにまかせるのがいいんじゃないでしょうか。
2月6日(月)
財務省の担当者が、谷垣大臣の国際会議出席のために国会日程との調整をしてほしい、
と説明にきました。
谷垣大臣の答弁が必要な予算委員会が終了してからモスクワに出発するとなると、一般の定期便では間に合わないので、チャーター機で行くことにしたといいます。
政府専用機だと6000万円ほど。
今回はその半額の3000万円で民間機をチャーターするそうです。
ホリエモンの自家用ジェット機32億円が話題になっていましたが、今回のこのチャーター代は「税金」です。
2月3日(金)
国会では4点セットを中心に、活発な議論が続いています。
今日の議運理事懇談会では質問主意書の問題が取り上げられました。
この議論は、報道にあるような、自民党国対筋の質問主意書の役割を制限しようとする方向に
議論の対象を広げることのないようにしなければなりません。
そして、BSEにかかる個別の議論についても、具体的な問題として事実関係を精査することも必要です。
闘う民主党。闘いドコロです。
2月2日(木)
森ビル表参道ヒルズのオープニングセレモニーにご招待がありました。
地下3階から回廊をめぐりながら地上3階まで歩いて有名ブランドのウィンドウショッピング。
これだけで、心が浮き立つような感覚になるのは、不思議な空間の織りなす技でしょうか。
いや、それ以上に、ここに集まってきた人たちが醸しだす雰囲気に刺激されたのかもしれません。
無粋な私が実際立ち寄った店は、3階の食べ物のお店。
ちょっとだけの試食のはしごで、結構満足、満足。
2月1日(水)
皇室典範の問題がニュースで取り上げられていました。
先日読んだある雑誌の記事に、男系、女系、女性天皇を染色体やミトコンドリアといった視点から考えているものがありました。
男系とは、Y染色体にこだわって継承をしていくこと。それゆえの万世一系だという話。
それに対してミトコンドリアは女性にしかうけつがれないものだという話。
もちろんこの問題は、(Y)と(X)だけで割り切れるものではないのですが、
私もこの問題をもっと深く考えてみようと思いました。
1月31日(火)
議院運営委員会では、昨晩の国会紛糾の余韻が残っています。
予算委員会の大島委員長が、
「質問主意書のあり方については、引き続き議運の場で話し合ってもらうよう、議運委員長に申し送ります。」
と申し送りしました。
この意図が、自民党国対では、質問主意書を制限しようとする都合のいい方向で利用されようとしています。
私たちはもちろん、議員の質問権をさらに制限しようとは何事だ、と闘います。
ケンカの種はつきません。
1月30日(月)
予算委員会が紛糾しました。
BSE検査について、日本の現地での直接審査が約束通りには行われていなかった。
民主党の川内議員による質問主意書に対しては、輸入再開の前に現地調査をやることが明記されていたにもかかわらず、実際は実行していなかったということが判明したからです。
小泉さんがアメリカに急かされて、農水省の役人が事前に考えていた輸入再開のシナリオを飛び越え、拙速に再会の指示を出したからこうなったのか、
それとも、質問主意書に対する回答に当初からウソがあったのか。
どちらかの原因なのだと思います。
今日の予算委員会は、途中で矛をおさめ、さらなる追求は今アメリカに行っている民主党調査団が帰国する来週からの議論になります。
いずれにしても、今日の中川農相の右往左往答弁は、国民の食の安全を本気で守ろうとする姿とは程遠く、大きな不安を覚えました。
1月27日(金)
今日の議院運営委員会では、議員年金の廃止について民主・自民両案が提出され、議論と採決をしました。
民主党案は、一見極端な印象がありますが、現職の議員が年金廃止に踏み切るとすればこういうことだろうという気持ちです。
ほとんどの議員が国民年金のみの老後保障となるのです。
もしそれで、不安がある、というのであれば、今それだけの保障しかない一般の国民の不安も当然。
私たち国会議員が原点に戻って年金制度を考える。
国民年金を所得比例年金に一元化していくことで、私たちもその一員として、安心できる制度をつくることが正しいのです。
自民党も、公務員共済と厚生年金だけを一元化する、などと言っていないで、この際、国民年金も含めた一元化に踏み切るべきです。
※参考・・・ 民主党ニュース 議員年金廃止法案を国会に提出(2006年1月25日)
1月26日(木)
シーファー駐日米国大使との朝食会で。話題は、日米関係、安全保障、BSE。
たしかに日米基軸は確かなものになっています。
安全保障は、というと、20年前の冷戦時代なら米軍駐留をありがたく受け取ったでしょう。
しかし、今、このレベルを維持することが本当に必要なのか、検討すべきです。
BSE。問題の部位が混入した原因について、具体的な説明はありませんでした。
午後、外務省が今国会に提出予定の条約案について事前説明に来ました。
「思いやり予算」の5年ぶりの改定もその中に入っています。
米軍の日本駐留費用約12300億円のうち、日本はその52%の約6300億円を負担しています。
日本国内の行革論議のさなか、アメリカに対して、トータルで削減を一円たりとも飲ますことができない。
これが情けないところです。
1月25日(水)
学校の先生にセクハラをされたことで、拒食症に悩む中学生。
教育委員会の先生に対する処分は戒告。
親御さんは、処分の議論をした委員会が、なぜ直接被害者たちの聞き取りをせずに、
現場の校長先生だけの話でこの教師の処分を決めたのか、納得がいかないといいます。
第三者機関という、名目で作られた委員会などが、その実は同じ立場の仲間意識で運営されて、
しっかりとしたチェックができていない、ということでしょうか。
こんなことが重なると、その関係組織全体が国民の信頼を失ってしまいます。
1月24日(火)
昨日の前原代表の本会議での代表質問の内容に、自民党からクレームがついて、
「けしからんから懲罰委員会にかけろ。」と言ってきました。
自民党が過剰に反応した発言は
「このような候補(ホリエモン)をうまく利用して、膨れ上がった自民党の議席そのものが粉飾決算ではありませんか。総理初め自民党は道義的な責任を免れることはできません。」
というくだりです。
特に“粉飾決算”と言われたことに敏感に反応してきたと聞いています。
しかしこれを、懲罰委員会にかけろ、と息巻くのは、自民党のおごりです。
懲罰委員会を手段にして、国会の中で保障された自由な発言を封じようとするなどいうことがあってはならない、とわたしは主張していくつもりです。
通常、懲罰の対象になるのは、乱闘騒ぎを起こしたり大声を出して発言をじゃましたりと、国会の秩序を乱すような行動がなされた時を想定しています。
発言の中味が気に入らないから罰せよ、とは何たる感覚で国会を理解しているのか。
自民党のおごりが最終的には自分たちの首をしめることになるでしょう。
1月23日(月)
今日、明日は、各党の本会議での代表質問です。
小泉さんは相変わらず、話のかみ合わない並行答弁を繰り返しています。
姉歯、ライブドア、BSEなどの事実究明と証人喚問などの課題に向けて、26日から予算委員会が始まります。
マスコミが一つの事だけで走り抜けてしまわないように、丁寧に、ていねいに、舞台回しを考える。
相手方、与党の議運メンバーの顔が引き締まってきました。
1月20日(金)
国会が始まりました。
「中川さん、自民党大勝で向こうの議員の数が増えたから議運の運営は大変だね。」
といわれます。
私は、この国会はケンカ国会だと居直っています。
数が減ろうと何だろうと、筋を通す。
向こうが数の独裁で押さえ込んできても、筋が通れば世論は味方してくれることを信じてケンカしようと思っています。
後は民主党がいかに団結して戦えるかです。
1月18日(水)
今日の新聞はセンセーショナルな見出しが並びました。
ライブドア、ヒューザー、安倍幹事長などの政治家たち、さらに宮崎被告の死刑判決。
社会変化のうねりが私たちの生きる規範を変え、
それをコントロールして新しい規範を用意するはずの政治のリーダーシップが発揮できていません。
ライブドアで求められるのは、投資を投資家全般に公正なルールで運用しようとする金融サービス法。
ヒューザー事件では、行政が業界と一体化して事前の「指導」で運用する護送船団方式から、
それぞれの企業に結果責任を取らせるルール行政への転換が中途半端なために許してしまった、
企業のモラルハザード。
時の政治で、社会の流れは変わる。
一国のリーダーを選ぶとは、そういうものだと思います。
1月17日(火)
国会日程が与党との交渉で詰まってきません。
私たち政治家の命は国会での活動、発言です。
これを政府与党は自ら押さえ込み、政府自体も国民に対して
法案や予算の説明責任を果たす大切な機会を縮めようとしている。
議運の委員会で与党がこれを強行採決すれば、今国会は出発からケンカになります。
1月13日(金)
方々で新年の会が開かれています。
経済の回復基調が役員や来賓の挨拶からにじみ出ています。
この辺で、皆に元気が出てくればいい、とつくづく思います。
1月12日(木) 晴れ
公務員の定数削減の話。
民主党は一昨年の参議院選挙マニフェストで打ち出しました。
ここでもまた、うまく利用された、ということでしょうか。
民主党の広報力、まだまだです。
1月10日(火) 晴れ時々曇り
お正月の一言
あけましておめでとうございます。
雪の中で元旦が明けました。朝起きの会から始まって、初詣、初談会など人の笑顔と元気がいっぱいのお正月です。
今年は3つの目標を掲げました。
1.議院運営委員会の野党筆頭理事として、国会論戦を通じて、「戦う民主党」を目指す。
2.アジア外交、特に北朝鮮への人権外交を、国際的な議員のネットワークで進める。
3.地域の身近な問題に全力で取り組む。
です。
皆様からのご意見、ご要望、お待ちしています。