医師の引き上げにより、小児科の存続が危ぶまれていた、県立日南病院の問題からです。宮崎大学は、日南病院への医師の派遣を、来年度も継続することを決め、30日、県に伝えました。これにより、日南病院の小児科は、来年度も存続されることになりました。(横山記者リポート)「住民たちが待ち望んでいた派遣継続の決定。抜本的な解決には至っていないものの、地域医療の崩壊をなんとか食い止めた形となりました。」(東国原知事)「医局員が減少する中、2名の派遣をいただけることにつきましては、心から感謝申し上げたいと思います。」この問題は、宮崎大学医学部が、県立日南病院に派遣している小児科医2人を、今年3月末で引き上げる意向を示していたものです。日南病院には、小児科医が2人しかいないことから、県は、大学側に、医師派遣を継続するよう要望してきましたが、30日朝、大学側から、小児科医2人の派遣を来年度も継続すると連絡があったということです。(東国原知事)「地元の方が一生懸命、熱心に陳情・要望を県庁、議会、宮大に要望していた。それが功を奏したというか、その熱意が伝わった結果ではないかと思う。」この問題をめぐっては、通院している子供の保護者らが、小児科の存続を求める、約6万5千人分の署名を県に提出。さらに、周辺自治体の代表が、大学側に派遣継続を要請するなど、危機感を募らせていました。(署名を提出した保護者は)(こども・いのち・つなぐ会川口則子会長)「県南の地域医療には県病院の小児科が本当に必要だということで、皆で(署名を)一生懸命集めさせていただいて、今回存続という事になってとても心から感謝をしています」存続が決まった、県立日南病院の小児科。しかし、医師の派遣は来年3月末までで、さ来年度以降については、依然として不透明なままです。さらに、県立病院をめぐっては、延岡病院も、4月に、6人の医師が大学への引き上げなどを理由に、退職することが決まっていて、4月以降の医師確保のめどは全くたっていません。(東国原知事)「これから地域医療というのは地域の方々で守るという部分も必要になってくる。(医師に)負担をかけないように診療体制とかそういったものも地域の方も意識して気運を高めていく、実行していくというのが大切になってくるかもしれません。」日南病院の小児科の存続は、あくまで、1つのハードルをクリアしたにすぎず、今後、県には、医師確保に向けた抜本的な取り組みが、求められています。
宮崎市の商業施設、「ギャゼットマーケットプレイス」が、存続の危機を迎えている問題です。運営会社の撤退後、テナント側は、暫定的に営業を続けていましたが、その営業も31日が期限となりました。こうした中、一部のテナントが集って、ギャゼット存続を願う運動も始まっています。施設は、2月以降、どうなるのでしょうか。この問題は、ギャゼットマーケットプレイスの運営会社が、利用者の減少などを理由に、家賃が払えなくなったことから、1月末で撤退したものです。入居していたテナントは、施設を所有する宮崎中央倉庫の許可を得て、暫定的に営業を続けていますが、その営業期限も31日までとなっています。(田島記者リポート)「こうした中、こちらでは、営業継続を願う署名活動が行われています」署名活動は、1月27日から、一部のテナントが行っているもので、30日までに、約500人の署名が集りました。(テナントは)「将来的な不透明さっていうのを、不安に思いながらやってきました」「駅前開発についても、ギャゼットが中心になってくると思うので、ぜひ存続して残せる方向で考えたい」一方、買い物客からも、存続を求める声が聞かれます。(買い物客は)「昔からずっと来てたので、(なくなると)さみしい。ぜひ継続して欲しい」「またギャゼット継続できるように立て直して欲しい」テナント側は、運営会社を探しながら、2月以降も営業を続けたい考えです。しかし、宮崎中央倉庫側は、「施設の使用方法は白紙だが、テナントの営業は認められない」と話しています。ギャゼットが存続できるかどうかは、中心市街地活性化にも大きな影響を与えるだけに、今後の動きが注目されます。
県内の去年12月の有効求人倍率は、非正規労働者の雇い止めなどを背景に、0.47倍に落ち込み、7か月連続で悪化しました。宮崎労働局によりますと、去年12月の県内の求職者数は、2万6600人余り、これに対し、企業からの求人数は、約1万2400人でした。この結果、有効求人倍率は、0.47倍となり、前の月を、0.01ポイント下回り、7か月連続で悪化しました。業種別では、景気後退の影響が深刻な製造業やサービス業などで、求人の減少傾向が続いていて、逆に、新たに職を求める「新規求職者」は、前の年の同じ月より、36%増加しています。一方、去年10月から今年3月までに、失職したか、今後、失職する見込みの非正規労働者は、1月23日現在、県内で1530人に上り、去年12月の調査より、330人増えたことが分かりました。宮崎労働局では、「円高や、世界的な金融情勢の悪化に伴い、県内景気にも弱さが広がっている。求人倍率は、今後も低下する恐れがある」と分析しています。
2月8日に宮崎市で行われる、不発弾の撤去作業に伴い、宮崎空港を発着する航空機も、運航を見合わせることになりました。不発弾は、1月24日、宮崎市本郷北方の建設現場で見つかったもので、2月8日に撤去作業が行なわれます。当日は、現場から半径400メートル以内が、避難勧告の対象で、宮崎空港の滑走路の一部がかかります。このため、航空各社では、不発弾の処理作業が行われる、2月8日の午前9時から作業が終了するまでの間、安全のため、航空機の運航を見合わせることを決め、最大25便が欠航する見通しです。しかし、出発便については、一部の便で、運航される可能性もあるということで、航空各社で、調整作業が進められています。2月上旬には、全国各地で、私立大学の入試が行われることから、受験生の皆さんは、特に注意が必要です。
宮崎市で合同自主トレを行っている、ジャイアンツの選手たちが、30日、市内9つの小学校を訪れ、児童と交流を深めました。交流会のテーマは「食育」、子供たちは、選手と給食を楽しみながら、食べることの大切さを学びました。ユニホーム姿で生目台西小学校を訪れたのは、ジャイアンツの選手会長、阿部慎之助選手。阿部選手は、全校児童の前で、「健康な体をつくるために、好き嫌いをなくして下さい」と、食べることの大切さを訴えた後、子供たちとキャッチボールを楽しみました。(キャッチボールをした子供は)「とても思い出に残る1球でした」そして、キャッチボールの後は、楽しい給食の時間です。阿部選手は、自らかっぽう着を着て給食を配ると、子供たちと一緒に、食事を楽しみました。(子供たちは)「かっこよかったです」「会えてうれしかった」「すごく食欲がよくて、体も大きいから、食べるのも早いなと思いました」(阿部慎之助選手)「あの笑顔に元気をもらっているので、僕も楽しかったです」「食育というか、そういうのを少しずつ小さい頃から身につけていれば、マイナスにはならないと思う」憧れのプロ野球選手から、食べることの大切さを学んだ子供たちにとっては、夢がふくらむ交流会となりました。
県の裏金問題で、不適正な事務処理の中に含まれていた、国の補助金とその加算金合わせて9200万円が、県から国に返還されました。この問題は、平成14年から5年間にわたり、県が、預けなどの手口により、総額約3億7000万円を、不適正に事務処理していたものです。問題の発覚後、会計検査院の調べで、裏金の中に、5600万円あまりの国庫補助金が含まれていたことが分かり、今回、その加算金などを加えて、国に返還されました。返還額の約84%にあたる7700万円あまりは、農林水産省に返され、1300万円あまりが、国土交通省に返還されたということです。
日産自動車グループから、県内の図書館などに、童話と絵本が贈られました。日産自動車グループでは、毎年、「童話と絵本のグランプリ」を開いて、受賞作品をプレゼントしています。30日は、「日産宮崎会」の堤典郎会長から、県立図書館の宮永博美館長と、園児2人に、絵本と童話が手渡されました。今年は、童話「春になったらあけてください」と、絵本「モイモイのポッケ」がグランプリに選ばれ、合わせて45セットが、県立図書館と通じて、県内の図書館などにプレゼントされます。
延岡市は、緊急雇用対策の一環として、30日から、臨時職員の求人募集を始めました。臨時職員は、35人採用されることになっていて、このうち27人分は、ハローワーク延岡を通して求人が行われます。主な業務内容は、「植物園の樹木の枝打ち」や、「学校施設の管理・補修」などで、雇用期間は30日間から40日間、日当は、約6000円、延岡市民であることが条件です。今後、市の担当職員による面接を経て、早ければ2月上旬から臨時雇用されます。延岡地区の12月の有効求人倍率は、0.36倍と、県内で最も低くなっています。
30日朝、日向市で、横断歩道を渡っていたお年寄りが、軽ワゴン車にはねられ、死亡しました。事故があったのは、日向市平岩の国道10号線で、30日午前6時50分ごろ、近くに住む、食品加工会社従業員、川野都子さん71歳が、押しボタン式の信号がある横断歩道を渡っていたところ、横から走ってきた軽ワゴン車にはねられました。この事故で、川野さんは、頭などを強く打ち、近くの病院に運ばれましたが、約1時間半後に亡くなりました。現場は、片側1車線の直線道路で、事故当時、小雨が降っていたということです。警察で、軽ワゴン車を運転していた、28歳の男性に話を聞くなどして、事故の原因を調べています。