岡山放送局

2009年1月30日 21時4分更新

元理事長らに損害賠償求める


多額の使途不明金が問題となっている岡山市のシルバー人材センターは、「使途不明金の責任は当時の元幹部らにある」として30日、元理事長らを相手取って、あわせておよそ4900万円の損害賠償を求める訴えを岡山地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、財団法人岡山市シルバー人材センターです。

訴えによりますと、センターの元理事長やすでに懲戒解雇とされた事務局長ら元幹部職員3人は、平成14年からおととしまでの間に、およそ1800万円の使途不明金を生じさせたと指摘しています。

このほかにも元幹部職員3人は、おととし6月から10月までの間に270万円の使途不明金を生じさせたほか、経理担当者の元主幹は、平成11年から平成14年までの間に2800万円あまりの使途不明金を生じさせたと指摘しています。

そのうえでセンターは、「使途不明金を生じさせた責任は元理事長や元幹部職員にある」として、総額でおよそ4900万円の損害賠償を求める訴えを30日、岡山地方裁判所に起こしました。

岡山市シルバー人材センターは「すでに元主幹は逮捕・起訴されて刑事責任を問われているが、民事裁判でも責任を明確にしたうえで損害賠償を求めたい」と話しています。
提訴されたことについてセンターの元理事長は「提訴されたことを把握していないのでコメントできない」と話しています。