音をたずねて
| 音をたずねて 著者:三宮 麻由子 |
文藝春秋のPR誌「本の話」に2年間連載されたもの。「音の原風景」を著者がたずねて取材するというものだ。著者の興味の赴くままに取材先が決められている。117で流れるあの時報をと流しているお姉さんに会いたい。あの声は中村啓子さんというプロのナレーター。エスカレーターで流れる声やモノレールや電車の駅で流れるナレーション、NTTドコモの留守番電話のナレーションも担当している、というから誰もが幾度も聞いたことがあるはずだ。美しい鼻濁音の練習をする所がおもしろかった。著者はテレビドラマ「相棒」の大ファンで毎回録音しているという。そこで「相棒」の効果音担当の方を取材。「相棒」の効果音は他のテレビドラマと比べるとかなり少ないらしい。しかし、まさに効果的に使われているためより印象深くなっているという。「相棒」らしい効果音というものができてしまっているのだ。効果マンの間では「足音3年」と言われ、足音がちゃんと作れるようになれば1人前と言われるそうだ。
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