中央大学での講義 > 2008年度 > 数学A
2008/07/25 08:00 更新
数学A
前期土曜日1,2時間目
電気電子情報通信工学科1年3組,4組
<教科書>
「微分積分学」(石井仁司,關口力,関野薫,松山善男著),開成出版
<履修条件>
高等学校の数学I,II,III および
数学A(平面図形,集合と論理,場合の数と確率),
数学B(数列,ベクトル),
数学C(行列とその応用,式と曲線)
<到達目標>
1変数関数の微分積分と多変数関数の偏微分について,具体的な計算ができること.
<成績評価>
試験の得点(中間,期末) + 演習問題のレポート提出(3〜4回)
<更新情報・連絡事項>
(7/25 情報刷新)
期末試験: 実施日 8月1日(土)
時間や会場は各自掲示板等で確認してください.
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- 5月10日に配布した「演習 No.4」の問題 [8] (1) に誤植(プラスマイナスの間違い)がありましたが,ここにアップしたものは修正済みのものです.
- 5月17日に配布した「演習 No.5」の問題 [4] で,積分定数が抜けていました.ここにアップしたものは修正済みのものです.
- 5月31日にアップロードした「演習 No.7 略解答・ヒント」の問題 [1] (1) で,解答が間違っていました.プラス無限大ではなく,正しくは1です.ここにアップしたものは修正済みのものです.→略解答から本解答へ格上げしました.
- 6月14日の講義で用いたグラフ表示ソフトは,Windows 用フリーソフト FunctionView です.
- 7月20日にアップロードした「演習 No.13 解答」の問題 [1] (2) で,解答にミスがありました.正しくは,$ sin(xy) = xy + R_3 $です.解答の差し替えついでに,少し解説を追加しました. (7/25)
参考図書
私が講義の準備をする際に用いている本を何点か挙げておきます.
- 「解析入門 (原書第3版)」(S.ラング著,松坂和夫,片山孝次訳),岩波書店
- 説明がわかり易いと評判です.自習書としてよいのではないでしょうか.テイラーの定理の証明はこの本の方法を参考にしました.「続 解析入門(原書第2版)」もあります.
- 「現代数学への入門 微分と積分1〜初等関数を中心に」(青本和彦著),岩波書店
- 割と丁寧に書かれています.取り扱っているのは1変数関数のみです.
- 「優しい微積分」(志村真帆呂著),プレアデス出版
- 平易で丁寧な説明です.この本は章立てに特徴があって,導入は多変数関数の偏微分です.工科系の学生向けとのことです.著者の意図で,理論の厳密性は犠牲にしています.
- 「解析概論 改訂第三版」(高木貞治著),岩波書店
- 実数の連続性についての厳密な議論から始まるため,面食らうことでしょう.初版は昭和13年発行.現在のほとんどすべての微積分の教科書は,この本をもとに書かれていると言っても過言ではありません.厳密な理論を追いたい人向け.
- 「解析入門 I・II 軽装版」(小平邦彦著),岩波書店 (7/8 追加)
- I巻は一変数,II巻は多変数を扱っています.解析概論と同じく,理論を厳密に追っているため,読みこなすのは難しいと思います.痒いところに手が届くような例(人によっては「重箱の隅をつつくような例」と感じるかも)が至る所に配置されています.「全微分可能性」のところはこの本を参考にしました.
- 「明解演習微分積分」(小寺平治著),共立出版
- 演習書です.
- 「数学I,II,III,A,B,C」(飯高茂・松本幸夫編),東京書籍(平成19年発行)
- 高校の教科書です.
微分積分学のテキストはこの他にもたくさん存在します.
しかし,タイトルが同じ「微分積分学」でもスタイルは様々です.章立ても一律ではありません.
本選びの際は,まず著者の緒言に目を通し,書かれた目的,対象者,内容構成などを確認すると良いでしょう.
<授業の記録・プリントのダウンロード>
演習の解答 および 未配布と書いてある補足プリントは,今後も配布する予定はありません.
ここからダウンロードしてください.その他は授業中に配布済みです.
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第1回(4月12日) 数列の極限
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講義:数列の極限の再定義,有界な単調数列の収束性など.
演習問題 No.1 (解答)
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第2回(4月19日) 関数の極限
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講義:交項級数の収束性(前回の続き),関数の極限,右極限,左極限など.
演習問題 No.2 (解答)
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第3回(4月26日) 関数の連続性
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講義:関数の基礎概念再考(定義域,値域,合成関数),関数の連続性,最大値・最小値の存在性定理,中間値の定理,一様連続性(厳密には取り扱わなかった).
演習問題 No.3 (解答)
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第4回(5月10日) 逆関数
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講義:関数の全射・単射・全単射,逆関数の定義,逆三角関数,双曲線関数とその逆関数.
演習問題 No.4 (解答)
補足プリント 三角関数と逆三角関数のグラフ (未配布)
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第5回(5月17日) 1変数関数の微積分
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講義:逆三角関数の微分,双曲線関数とその逆関数の微分,部分分数分解を利用する有理関数の積分,三角関数が含まれる分数関数の積分.
演習問題 No.5 (解答)
補足プリント 導関数の公式,不定積分の公式
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第6回(5月24日) 高階導関数,テイラーの定理
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講義:高階導関数,ロールの定理,ラグランジュの平均値の定理,テイラーの定理.
演習問題 No.6 (解答)
補足プリント 指数関数と正弦関数の多項式近似
補足プリント 余弦関数と対数関数の多項式近似 (未配布)
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第7回(5月31日) べき級数,テイラー展開
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講義:テイラーの定理の剰余項の評価,べき級数,収束半径の判定法,項別微分,項別積分,テイラー展開(マクローリン展開).
演習問題 No.7 (解答)
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中間試験(6月7日 1時間目)
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第8回(6月7日) 広義積分
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講義:広義積分の概念と計算方法.
演習問題 No.8 (解答)
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第9回(6月14日) 多変数関数の極限と連続性,偏導関数
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講義:多変数関数,定義域(領域),極限,連続性,偏導関数,パソコンを使ってグラフ描画ソフトでお絵かき.
演習問題 No.9 (解答)
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第10回(6月21日) 高階偏導関数,合成関数の微分法
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講義:高階偏導関数,合成関数の微分法,ヤコビアン,極座標.
演習問題 No.10 (解答) (7/20 追加)
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第11回(6月28日) 陰関数
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講義:陰関数定理と微分公式.
演習問題 No.11 (解答) (7/20 追加)
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第12回(7月5日) 全微分
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講義:ランダウの記号,全微分可能性,全微分と接平面の方程式.
演習問題 No.12 (解答) (7/20 追加)
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第13回(7月12日) 2変数関数のテイラーの定理
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講義:1変数関数のテイラーの定理の復習(証明,一意性定理,極値への応用),2変数関数のテイラーの定理の紹介と例.
演習問題 No.13 (解答) (7/20 追加,7/25 差し替え)
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第14回(7月19日) 極値
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講義:2変数関数の極値の判定法と例,証明.その他のトピックとして,特異点の求め方や,非特異曲線(楕円曲線)の話をした.
演習問題 No.14 (解答) (7/20 追加)
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期末試験(8月1日(金))
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