29日午後1時15分ごろ、岡山市表町2丁目の貴金属店「トミヤゴールド」=同市、古市大蔵さん(63)経営=に、目出し帽をかぶった3人組の男が侵入し、ショーウインドーを壊して約2千万円相当の金製品を奪い逃走する強盗事件が発生した。逃走車両などを準備していたことから、岡山県警では計画的な犯行との見方を強め、30日も車の足取りを追うとともに聞き込みなどを行っている。 3人組は同店正面入り口から侵入し「そこに伏せ、座れ」などと男性店員2人を脅迫。ショーウインドーをバールで叩き割った上、純金製のタカの置き物1個(850グラム、約1千万円)と、金製品の仏具一式(約1千万円)を奪い、店外に待機させていた乗用車で西方向へ逃走した。当時店内に客はおらず、店員にけがはなかった。 3人は同町3丁目で別の車を乗り換えて南方向へ逃走した。乗り捨てられた車は数日前に岡山市内で盗まれており、前後のナンバープレートが宮城と岡山ナンバーに付け替えられていた。また、車内には覆面の男2人によって消火剤がまかれていた。 県警によると、3人のうち一人は中肉中背で黒っぽい服を着用、一人がサングラスを掛けており、もう一人は詳細不明。車両で待機していた男を含め、少なくとも4人による犯行が確認されている。