総務省が1月30日に発表した住民基本台帳人口移動報告によると、2008年に東京都へ転入した人数から転出した人数を差し引いた「転入超過数」は8万3000人で、5年ぶりに前年を下回った。東京都への人口流入の勢いが弱まったことを示し、前年に比べ転入超過数は約1万1500人少なかった。また2008年12月には月別で9年ぶりに東京都からの転出が転入を上回る「転出超過」となっている。
東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を合わせた「東京圏」は15万1696人の転入超過。前年に比べ3454人少ないが、2年連続で15万人超の人口流入だった。東京都、神奈川県は転入超過数が前年を下回ったが、埼玉県と千葉県は前年を上回る転入超過数となっている。
ほかの2大都市圏をみると、愛知、岐阜、三重の3県を合わせた「名古屋圏」は1万3525人の転入超過。大阪、兵庫、京都、奈良の2府2県を合わせた「大阪圏」は1万1143人の転出超過だった。
なお、2008年に転入超過だった都道府県は、東京圏の1都3県を除くと、愛知、滋賀の2県。三重県は前年の転入超過から転出超過に転じ、合計41道府県が転出超過だった。最も転出超過が多いのは北海道の2万1129人で、青森県が9266人とこれに次いだ。
■関連情報
・総務省のWebサイト http://www.soumu.go.jp/