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【社会】

大卒内定率5年ぶり低下 12月現在80%、短大生も下落

2009年1月17日 朝刊

 今春卒業する大学生の就職内定率(昨年12月1日現在)が80・5%(前年同期比1・1ポイント減)で、5年ぶりに低下したことが16日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かった。文科省は「景気悪化の影響が出始めた。大学を通じ相談や求人開拓に取り組む職員の整備など支援を進める」としている。内定取り消しも調査中で、今月下旬に公表する。

 調査は、国公私立大62、短大20、高等専門学校10、専修学校20の計6250人を抽出して調べた。

 専修学校なども含めた全内定率は77・1%(2・1ポイント減)。内訳は短大56・9%(3・8ポイント減)、高等専門学校95・8%(2・9ポイント減)、専修学校63・1%(5・7ポイント減)。昨年10月時点では前年同期を上回っていた短大生も、今回は一転して下落した。

 男女で比べると、就職希望率は男子69・9%、女子は過去最多の83・7%だが、内定率では男子80・0%、女子74・2%。女子は就職への意欲が高いが、苦戦している。

 大学生の内定率を地域別で見ると、中部(愛知、静岡など10県)の85・1%が最も高く、前年同期比5・4ポイント増。同省は「この地域の求人には、まだ不況の影響が出なかったようだ。来年は求人が絞られる見通しで、厳しくなる」とみている。

 

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