スキー場の債務返済に4億円補正 財政危機の長野県王滝村長野県王滝村議会は29日の本会議で、同村の債務の一部を前倒し返済するための約4億円を盛り込んだ2008年度補正予算案を賛成多数で可決した。同村は村営スキー場債務がかさんで財政危機に直面しており、貯金に相当する財政調整基金を取り崩すなどして財源に充てる。王滝村は、自治体財政健全化法の財政指標の一つで、自治体収入に対する借金返済額の割合を示す「実質公債費比率」が41・6%(07年度決算)と2年連続で全国ワースト1位。08年度決算での公債費比率は35%を下回り、国の管理下に入る「財政再生団体」への転落は免れる見通しだが、25%を超えイエローカードに当たる「早期健全化団体」入りは避けられない状況となっている。 今回の前倒し返済で09年度予算の返済負担が少なくなり、村は「09年度決算では公債費比率が25%を下回り、早期健全化団体からも脱出できる」としている。 村は07年度末にも、財政調整基金を取り崩し3億円超の補正予算を組み、前倒し償還を実施。08年度も地方交付税が当初見通しより多く配分されたことから、繰り上げ償還を決めた。
2009年01月29日木曜日
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