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【スポーツ】

富山が総合優勝 常陸宮杯中部日本スキー

2009年1月29日 朝刊

 常陸宮賜杯第59回中部日本スキー大会(福井、愛知、岐阜、三重、石川、富山、静岡の各県スキー連盟、中日新聞社など主催)は最終日の28日、福井県大野市の九頭竜スキー場などで男女の距離クラシカルと大回転を行い、富山が283点で総合優勝を果たした。

 距離クラシカルは、成年女子Bでトリノ五輪バイアスロン代表の大高友美(富山・山田牛岳ク)が初出場で優勝。成年男子Cは、3大会連続五輪代表の蛯沢克仁(富山・となみ衛星通信テレビ)が前日のフリーに続いて2冠を達成した。大回転でも成年女子Aの石水絵梨香(岐阜・日体大)、同Bの田上友紀子(岐阜・流葉協会)らが前日の回転に続いて優勝した。

 総合2位は岐阜。部門別はアルペンを岐阜、距離を富山が制した。次回は富山市で開催される。

1位記録

 【男子】

 ▽成年A大回転 山本幸臣(福井・日体大)38秒95▽成年B大回転 高瀬慎一(富山・富山リターンサービス)39秒42▽成年C大回転 細川満(富山・昌文堂)44秒42▽成年D大回転 山田睦(石川・NTTファシリティーズ)44秒20▽少年大回転 吉田昴史(石川・鶴来高)39秒91

 ▽成年A10キロクラシカル 鉢蝋孝輔(富山・中大)26分56秒8▽成年B10キロクラシカル 加藤雅可(石川・金沢自衛隊)29分16秒1▽成年C5キロクラシカル 蛯沢克仁(富山・となみ衛星通信テレビ)12分58秒1▽成年D5キロクラシカル 木田実(富山・YKK)16分27秒5▽少年10キロクラシカル 宇田崇二(福井・勝山高)27分52秒8

 【女子】

 ▽成年A大回転 石水絵梨香(岐阜・日体大)43秒73▽成年B大回転 田上友紀子(岐阜・流葉協会)44秒19▽少年大回転 加藤ゆうみ(石川・北陸学院高)44秒54

 ▽成年A5キロクラシカル 山口佑希子(石川・日体大)16分41秒8▽成年B5キロクラシカル 大高友美(富山・山田牛岳ク)17分1秒6▽少年5キロクラシカル 石井翔子(福井・勝山高)16分33秒1

 【総合得点】▽最終順位 (1)富山283(2)岐阜227(3)石川219

距離成年女子Bで優勝した大高友美=福井県大野市のDAINOUスポーツランドで

写真

◆五輪へ着々と クラシカルV・32歳大高

 トリノ五輪バイアスロン代表の大高が、気持ちを込めた滑走で成年女子B5キロクラシカルを制した。「練習不足だったけど、それなりに走ることができた」。白銀の上で思わず笑みがこぼれた。

 前日のフリーは、陸上自衛隊のときから同僚の田中珠美に次いで2位。「フリーよりも得意なクラシカルで、きっかけをつかみたかった」。バイアスロン転向前の長野、ソルトレークシティー五輪で出場した得意種目に照準を定めていた。自衛隊を退職し、故郷の北海道から富山に移って2年目。練習時間が限られ、銃弾は自分で買うようになった。「いろんな意味で集中力が違う。次の五輪は最後のチャンスなので、来季に向けて結果を残したい」

 バンクーバー五輪まであと1年。バイアスロンでは史上初となる自衛隊以外での代表入りに向け、32歳のベテランが挑戦を続ける。

 (吉岡雅幸)

 

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