製造日の翌日届けを前提に今春からインターネット販売が始まる赤福餅
消費期限の偽装問題などで揺れた和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)は、今春から赤福餅のインターネット販売を始める。赤福餅は「当日製造、当日販売」が原則だが、消費者の要望に応える形で「掟(おきて)」を破る。夏場を除いた時期に限定し、製造の翌日に届く地域からの注文を受け付ける。
赤福は07年10月、一度製造した商品を冷凍保存し、解凍した日を製造日と表示する消費期限偽装などが発覚。食品衛生法に違反したとして、約3カ月間、営業禁止処分を受けた。
赤福餅は現在、東海、近畿地方にある直営店や名古屋駅のキヨスクなどの委託店計約250店でしか買えないが、全国から注文の問い合わせが多く、不正発覚後に就任した玉井英二会長の「東京でも売ったらどうだ」との提案が、ネット販売のアイデアにつながった。
これまでも、店頭で大量に購入した人のために有料で宅配サービスを実施してきたが、ネット販売は初めて。製造日の翌日に宅配できる地域が対象となる。ホームページ上で料金の決済もでき、宅配が不可能な地域も表示することにしている。
浜田典保社長は「昨年2月の営業再開後、赤福餅を送ってほしいという声が全国から寄せられた。製造日の翌日に届くことを理解したうえで味わってほしい」と話した。
赤福は1707(宝永4)年創業の老舗(しにせ)。(松永佳伸)