横浜市保育園民営化訴訟 民営化を違法とした1審判決を取り消す逆転判決 東京高裁
神奈川・横浜市の保育園民営化について、園児の保護者らが市を相手に民営化の取り消しなどを求めていた裁判の控訴審で、東京高裁は民営化を違法とした1審判決を取り消し、保護者らの逆転敗訴とする判決を言い渡した。
この裁判は、横浜市が2004年3月末で、市内の4つの保育園を民営化したことに対し、園児や保護者らが保育園選択の自由を侵害するなどとして、民営化取り消しと損害賠償を求めて提訴したもの。
2006年5月、横浜地裁は、民営化は違法とする判決を言い渡し、横浜市が控訴していた。
29日の判決で、東京高裁は「民営化が保護者の有する利益を侵害するものであることが明白であるとまではいえない」として、1審判決を取り消して、保護者らに対し、逆転敗訴の判決を言い渡した。
保護者らは、最高裁に上告する方針。
(01/30 01:02)