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救急車:カーナビ過信、遅れる 高速道路上で「到着」 患者死亡--東京消防庁

 東京消防庁は29日、滝野川消防署の救急隊が今月19日、東京都北区から女性を中央区の病院に救急搬送した際、ルートを誤って遠回りし、17分遅れて病院に到着していたと発表した。女性は病院到着時は心肺停止状態で、その後死亡した。今月10日にも足立消防署の救急隊が搬送先を間違えるミスがあったばかり。

 同庁によると、19日午前5時40分ごろ、北区の女性宅から「急病人が出た」と119番があった。救急隊員3人は午前6時5分に搬送を始めたが、カーナビに搬送先病院名ではなく住所を入力したため、病院近くの高速道路を走行した際、カーナビが到着と勘違いして案内が終了した。異変に気付いたときには最短ルートの高速出口を過ぎており、同38分に到着したものの、約12キロ遠回りする結果となった。検証役の都メディカルコントロール協議会は2件のミスについて「ミスの有無にかかわらず救命の可能性は極めて低かった」と結論付けたという。会見した関政彦救急参事は「再発防止の徹底をはかりたい」と話した。【神澤龍二】

毎日新聞 2009年1月30日 東京朝刊

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