都は29日、4年ぶりにインフルエンザの流行警報を発令した。定点観測している都内287医療機関から09年第4週(1月19~25日)に報告された患者数は1定点当たり31・9人で、過去10年の同時期で最多となった。検出されたウイルスの54・6%がAソ連型で、治療薬タミフルが効かない場合があるため、都は感染予防策の徹底を呼びかけている。
都福祉保健局によると、流行警報は1定点当たりの患者数が30人を超えた保健所の管内人口が、都全体の30%を超えた場合に発令される。同センターで検出された97件のウイルスはAソ連型のほか、A香港型38・1%、B型7・2%だった。【須山勉】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年1月30日 地方版