景気悪化を受けて企業から内定を取り消された学生のための「内定取消者等緊急支援セミナー」(ヤングキャリアセンター埼玉主催)が29日、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティで開かれた。内定を取り消された学生の参加は確認できなかったものの、3月に卒業を控え就職が決まらずに悩む大学生ら27人が出席。専門家や企業の説明に熱心に聴き入っていた。
キャリアコンサルタントの細田咲江さんが「今すべき就職活動とは」と題して講演し、「面接はアイコンタクトや笑顔が大切」と具体的に指導した。その後の会社説明会では、福祉や飲食業など8社が事業内容を説明。学生から「女性の営業職はありますか」「一番のやりがいは何ですか」との質問が寄せられた。
川越市の大学院2年の男性(25)は、「面接が苦手で困っていたが、自信を持って話すなどポイントを再確認できた。受験したい企業もあり、面接を申し込んで3月までに内定を決めたい」と話していた。【山崎征克】
毎日新聞 2009年1月30日 地方版