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【東京】板橋区 今年の目玉! 総合病院に病児・病後児保育施設 働く母の負担軽減へ2009年1月30日
全国初の「お迎えサービス」付きの病児・病後児保育施設を区内二カ所の総合病院に開設することを表明した板橋区。この新年度当初予算案の目玉事業について、坂本健区長は二十九日、「これまで病児・病後児保育はあまり進んでいなかったが、働くお母さんが増え、ニーズは高い」と意気込みを語った。 (比護正史) 全国初の画期的な取り組みだが、背景には、これまで多くの区民から病児・病後児保育の整備を求める声があったという。 「子どもが急に病気になっても『どうしても仕事を休めないで困っている』という声を聞く。産みたくても産めない。働きたくても仕事をやめなくてはいけない」。坂本区長は子育てをめぐる厳しい現状をこう語った。 今年六月に板橋区医師会病院、八月には帝京大医学部付属病院で運用が始まる。看護師が迎えに来る際のタクシー代は実費負担だが、それでも、働きながら子育てする人々にとっては精神的、肉体的な負担が減るはずだ。 また、救急対応ができる総合病院内に施設があるため、子どもの体調が急変した場合でも、親は安心できる仕組みになっている。 同区保育サービス課の井上正三課長は「この制度により雇用される側、雇用する側の双方の不安が取りのければ。親が安心して働ける環境が整えば、それは子どもに返ってくるはずです」と話した。
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