【社会】「内定取り消し」愛知も底なし 各大学対応苦慮2009年1月30日 13時07分 「トヨタショック」に見舞われている愛知県では、学生の採用内定取り消しが全国ワースト2位となり、県内の大学などは対応に追われている。各大学とも3年生向けの就職指導の時期を早めるなど、先の見えない雇用状況に頭を抱える。 大同工業大(名古屋市南区)では昨夏以降、男子学生5人が内定を取り消された。そのうち3人は昨年12月下旬に、同市内にある自動車部品関連会社から「経済情勢の悪化」を理由とした取り消し通知を受け取った。2人は就職先を求めて活動中だが、残る1人は就職をあきらめ、大学に残ることを決めたという 名古屋学院大(同市熱田区)では3人が内定を取り消され、うち1人は愛知県内の人材派遣会社から今月25日に「世界的な不況で会社自体のリストラが避けられない」と社長が学生の自宅を訪れ、通知した。 厳しい求人状況を受け、椙山女学園大(同市千種区)は例年、年明けから開始する3年生向けの就職指導を昨年12月に繰り上げた。担当者は「大学として早めにきめ細かに対応したい」と話している。 (中日新聞)
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