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激減する輸出と今後

2009年1月30日

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 約6年にわたって我が国の経済成長を支えてきた輸出が激減している。輸出額は昨年3月から低い対前年伸び率が続いていたが、10月7.8%減、11月26.7%減、12月35%減と急落し、08年は3.4%減と7年ぶりにマイナスとなった。輸出の減少は生産、雇用、設備投資に大きな影響を与えている。

 輸出額激減の原因は、世界的な景気の後退と極端な円高である。後者だけでも約10%の減少要因になっている。12月の地域別減少率は、アジアが36%、北米が37%、西欧が40%などとなり全地域向けで大幅な減少になっている。商品別では、輸送用機器が37%、一般機械が29%、電気機器が39%など全商品において大幅なマイナスである。

 近年の輸出の減少では、01年にITバブルの崩壊によって5.9%減、98、99年にアジア通貨危機によって1.3%減、6.3%減となったが、2けたの落ち込みは大幅な円高による86年の13%減のみで、仮に20%以上の減少が続くとすれば、戦後最大の減少幅となる。しかも、1けたの落ち込みの01年でも前年比プラスに転化するまで1年、2けたの86年には2年かかっている。

 世界経済危機は深刻の度を深めており、我々はこの危機には相当の覚悟を持って臨む必要がある。

 企業としては、今後も旺盛な内需が期待できる新興国での販売を拡大し、各国が景気対策の目玉としている環境・省エネ投資への対応や新製品・サービスによる内外需要喚起に全力をあげることであろう。

 一方、政府は一刻も早く金融の安定化策と景気浮揚対策を実施し、また、社会保障の充実などによって国民が安心して支出できるよう懸命に努力することであろう。(創)

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