景気の後退で、雇用情勢が厳しさを増す中、29日、高千穂町で、合同企業説明会が開かれました。説明会には、新たな雇用の受け皿として注目を集めている、「農業」のコーナーも設けられ、若者たちが、積極的に情報収集を行いました。雇用不安が広がる中開かれた、29日の企業説明会。会場には、西臼杵郡内での就職を希望する若者など、約60人が詰め掛けました。説明会では、西臼杵郡3町から、観光やサービス業など、16の企業や団体がブースを構え、参加者たちは、企業の担当者から、仕事の概要や採用条件などついて説明を受けました。(西臼杵郡内の各役場も臨時職員募集の窓口を設置)(西記者)「新たな雇用の場として農業などが注目されていますが、この説明会でも、農業法人のブースに、説明を聞く人の姿が多く見られます」説明会では、今回初めて、農業法人のブースや就農相談コーナーが設けられ、参加者たちは、農業を活かした仕事について、積極的に、情報収集を行っていました。(参加者は)「まだ働ける人もいるし、休んでいる土地もあるから、農業を介した事業があるのかなと思って話を聞きに来た」「職自体が西臼杵には少ないから、選んでられないという状況」(西臼杵郡雇用拡大協議会・飯干記章さん)「今後とも(企業説明会を)開催できるように、しっかり実績を(西臼杵郡)各三町の方に上げて、何とか力になれるようにしたい」西臼杵3町を含む延岡地区の去年11月の有効求人倍率は、0.34倍と県内で最も低くなっていて、景気後退による雇用の悪化が、特に深刻な地域となっています。参加した16社は、あわせて最大20人程度採用する予定ですが、企業側では、地域の活性化につなげるためにも、元気で優秀な人材を積極的に採用したいとしています。
宮崎市で見つかった不発弾の撤去作業は、2月8日に行われることになりました。不発弾は、アメリカ軍の250キロ爆弾で、1月24日、宮崎市本郷北方のガソリンスタンドに隣接する、建設現場で見つかりました。29日は、宮崎市災害対策本部の緊急幹部会が開かれ、不発弾の撤去を、2月8日に行うことを決めました。当日は、半径400メートル以内の823世帯、1800人の住民に対し、午前8時に避難勧告が出され、午前9時から、陸上自衛隊の不発弾処理隊による、撤去作業が始まる予定です。作業は、最大5時間程度かかる見込みで、爆薬部分の処理を終えて、安全が確認されるまで、現場付近への立ち入りが禁止されます。宮崎市では、「日曜日の撤去を希望する住民が多かったため、来月8日に決めた」と話しています。
宮崎市との合併の賛否を問う清武町の住民投票は、2月22日に、投票が行われることになりました。清武町議会は、1月23日の臨時議会で、宮崎市との合併の賛否を問う住民投票条例案を、賛成多数で可決しました。これを受け、清武町では、2月17日に告示、22日に投票を行うことを決めました。投票は、町内11か所で行われ、投票時間は、午前7時から午後8時までとなっています。住民投票条例では、「投票資格者のおおむね50%以上の投票で成立」とされていて、成立した場合、即日開票されます。合併の賛否を問う清武町の住民投票は、自立を決めた平成16年に続き、2回目で、町民の判断が注目されます。
小林市議会と野尻町議会は、29日、合併関連議案を可決しました。来年、新しい小林市が誕生します。西諸地域の合併を巡っては、小林、野尻、高原による合併協議会が破たんしたため、その後、小林と野尻で合併協議を重ね、1月21日、合併協定書に調印しました。29日は、それぞれの議会に合併関連議案が提出され、ともに、賛成多数で可決されました。(小林市・堀泰一郎市長)「合併というものに対する、大きな山場を乗り越えたような気がします」(野尻町・長瀬道大町長)「地域自治区というのをしっかりとしたものをつくり上げて」「野尻町の意見を新市の中で反映してもらおうと」小林市と野尻町は、2月9日、知事に合併申請を行い、来年3月23日に合併することにしています。
日向市出身で、日本を代表するバレエダンサーの西島千博さんが、2月行なわれる宮崎公演を前に、29日、東国原知事を表敬訪問しました。西島さんは、自分自身が全てを演出し、これまでのバレエにイリュージョンを組み合わせた、新しいエンターテイメントを2月、宮崎市で公演します。(西島千博さん)「新しいエンターテイメントとしてバレエが開花して、宮崎で発信し、そして世界へというプロジェクトがスタートになったんです」地元、宮崎公演への熱い思いを、東国原知事にぶつけた西島さん。一方、知事からは、こんな提案も・・・(東国原知事)「(宮崎)国際音楽祭はですね、一応クラシックをずっとやるんですけど、演奏だけなんですよね。なんかあの前で、あのオーケストラの前で、西島さんが踊ったら、また一つ幅が広がるんじゃないかなと、なんて思ってたんですよね」「チャンスをいただければ踊りたい」と答えた西島さん。最後の記念撮影では、こんなやり取りもありました。(東国原知事)「言っていいのかわかんなかったんですけど、いいんですかね・・。(結婚)おめでとうございます」(西島千博さん)「(妻は)まだ宮崎に来たことないので、この機会にというふうに言っております」踊りだけではなく、会話でも華麗なやりとりを見せた、西島千博さん。宮崎公演は、2月19日と20日、宮崎市民プラザで行なわれます。
私立高校で、入学試験が始まりました。このうち、宮崎日大高校には、県内で最も多い、約1860人が受験しました。宮崎日大高校は、特別進学科や英語進学科など5学科で、あわせて510人を募集していますが、少子化や景気低迷の影響で、受験者は去年より、約300人減っているということです。県内では、29日と30日の2日間に、ほとんどの私立高校で入試が行われ、県立高校でも、3月4日と5日に一般入試が実施されます。
今年で14回目を迎える宮崎国際音楽祭は、音楽の都「ウィーン」をテーマに、5月5日から開催されることになりました。宮崎国際音楽祭は、今年も指揮者のシャルル・デュトワさんが芸術監督を務め、宮崎市の、メディキット県民文化センターを中心に、5月5日から19日間に渡って行われます。公演のテーマは、音楽の都「ウィーン」で、ウィーンゆかりの音楽家、モーツァルトや、ベートーベンなどの名曲が演奏されることになっています。(東国原知事)「今回はぼくら素人でも分かりやすい、いわゆる古典の代表作がありますから、その辺の楽曲が楽しみ。」事務局では、上演回数や出演者数を減らし、去年に比べ、10パーセントから20パーセントの経費削減を目指すことにしています。一方で、厳しい経済状況の中、県民に広く音楽を楽しんでもらおうと、入場チケットは、去年より15パーセントほど価格を引き下げる方針です。
宮崎市北部を中心とした海岸の浸食問題で、原因や対策などについて専門家が話し合う、技術分科会が29日設置され、初めての会合が開かれました。技術分科会は、県内外の、大学の専門家ら5人で構成され、29日開かれた初会合では、宮崎海岸の土砂の動きや地形変化の計算方法など、対策を検討する上での前提条件を確認しました。宮崎海岸の浸食問題をめぐっては、国と県がおととし設置した、「侵食対策検討委員会」による協議が進められていて、29日発足した「技術分科会」でも、今後、会合を重ね、専門的な見地からの意見を委員会に提言することにしています。また、29日は、海岸浸食の対策を進めるにあたって、市民と行政が議論を深める「宮崎海岸市民談義所」を、これから月に1回のペースで開いていくことが報告されました。
宮崎河川国道事務所が、平成17年から進めている、国道交差点のカラー舗装化事業により、交通事故が舗装前に比べ、約4分の1の24パーセント減ったことが、分かりました。このカラー舗装は、ドライバーに視覚的な注意を促そうと、宮崎河川国道事務所が、平成17年から進めているもので、これまでに県内の国道10号と220号で、あわせて28か所の交差点が、カラー舗装されています。宮崎河川国道事務所によりますと、カラー舗装された交差点では、交通事故の発生率が、舗装前の1年間と比較して、全体で32件、率にして24パーセント減ったということです。中でも、宮崎市のデパート前交差点では、20件から7件と、13件減っていて、県内で最も高い削減率となっています。宮崎河川国道事務所では、今年3月までに、新たに5か所の交差点で、カラー舗装を完了することにしています。
幼稚園児の描いた、自由で楽しい作品を集めた絵画展が、都城市で開かれています。こども絵画展は、都城市のさくら幼稚園が毎年開いているもので、会場の都城市立美術館には、水彩画をはじめ、版画やダンボールアートなど、園児の作品、約900点が展示されています。水彩画は、自由なテーマで描かれていて、自分や家族の顔、それに幼稚園の思い出の1コマなど、自由で伸び伸びとした作品が数多く見られます。中でも、年長組の58人で描かれたダンボールアートは、1メートル50センチ四方のダンボール、4枚をキャンパスに、鬼や怪獣、花などが描かれた、力作となっています。こども絵画展は、都城市立美術館で、2月1日まで開かれています。