岡山放送局

2009年1月29日 19時24分更新

バス乗っ取り想定した訓練


高速バスが乗客の男に乗っ取られたことを想定した訓練が、29日、岡山市の山陽自動車道のパーキングエリアで行われました。

これは去年7月、愛知県でバスが乗っ取られる事件が起きたことをうけて岡山県警察本部などが行ったもので、警察やバス会社の担当者など、およそ120人が参加しました。

訓練は、刃物をもった乗客の男が高速バスを乗っ取り、「大阪に向かえ」と要求したという想定で行われました。

山陽自動車道の瀬戸パーキングエリアにとまったバスの中では、男が刃物を乗客に突きつけて立てこもり、大きな声を上げて興奮している様子でしたが、警察官に説得されて、けが人などを解放しました。

県内の高速バスには、行き先表示などを利用して車内での異常事態を外部に知らせるための装置が取り付けられていて、各バス会社では、今後もこうした訓練を通して装置の使用方法など事件への対処の仕方を確認したいとしています。

訓練に参加した岡山県バス協会の羽原富夫専務理事は「今回で終わるのではなく今後も訓練を行うことで、運転手が乗客の安全を図りながら対処できるようにしてゆきたい」と話していました。