2009年1月29日 19時24分更新
「連合岡山」は29日、ことしの春闘の闘争方針を決める集会を開き、雇用への不安が高まるなかでも、連合本部の方針に沿って8年ぶりに賃金の引き上げを求めていくことを確認しました。
岡山市で29日、開かれた集会には、県内の労働団体の代表などおよそ200人が参加しました。
はじめに連合岡山の二宮卓志会長が「ことしの春闘は景気がさらに失速するのか踏みとどまるかの分岐点といえる。労働者の賃金の減少が消費の低迷や景気の悪化にも影響を与えている。」とあいさつしました。
続いて担当者が、ことしの春闘について連合岡山も本部の方針に沿って、8年ぶりに賃金の引き上げを求めていく方針を説明し、賃上げや総労働時間の短縮などを柱とする宣言を採択しました。
集会のあと二宮会長は記者会見し、景気が急速に悪化し、雇用への不安が高まるなかでの賃上げ要求について「ベースアップしなかったから雇用が守ることができたという例は過去にない。生活の基本となる賃金の増額を求めることは重要だ。」と述べました。
また、雇用を守るために1人あたりの労働時間を短縮して仕事を分かち合うワークシェアリングの導入については「労使で時間をかけて議論する必要がある」と述べて慎重な姿勢を示しました。