岡山放送局

2009年1月29日 19時24分更新

三菱車購入の市民に10万円


三菱自動車工業の下請け工場が集まる岡山県の総社市は、自動車の販売不振で業績が悪化している会社や下請け工場を支援しようと来月にも、三菱自動車の新車を購入した市民に、10万円を支給することを決めました。

岡山県総社市は、市内に三菱自動車工業水島製作所で製造されている車の、ボディーやブレーキなどの部品を作る下請け工場が集まっていて、自動車の販売不振で業績が悪化した多くの工場が派遣社員の削減や生産調整を強いられています。

このため総社市は、三菱自動車工業や下請けの工場を支援しようと、三菱自動車の新車を購入した市民に、10万円の補助金を支給して販売を促進することを決めました。

支給は先着の200人までで、来月にも始めることにしています。

このほかにも総社市は、三菱自動車の乗用車やバス、あわせて11台を公用車として購入するため、補正予算におよそ1500万円を計上することにしています。

今回の対応について総社市は「市の景気や雇用にとって極めて重要な自動車産業を支えることで、市の経済の底上げを期待したい。」と話しています。

三菱自動車工業水島製作所は、大幅な生産調整を行っており、来月は、乗用車の製造ラインの操業を行う日が7日間だけになります。