原寸は大事だよ
バックロードホーンというのは内部が複雑怪奇なので、設計図は勿論なんだが、「原寸」というモノを作る。文字通り原寸大の図面で、コレを板にあてがってマジックなどでポイントポイント書き写すわけだ。ウチにはボール紙で作った巨大な「原寸」が何枚も転がっているんだが、沼津の戸田には、1858年に作られた「ヘダ号」の原寸が保存されているそうで、原寸は大事だよ、という話です。
で、JBLの天井埋め込みスピーカー、8110Hなんだが、発売当時の定価が4500円なのでせいぜい3600円くらいで買ったんだが、コレがPST方式でも低音が出ない、ダブルバスレフでも低音が出ないというスピーカーで、ところが何故か捨てきれない良さがあるわけだ。今までこのスピーカーでもっとも低音が出たのはバラックセットのバックロードホーンなんだが、幅が13cmしかないのに高さが91cm、奥行きが45cmという奇妙なプロポーションなので実用にはなりません。改めて独自設計でラフ描いてみたんだが、それを元に原寸引いてみた。
細かいところまで、音道の数字いじりながら調整して行ったら、結果として外寸が
380×270×245という、超小型バックロードホーンになりました。コレでロード長は179cmあるので、まぁ、50年代のJAZZを聞くには過不足ない低音を再生できるはずだ。まぁ、3000円台の10cmユニット一本でJBLの音が出たら楽しいね、というだけのスピーカーなんだが、コレで細かい数字が出たので、いつものバックロードホーンエンクロージャ設計支援プログラムさんちで計算させてみるわけだ。その結果、クロスオーバー周波数が139Hzというわけで、バラックセットよりは多少、ホーンの効きの弱い感じなんだが、バラックセットではクロスオーバーが192Hzであり、ホーンが効きすぎてブンブン唸る感もあったので、コレでちょうど良くなるはず・・・なんだがね。もっとも、肝心のユニットが今では手に入らないわけで、このスピーカーに合わせて設計したこのシステム、他に流用できなくもないんだが、オススメも出来ない。まぁ、アルテックの流れを汲むEVのユニットでも使ってアレンジした設計もそのうちやってみます。
JBL 4312D(1本) 3ウェイスタジオモニタースピーカー 価格:(税込) 発売日: |
原寸は大事ですね。
模型飛行機を作るのに随分描きましたw
上手く出来た機体は友達にもコピーさせてあげたのは言うまでもないですw
ただ、勝手に改悪する輩も居て本来の性能が出ない事もまま有りましたがw
投稿 海DQN | 2009/01/30 01:49