それはまだ、科学が人類に幸福をもたらすと信じられていた頃。

 ウェイン兄弟は大陸西に位置する半島南端の田舎町で生まれた。父の影響もあり幼い頃から機械いじりに親しみ、成人してからも父の残した小さな自動車工場を細々と経営する傍らで、数々のオリジナル車両や航空機を生み出していった。そしていつしかその噂は連邦政府にまで届くようになる。

 兄弟はその斬新な発想と大胆な設計により連邦に「開発主任」という異例の待遇で迎え入れられる事になり、豊富な資金の元、兄弟の開発スピードには磨きがかかった。そして、彼らの生み出す数々の新兵器は連邦に「領土拡大」の野望を抱かせるに十分なものであり、時をおかずその野望は実行に移されることとなった。

 遅ればせながら自分たちのしでかしてきたことに気づいた2人は、試作中の4機の高性能戦闘爆撃機を持ち出した。我が身と共にそれを隠すことにより、連邦の進撃を止めようとしたのである。しかし、一旦始まった戦争がそんなことで終わる訳もなく、とうとう戦禍は彼らが身を隠していた町にまで伸び、2人は自らの甘さと戦争の現実を目の当たりにする。

「...今目の前にあるのは厳しい現実。ひたすら逃げてきた現実が目の前に横たわっている。しかし、もう逃げはしない。自ら生み出した兵器を、その手で葬りさる。その行為に正義はないと知りながらも、エンジンの回転と共に高まる鼓動を抑えることが出来ない。いいだろう。自身の責任を果たすのに、大義はいらない。ただ、今は出撃の時を待とう。今までの自分がしてきたことのために。そして、これからの自分が歩いて行けるように。」

(バトルガレッガ・オフィシャルストーリーより)



このページは、ビデオゲーム資料室が97年冬に発行した同人誌「バトルガレッガハンドブック」をサターン版「バトルガレッガ」のおまけとして収録する際にHTML化したものです。
インターネット上の公開について許可いただいたエイティング/ライジング様には心より感謝いたします。



目次

表紙

基本システム

機体紹介

出撃の前に、世界観にもハマってみる

攻略の基礎

各ステージ攻略

バトルガレッガFAQ

SS版に関するFAQ

ひとやすみ

スタッフロール

裏表紙


「バトルガレッガ ハンドブック」

初版発行 1997年12月29日
(HTML版 1998年2月26日)
発行 ビデオゲーム資料室