民主党国会対策委員長・山岡賢次衆院議員が関係する学習塾経営会社「ニューワールド」(以下NW社)が、栃木県真岡市長側に渡した「業務報告書」に他人の文章を無断転載していた問題で、自らの論文を盗用されたとして、舛添厚生労働相が29日、山岡氏に事実関係の説明を求める「質問書」を送った。
NW社については、山岡氏が01年の選挙で秘書を応援派遣した同市長から、不透明な資金405万円が送金されていたことが発覚。市長所有の医療法人がNW社に顧問料を支払った形だったが、市長は「応援の謝礼で顧問契約は仮装だった」と認めている。
舛添氏は質問書で、(1)山岡氏とNW社の関係(2)なぜ医療法人に、NW社と契約をさせたか(3)コンサルタント料の要求理由(4)山岡氏が報告書の作成、提出に関与したか否か(5)NW社の連絡先、担当者(6)著作権侵害への今後の措置、について書面での回答を求めた。NW社にも同様の質問と謝罪を求める「通知書」を郵送したという。
これに対して、山岡氏は同日、代理人の弁護士名の回答書を報道陣に発表。書面によると、NW社については「直接、一切のつながりを持っていない」と説明。「論文の不正使用などには一切関与していない」としている。