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福岡・中1自殺:同級生にも「死にたいと思った」と話す

 福岡市西区で登校中に市立内浜中1年の男子生徒(13)が飛び降り自殺した問題で、市教委は29日、報道各社の取材に応じ、男子生徒が同級生にも「死にたいと思ったことがある」と話していたことを明らかにした。

 市教委によると、生徒の自殺後、スクールカウンセラーが同級生らに面接。その際、同級生が昨年10~11月ごろ、男子生徒に「死にたいと思ったことがあるか」と尋ねたところ「ある」と答えたが、「漫画を読みたいし、塾に行かなければならないのでしない」と話したという。

 市教委は、担任が昨年6月、同級生に対するいじめ行為があったとして男子生徒を追及した際に、げんこつでたたいたり、ひざを足でけるなどの体罰があったと認めたが、「(その後の様子に)変わった点はなく、(生徒と)良好な関係を築いていた」として体罰と自殺との直接の因果関係を否定した。

 自殺の3日前に男子生徒が忘れ物をし、担任からヘッドロックのように頭を右腕で抱えられ、げんこつでたたかれた行為については「体罰とは言えないが、できるだけ避けるべきだった」と述べた。

 内浜中でも29日、薄(すすき)公治校長(55)が会見し、体罰の実態調査を進めていることを明らかにした。担任を含む教員や生徒の友人を対象に報告書をまとめ、2月6日までに市教委と遺族に提出するという。また、担任が薄校長に対し「自分の指導も何らかの関係があったのではないか」と話していることを明らかにした。【高橋咲子、朴鐘珠】

毎日新聞 2009年1月29日 23時09分

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