『日本ヨーロッパ村 pakuri』などと言う投稿が共感を得ていたので
日本以外にある日本庭園の一部を紹介します。
（たまには共感いっぱい欲しいな・・・。）

今回掲載する3つの庭園は、19世紀末から30年続いた
ジャポニスム運動（英：Japonism）（仏：Japonisme）の際に
作られた庭園です。

ジャポニズムは一時的な流行と思われがちですが、
当時の全ての先進国で30年以上も続いた運動であり、
欧米ではルネサンスに匹敵する、西洋近代的な美意識と
科学的パースペクティヴの、大きな変革運動の
一つの段階として見られています。

日本美術（浮世絵、琳派、工芸品など）が注目され、
印象派やアール・ヌーヴォーの作家たちに影響を与えたのは
有名ですが、それだけではありません。

詳しく知らない方は、調べて見ると面白いでしょう。

シェーンブルン宮殿（オーストリア）

1893年 フランツ・フェルドナンド皇太子が日本を３週間訪問し、
       日本びいきとなる。
1912年 ロンドン庭園博覧会の石庭をシェーンブルン宮殿の
       庭師が視察し、石庭建設を皇太子に提案し許可された。
1913年 庭師ティフィが日本庭園（石庭）を完成。
1914年 皇太子はサラエボで暗殺、第一次大戦勃発。
1996年 宮殿と庭園がユネスコの世界遺産に登録。

アルベール・カーン庭園（フランス）

アルベール・カーンは南アフリカの金鉱とダイヤモンド鉱への
投機で莫大な財産を築き、1898年に自らの銀行を設立する。
しかし、ドレフュス事件をきっかけに反ユダヤ感情が渦巻くと、
社会の表舞台から退き、「地球映像資料館」を設立。
1929年の世界恐慌により、私財が差し押さえられ、
今では自宅が美術館となり、庭園も公開されている。

ゴールデンゲート・パーク（アメリカ）

1894年サンフランシスコで開催されたカリフォルニア冬季万国博覧会の
際作られた日本庭園。
設計した萩原眞はフォーチュン・クッキー (おみくじクッキー)の
発案者で、アメリカの中華料理店で取り入れられた。