
ニュース番組のインタビューを見ると、仕事をなくした人たちが決まって、安定した仕事が欲しいって言ってます。内定を取り消された大学生も、安定した会社に就職したいって言っています。一億総安定指向。そんなに安定がいいのかな。もちろん毎日の食の心配をしなきゃいけないくらいな不安定は論外だけど、不安定だからこそのダイナミズム、みたいなのも人生にあっていいと思うんですが。僕が若かった頃は、安定志向って、負け犬っぽくて口に出して言えなかった。公務員に就職した友達は、どこか影を背負っていて、親が公務員でどうしても、とか言い訳がましかった。時代が変わったんでしょうね。あるいは、不安定でカッコいい生き方の見本を示せる人がいなくなったのかな。そもそも毎日1兆個もの細胞が新しく生まれ変わっているというのに、絶対的な安定を求める人って、どこか悲しい。見せかけの安定と引き換えに得られる退屈な毎日に、僕はきっと耐えられない。