「近く上場」偽り未公開株販売した3人逮捕 詐欺容疑などで時津署など
近く上場すると偽り無登録で未公開株を販売し、現金をだまし取ったとして、時津署と県警生活環境課は二十九日、詐欺と金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、▽経営コンサルティング会社「ベネフィット」(東京都中央区)元社長、馬渕昇(52)=同新宿区=▽元同社営業部係長、中戸川徹(40)=横浜市保土ケ谷区=▽元同社員、小山博万(58)=東京都板橋区=の三容疑者を逮捕した。
調べでは、馬渕容疑者らは昨年七月、電話で実在する企業の名前を出し「秋に上場予定」などとうそを言い、架空の株買い取り会社の社員を装って「八十万−百万円で買い取る」などと虚偽の話を持ち掛けた上で、金融商品取引業の登録を受けずに西彼長与町内の無職男性(66)に未公開株六株を計二百七十万円で販売、だまし取った疑い。
同署などによると、馬渕容疑者らは昨年六月末の同社設立以前から別の会社名で同種の犯行を繰り返し、昨年一月から十月にかけ、全国の約八十人から総額約一億二千万円を詐取していた疑いがあるという。
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