中国、20社が回収ギョーザ配布 天洋食品の在庫解決で購入 2009/1/25 01:15
【北京24日共同】中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品(河北省石家荘市)が日本に輸出できずに回収したギョーザを、同省の20社以上の企業が購入し、社員らに福利厚生として配布していたことが分かった。中国の新聞社、中国通信社が24日、新華社電として報じた。
天洋食品の底夢路工場長が、昨年4月に開かれた同省の国有企業経営者らの会議で「日本のギョーザ中毒事件で大きな被害を受けた。ギョーザをすべて回収し、在庫問題を抱えている」と発言。出席した経営者らが購入を決定したという。
同省承徳市の鉄鋼メーカー、承徳鋼鉄では、支給されたギョーザを食べた後に1人の社員が気分が悪くなった。しかし、病院で診察を受けていないため、ギョーザが原因だと特定することはできなかったとしている。
複数の従業員らが下痢などの中毒症状を訴えたことを関係者が共同通信に証言した同省唐山市の鉄鋼メーカー、唐山鋼鉄の于勇社長は「天洋食品製のギョーザを食べたことによる社員の食中毒事件は起きていない」と述べた。