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浦和を退団したMF相馬崇人(27)が28日、ポルトガルリーグ1部で7位につけるマリティモに電撃移籍した。相馬は現地入りしており、この日入団会見を行い、即チーム練習に合流した。移籍金はゼロ。2010年6月までの1年半契約で推定年俸30万ユーロ(約3500万円)。相馬は敬愛するポルトガル代表FW、C・ロナウド(マンチェスターU)の生まれ故郷から、悲願の欧州サッカー人生の第一歩を刻んだ。
日本屈指の技巧派ドリブラー相馬がついに悲願をかなえた。新天地は創立1910年の古豪で25年に1度、ポルトガルリーグを制覇を果たしたこともあるマリティモ。「自分は勝負師なんでこの道を選んだ。ロナウドの出身地なので、彼のルーツをたどれるような移籍にしたい」28日午前、リスボンから本拠地、マデイラ諸島に到着した相馬は興奮を隠しきれない様子だった。
大勢の報道陣が詰めかけた空港にはクラブ首脳が出迎え、クラブハウスではメディカルチェックを行う前に異例の入団会見を行った。会見後にはいきなり紅白戦に出場を命じられるなど、即戦力としての期待も高かった。今月末で浦和との3年契約が満了となり移籍金はゼロ。条件は2010年6月までの1年半契約で推定年俸は30万ユーロ(約3500万円)。
温暖なマデイラ諸島はC・ロナウドの生まれ故郷でもある。欧州サッカー研究をライフワークとする夢を持つ相馬が、最も愛する世界最高の名手の出発点を欧州でのキャリアの第一歩に選んだ。
苦難の道程だった。年明け予定だったドイツ2部、フライブルクへの練習参加は土壇場で座礁。12日に浦和は始動したが、オファーは届かず。「チームメートとサポーターにうそはつきたくない」と退路を断ち、浦和退団を発表。今月上旬トルコに出発し当地で合宿中の欧州クラブを訪問し、試合にブラジル選抜として参加しながらオファーを待った。「海外でキャリアを終えたい。欧州CLに出たい」と野望を語る相馬の第二の人生が幕を開けた。
◆相馬 崇人(そうま・たかひと)1981年12月10日、川崎市生まれ。27歳。東京Vユース、国士大を経て2003年に東京V入団。06年に浦和に移籍。左サイドとして活躍。07年には日本代表候補に選出された。08年終了後に09年の契約を浦和と結ばなかった。Jリーグ98試合出場6得点。176センチ、74キロ。血液型O。
◆マリティモ 1910年、ポルトガル代表MFのC・ロナウド(マンチェスターU)の生まれた北大西洋に浮かぶマデイラ諸島の都市・フンシャルに創立。ポルトガル杯優勝2回。25~26年季にリーグ優勝。今季は1部で16チーム中7位。同島にあるナシオナルとの一戦はダービーとして知られる。監督は02、03年に東京Vを指揮したブラジル人のロリ・サンドリ氏(60)。本拠地はバレイロス競技場(収容9177人)。
(2009年1月29日06時03分 スポーツ報知)
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